映画「あなたへ」ロケ地・薄香(うすか) |
映画のページへ | 随筆のページへ | トップページへ | File No.130905 |
平戸市は九州本土では最西端の地である。昭和52年、平戸大橋の完成により車で行けるようになった。映画でもこの真っ赤な吊り橋を健さんがキャンピングカーで渡って平戸に入る。平戸市内に入ると、ポイントになる信号や分かれ道に『映画あなたへ ロケ地「薄香」』という案内板がある。これに“方向と距離”が表示されているので、ほとんど迷うことなく行ける。平戸に入って約10分、山を超えると、下の方に薄香漁港が見えてくる。 |
案内板 | 薄香港 |
(物語)富山にある刑務所の指導技官・倉島英二(高倉健)のもとに、ある日、亡き妻・洋子(田中裕子)が、NGOに託していた絵手紙が届く。一枚目には「あなたへ 私の遺骨は故郷の海に撒いてください」と書かれていた。もう一枚は洋子の故郷の郵便局の「局留め郵便」で出すという。英二は、手づくりのキャンピングカーで、平戸を目指し一期一会1200キロの旅に出る。そして10日後、平戸に着き郵便局で二枚目の絵手紙を受取る。洋子の生まれ育った小さな港町を散歩するうち、古い写真館の前で足を止める。飾られている古い写真の中に、洋子の子供の頃の写真を見つける。写真の前にたたずむうち、心の中の迷いが消えていく。次の日、穏やかな海に出た英二は、洋子を優しく送り届けるように、そっと散骨をする。 |
映画のシーン | 薄香港 |
食堂 | 郵便局 |
写真館 | 写真館 |
ロケ地MAP | パネル |
オランダ商館 | じゃがたら娘像 |
このオランダ商館は最近復元されたものでまだ真新しい。オランダ商館は、江戸時代の初め、日本で初めて平戸に設置された。商館の中にある古い世界地図には「i.Firand」と平戸が表記されている。平戸は古くから外国に認識されていたのである。鎖国が進む中、1630年代に入ると貿易の窓口としてかなり繁栄した。ところが1637年「島原の乱」が勃発し、キリシタン弾圧がはじまり、幕府の締め付けが厳しくなる。ようやく軌道に乗リ始めた平戸のオランダ商館は、あっけなく取り壊され、長崎の出島に移される。 |
こしょろ | こるねりあ |
日本こいしやこいしや、かりそめにたちいでて、又とかえらぬふるさとと思えば、心もこころならず、なみだにむせび、めもくれ、ゆめうつつとも、さらにわきまえず候へども、あまりのことにちゃづつみ一つしんじまいらせ候 あらにほんこいしやこいしや こしょろ うば様参る |
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映画「あなたへ」 2012年/1時間51分 監督:降旗康男 出演:高倉健 |
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北海道旅行のとき、夕張のロケ地を訪れた | |
前売り券の半券 | 映画「幸せの黄色いハンカチ」のパンフレットより | ||
映画「南極物語」パンフレットより | 日本映画名作祭パンフレットより「網走番外地」 | ||