異次元からの制御 | 随筆のページへ トップページへ file-No. 031007 |
先日、テレビで時代劇のドラマをみた。主人公は「秘剣むらさめ」という剣術の使い手である。この秘剣、瞬時に相手の背後へ回り、相手の振り向きざまに「袈裟懸け」に一太刀で仕留めるという術だった。テレビのドラマだから画面はどうにでも編集は出来るが、もしこれが現実なら、まさに異次元の技だ。我々の三次元では理解しがたいが、時間と空間をコントロール出来る異次元なら、簡単に出来ることである。言っておくが、ここで言う異次元とは、三次元に時間軸を加えた四次元と断定している訳ではない。四次元であるかもしれないし、五次元であるかもしれない。とにかくここでは異次元と呼ぶことにする。異次元は、先に書いた通り時間と空間において超越した次元といえる。
われわれ三次元の者には、時間・空間をコントロール出来ない。時間軸で言えば、我々は常にそれまで経験した事のない、新しい時間にのみ存在している。と言うより存在させられている。そんな幼稚な我々を、時空を制御できる異次元からコントロールすることは簡単なことである。ただ三次元の人にはその事は理解できていないし、その自覚すらもないのが通常である。では、どういう風に制御されているのか。異次元にコントロールされているといえ、あくまでも、まず三次元ありきの世界である。三次元の存在こそが唯一の実像であるから、これを主体として三次元社会の秩序を混乱させることなく、異次元がどうコントロールしていくかと言う問題になる。
時空を越えてコントロールしているのは、自分自身である。本人が気づかないだけである。現世における、自分自身の設定レベルを維持し、さらに向上させるために、異次元を駆け巡る。
“今まで全く関係なかった農業に惹かれ、自分でも不思議なくらいはまってしまった”という話を以前ラジオで聞いたことがある。よくある話だが、答えはたいてい「DNAだ」ってことになる。異次元から自分自身を制御しているのであるから、たしかに自分自身の辿った過去、即ちDNAをすべて把握した上で現在の自分を制御している。つまり、このDNAに永々と刻み込まれた、職業、身分の上下、同士関係、敵対関係、などあらゆるものが、現在の行動のベースになっているのである。
そういった過去を引きずりながら、異次元では異次元での力関係が形成されている。我々がどんなに努力しようが、頑張ろうが結局はこの異次元社会の秩序に従わざるをえない。したがって、異次元における戦いの結果がそのまま、我々の人生を決定づける。ただ、三次元の秩序をみだすものであってはならないので、歯止めとしてのシステムは存在する。それが「ゼロバランス」である。つまり、プラスレベルを得ようとすれば、同じエネルギーのマイナスレベルでバランスさせなくてはならない。そのプラスとマイナスエネルギーは、三次元の固体に反映される。身体的痛みだけではなく、マインドコントロールによる精神的痛み、立場の悪化などもマイナスレベルとなる。
マイナスの痛みを以って、修正を図るにしても、過去を修正する事はできない。修正できるのは未来だけである。では、その修正に必要な日数はどれだけか。ケースバイケースになろうが、一単位はバイオリズムで身体のサイクルに相当する23日が標準となる。修正レベルがかなりハードなら、身体に受けるダメージとの兼ね合いもあるから二単位かかることもある。プラスになる固体とマイナスを受ける固体は必ずしも同じではない。ただ、全く関係のない者で自分の修正を図ることは社会正義上許されない。あくまでも優先順位のトップは、生きる上でお互いの設定レベルに影響を及ぼす範囲の人物でなければならない。つまりその最小単位は家族ということになる。
次に、影響しあえるのは、過去のDNAに基づく関係になる。弥生時代に日本は国家の元となる社会が形成された。この時点での人口は、約100万人である。異民族との交流の少ない日本では、少なくともこのDNAを引き継いできている。2000年の時を経ればそのDNAは入り乱れていると思わなければならない。しかし、過去の離合集散は異次元では確認できていることだから、はっきりとこれを踏まえて対応することが出来るのである。助け合うことも出来る代わり、相反した者は、その記憶は薄れず、徹底して敵対することになる。異次元の戦いの結果は、異次元からのコントロールにより、三次元の固体に現れる。
身にかかる火の粉は払わねばならない。異次元の自分や家族の強い思い、三次元の激しい痛みがエネルギーを創り出す。自分や家族の人生を創りあげるためには、その激しさが必要である。皆さんに激しい痛みを伴う現象が起きたら、より良い未来を創る為であり、しっかり受け止めなければならない。その痛みの23日後に修正された人生が待っている。もし自分だけの力では及ばなければ,協力しあって痛みを分かち合うことだ。即ちそれがお互いにとってベストな人生となる。それでもうまくいかないなら、それは異次元の戦いに敗れた結果であるから、あっさり諦めることだ。「精一杯生きてよし、いつ終わってもよし」
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