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福岡空港“新”増設案 エアーライン・カタログへ 随筆のページへ トップページへ FileNo.060924 |
楽しみにしていた「2006福岡スカイフェスタ」が開催された。天気も雲ひとつない快晴で、スカイフェスタに相応しい日になった。スカイフェスタといえば「ANA航空教室」は見逃せない。今年は、737のキャプテンから、スライドを見ながら機長の仕事の流れの話があった。その後の飛行機の見学は、「B737-500」で行われた。ANAでB737といえば、金色ジェットであるが、おみやげのなかにもそのシールが入っていた。さて航空教室が終わり、フェスタ会場に戻ると、またまた楽しみが待っている。普段は立入り禁止のエリアから飛行機の離発着を見ることが出来る。さすがに過密空港である。昼でも次々と離陸、着陸が繰り返される。全く視界を遮るもがないところで、写真撮り放題である。空港見学は、今年は自衛隊だった。迫力の輸送ヘリ「CH-47J」、救難ヘリ「UH-60J」、訓練ジェット機「T-4」など迫力のある自衛隊の装備を間近で見ることができた。空港はフェスタだけでなく、常に楽しい場所であってもらいたいと思う。
さて、福岡空港といえば、新・福岡空港の必要性について総合的な調査が行われている。現在の福岡空港は、2005年の年間離着陸回数が13万7千回になり、午前10時台のピーク時には、離着陸の間隔は2分を切る状態だと言う。予測では空港能力の限界を1時間あたり32回、年間14万5千回としているから、ほぼ限界に近づいていると言える。滑走路一本(2800m)の空港としては、国内で最も過密な空港だそうだ。このように混雑した空港では、着陸前に到着便を等間隔に順番に並べるという。そうしないと非常に危険だというから怖い。海外の空港では、一時間に40回を超えるケースもあるというが、アクロバットみたいな離着陸でしのぐ問題とは問題が違う。世界は、より利用しやすく予定が組みやすい「小型機の多頻度運航」が流れである。ANAは世界に先がけて「B-787」50機を2年前に発注している。福岡空港が容量をオーバーすれば、流れに対応できないばかりか、渋滞と遅延が慢性化することになる。
私としては、新空港は必要と考える。空港は、完成までに10数年を要することを考えれば、むしろ遅すぎるのではないか。だが、地元経済界は積極的でない。問題は経営を圧迫するその費用にある。大型公共事業と言えば、まず頭に浮かぶのが「ケヤキ・庭石事件」である。これはひどかった。大型公共事業には、待ってましたとばかりに税金をむさぼり食う企業どもが群がる。政治家自身も甘い汁を吸い、日ごろ支援してくれている企業にも恩返しをする。コスト意識の欠落している人たちに、チェック機能など働くわけが無い。当初の事業費を過少に算出しているのかもしれないが、大型公共事業はオーバーするのが常である。金を出す方も二の足を踏む。そこで、注目したいのが「中部国際空港」である。トヨタ流の徹底したコスト削減で1200億円を削減し、着陸料を成田空港などと比べ2〜3割は安くできたそうだ。日本の着陸料は世界の空港と比較して相当に高い。やるからには、これくらいの強い決意が必要だろう。
今年7月、アメリカのニューズウィーク紙が発表した「世界で最もホットな10都市」の中に、福岡市が選ばれた。福岡空港の繁忙や高速道路網の整備に加え、アジアの出入り口として成長していることが評価されたという。新・福岡都心構想では、“今後「福岡の都心」は「九州・アジア生活圏時代の都心」へとステップアップし、アジアの「交流拠点都市」として活力を持ち続ける”としている。成長いちじるしいアジアの各都市のエネルギーを吸収し発展していくには、福岡空港が重要な役割を担っていくことは言うまでもない。安倍新総理が約束した政策の中に、「3年で道州制導入に道筋」とあるが、現状でも「九州は一つ」が大きな流れになっている。新空港は、九州全体の発展を視野に入れたインフラである。国土交通白書では、福岡や北九州の「福北大都市圏」が、九州全体の成長のけんいん役としてさらに強める必要があるとしている。新空港を“どこに”つくるかは、人・物・金の流れを適切に判断しなければならない。
