(今秋引退)“0系”新幹線こだま
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FileNo.080317

 引退前日の0系新幹線  (2008/11/29博多駅にて)
引退前日でしたが多くの人で、
警備の人は殺気立っていました
テレビ局が0系グッズの
撮影をしていました
相当売れているという、
うわさの菓子(バームクーヘン)

2008/12/01 西日本新聞より
高度成長の“顔”に別れ・・・0系終着は博多駅
 「夢の超特急」と呼ばれ、1964年に登場した初代新幹線が30日、定期運転を終え、JR博多駅では最終列車の到着とともに終了セレモニーがあった。この日一日、各停車駅には多くの鉄道ファンが詰め掛け、44年の歴史に幕を下ろす「流線型」を目に焼き付けた。
 午後6時24分、最終列車となった岡山発「こだま659号」の6両が14番線に入ると、ホームを埋めた約千人のファンから一斉にフラッシュが瞬いた。ホームでの終了セレモニーでは、JR西日本の嶋哲久福岡支社長が「日本の大動脈として、高度経済成長を支えてくれた」とあいさつ。乗客の下車後、列車は車両庫の博多駅南へ。ファンからは「ありがとう」の声も飛んだ。
 0系は東京五輪開幕直前の64年10月、東海道新幹線の開業と同時に登場。当時世界最速の時速210kmを誇った。75年3月の山陽新幹線全線開業で博多駅に乗り入れた。3216両を製造。延べの走行距離は、3月末までに地球の九千周以上にあたる三億六千万キロに及ぶという。12月6、13、14日に臨時列車として運行されるが、乗車券は既に完売。その後は解体される予定。

なつかしの0系復活・・・・開業当時の塗装で登場  (2008・05・22 博多駅にて撮影)
引退を前に「なつかしの0系復活」として、青いラインの0系が走っている。ファンに懐かしんでもらおうというJRの粋な計らいである。当初の塗装で走るのは20年ぶりという。このチャンスを逃すわけにはいかない。運行予定は、新幹線の切符売り場付近に表示されている
(0系新幹線の画像を追加しました)




今秋、引退予定の「0系新幹線」を撮ってきた。「0系」は、私が就職した年にデビューした。そして、私が定年退職して3年「0系」もまた定年を迎える。何だか、同じ時代を一緒に走り抜けた仲間のような気がしてならない。今秋、完全にリタイヤする事情は下記新聞記事の通りである。しかし、3月15日のダイヤ改正で更に減るのではないかという不安があって、3月11日に博多−小倉間に乗ってきた(※注)。上の写真をみてほしい。500系などに比べると、実に人のよさそうな顔をしている。“正面”も“横顔”も、なんともユーモラスで温かみがある。今、30年代が人気だが、まさしく「夢の超特急」にして、それを象徴するデザインだと言えよう。去年の「グッドデザイン50年展」では、700系の受賞理由に「理想の空力設計から生まれたエアロストリーム形の先頭形状が特徴」と書いてあった。その時代、時代に応じた先進のデザインにわくわくする一方で、それとはまた違った趣きに魅力を感じ、惹かれるのもまた心理である。引退は実に残念ではあるが、いつかどこかの鉄道博物館で、ゆっくり休んでいる姿を、見ることができるだろう。なんといっても新幹線の元祖なのだから。少々早いが「0系君、おつかれさまでした」。

(※注:3月15日以降も博多−小倉間は、走る時間は変わったようだが、本数は変わらず4本走っている)



運転席 外観  

車内 (2&2シート)



R61編成


ビュッフェの名残り

公衆電話




平成19年(2007年)12月20日 西日本新聞
「夢の超特急」来秋(2008年秋)お別れ:0系新幹線廃車へ(JR西日本)
 JR西日本は、1964年に世界最速列車として登場、今も山陽新幹線(新大阪−博多)で走る初代新幹線「0系」を来年秋、すべて廃車することを決めた。20日に発表する。日本の高度成長期を象徴した「夢の超特急」の元祖が姿を消す。廃車の理由は、老朽化と最新型の「N700系」登場などによる世代交代。だが根強いファンも多く、当然の時代の流れとはいえ「寂しい」との声も上がりそうだ。
 0系は東京五輪が開催された64年10月、東海道新幹線開業と同時に「ひかり」「こだまとしてデビュー。独特の先頭形状で親しまれた。最高時速は210kmで、東京−大阪を3時間10分で結び、それまでの在来線による6時間半を大幅に短縮。86年にはさらに10km速くなり3時間を切った。
 国鉄末期の86年3月までに3216両が製造されたが「100系」「300系」など新型に押され、1999年9月に東海道区間から引退。現在はJR西が6編成計36両を、山陽区間の「こだま」として運用している。ことし7月にN700系が登場。「のぞみ」として使われていた500系の一部をこだまに転用することになり、0系の廃車が決まった。
工事中の博多駅には5本のクレーンが立っているが、それぞれに名前がついている。

「つばめ」・「かもめ」・「ゆふいんの森」
「はやとの風」・「HUIS TEN BOSCH」
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