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福岡空港の概要(フェスタ会場でもらったパンフレットより)
空港の位置 | 北緯33度35分04秒、東経130度27分06秒、標高9.1m | |
空港の面積 | 3.530.850u | |
滑走路 | 2800m×60m | |
誘導路 | 8.618m | |
エプロン | 594.854u | 43バース ローディングスポット31 ナイトステイスポット12 |
福岡空港輸送実績 | 2003年 | 2004年 | 2005年 | ||
旅客 | (単位:千人) | 国内線 | 17.098 | 16.339 | 16.452 |
国際線 | 1.740 | 2.172 | 2.232 | ||
貨物 | (単位:千トン) | 国内線 | 188 | 200 | 200 |
国際線 | 52 | 60 | 61 | ||
貿易額 | (単位:百万円) | 輸 出 | 719.719 | 628.775 | 769.472 |
輸 入 | 286.179 | 308.698 | 391.651 |
平成18年12月21日 西日本新聞 | |
07年度予算財務原案 | |
空港
地方の一般空港整備事業は全国枠で417億2300万円が計上された。このうち、福岡空港の将来像を探る総合調査も継続される。国土交通省と福岡県、福岡市の福岡空港調査連絡調整会議はすでに需要予測を発表。将来の離着陸回数は2012年度に現空港の処理容量を超える、とした。07年度は「新空港」「現空港の滑走路増設」「近隣空港との連携」の三つの選択肢を想定した具体的な調査の段階に入る。 今年3月に開港した北九州空港の関連では、目視による離着陸指示を可能にする管制官の配置が認められている方向だ。同空港はレーダー設備の問題から一機づつしか離着陸できず、運航ダイヤに支障が出ていたが、国交省は同空港と山口宇部空港の管制業務を航空自衛隊築城基地(福岡県)に業務委託する方向で防衛庁と調整する。 また、九州などの離島航空路線の就航率向上を図るため、人工衛星から高度情報を受信できる衛星航法補強システム(MSAS)導入事業が新たに認められ、07年度は7700万円計上された。 |
平成19年(2007年)6月12日 西日本新聞 |
国産ジェット「MRJ」売り込め 三菱重工・・・航空ショウに客室実物大模型 |
三菱重工業は11日、2012年の運航開始を目指して開発を進める小型ジェット旅客機「MRJ」の客室の実物大模型を、18日から24日までフランスで開かれる「パリ国際航空ショウ」に出展すると発表した。 国産旅客機が実現すれば、国内線で活躍したプロペラ機「YS11」以来。三菱重工は今秋に航空会社への売り込みを始め、来春に事業化に踏み切るか判断する。航空会社からどれだけ受注できるかが事業化の鍵を握るため、ショウに出展して航空会社の反応をみる。 MRJは70〜90席の小型機。航続距離は約3300kmから約3900kmで、米国の国内線など比較的近い距離の航路を想定している。主翼に炭素繊維複合材を使って軽量化するほか、機体の空気抵抗を低減。競合機に比べて燃費を約2割向上させる。 出展する客室模型は長さ8.89m、高さ2.90m。座席は一列4席で、中央の通路を挟んで2席ずつ設置される。新開発の薄型シートを使用、足元の空間を広げて快適性を高めた。 |
月曜日の“笑っていいとも”コーナーで“めざせぴったり21”というのがあります。毎週楽しみに見ています。このコーナーは、自分が持っているあらゆる情報や常識を駆使して順位を予想するところに面白さがあります。意外だったり納得したり、どんなテーマでも面白い。しかも、今日(9月25日)は“人気のワンコイン(500円)DVD”でした。私もよく買っている500円DVDです。結果は次の通りでした。(太字は私も購入したDVD)
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追伸:やっと思い出しました。ウエハラサクラでした。何もかもピンク色にしていると言うような話をしていました。 |
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