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雑 感 (2019年06月) | 雑感(目次)へ 随筆のページへ トップページへ |
左翼新聞を切る2 | 左翼新聞を切る |
左翼新聞を切る2 | ||
門田隆将 著 『新聞という病』 産経新聞出版 令和元年5月30日第1刷 |
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「左翼・西日本新聞」には、「ニュース川柳」という読者投稿欄がある。その時々の話題を詠むわけだが、左翼新聞だから当然左翼思想の川柳になる。半年ほど前になるが、G20に出席し八面六臂の外交を展開した安倍首相を、『今日も行く 国会軽視 外遊へ』などと詠んだバカな川柳について書いた。こういったバカな川柳の掲載は相変わらず続いている。そこで最近のものからその左翼ぶりを紹介してみよう。 門田隆将氏は「新聞という病」でこう述べられている。 『刻々と変わる内外の情勢に対して、平和を守るための「現実的対応」を懸命にとろうとする現実的平和主義者たちを勝手に「戦争に向かう人たち」と決めつける傲慢さ・・・』(71頁) そもそも左翼は、軍備はするな、憲法9条を守れ、しかもアメリカに頼るなと叫ぶが、領土や国民の生命・財産を守る方策など持っていない。言ってることは支離滅裂。突っ込まれると、必ず外交交渉でという。中国は勝手に定めた「領海法」で日本の尖閣諸島を「自国の領土」とし、「武力で領土を守る準備はできている」と言い放っている。軍事力なしでは対等の立場での外交交渉などできはしないし、また相手にもされない。中国は、南シナ海では軍事基地化を完成させたが、尖閣諸島の東シナ海ではできていない。何故か。それは自衛隊の実力と、尖閣が日米安保条約第5条の適用対象としてアメリカの軍事力が後ろにあるからだ。 [資質とは 有権者にも 問うている] これは推測だが維新の会で問題発言をした議員に関してのことではないかと思う。もしそうだとすれば、何が何でも反対の低レベル左翼議員にも言えることだろう。 門田隆将氏はこう言っている。 『政府が出す法案を次々と全否定し、修正の要求や対案の提示もなく、人の言葉尻をとらえた揚げ足取りだけに熱心で、ひたすらテレビカメラに向かってパフォーマンスを繰り返す野党。新聞がそのお先棒を担ぐために野党議員はますます勘違いし、日本の国会は、いつの間にか現実から完全に遊離した「不毛な空間」となり果ててしまった』 “言葉尻を捉えた揚げ足取り”といえば、最近、歌手の松山千春さんがラジオ番組「ON THE RADIO」の中で、おおむねこんなことを話されていた。 『マスコミがヒステリック。小さいことでもどんどん火を注いで、あのやり方もどうかな。なんでもかんでも揚げ足とってさ・・・・・“あいつこんなこと言った”それはないって。もうちょっとまともに普通にとっていただきたいと思うこともあります』 野党の中でも、左翼野党は問題外だが、「日本維新の会」は、野党として本当に日本をよくしようという気概が感じられる。19年度の活動方針では『自衛隊を巡る憲法改正の議論に積極的に取り組む姿勢を示し、不毛な議論に終止符を打つべく党としての結論を得る』『反対ばかりの野党とは異なる具体的な「政策提案型政党」として政権交代を目指す』。こういう野党なら大歓迎だ。本当に与野党のぶつかり合いの中で日本をいい方向に進めてくれる。 選挙は真剣に考えて貴重な1票を投じたい。まさに「資質とは有権者にも問うている」。 |
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左翼新聞を切る1 | ||
6月1日シンガポールで「アジア安全保障会議」開催された。この会議における最大の課題は、厳しさを増すインド太平洋地域の秩序の維持である。中国による南シナ海の軍事拠点化、頻繁に行われる中国公船による日本の領海侵犯と中国空軍による領空侵犯など日本の安全保障にとって重要な会議である。 こんな状況を踏まえて、翌日6月2日の新聞に目を通した。ところが「左翼・西日本新聞」の記事は、第2面にほとんど目立たないタイトルで、ほんの50行ほどの記事でしかなかった。その隣にはデカデカと聖火リレーのタイトルがあり、見過ごしてしまうような扱いだった。 この記事の扱いはおかしい。ということで近くのコンビニで「読売新聞」を買ってきた。やはり扱いは大きく違っていた。第1面のトップを飾り、2・3・5面に渡って地図や相関図などとともに詳しく報道・解説していた。行数を比較すると「左翼・西日本新聞」の10倍だった。 そんな状況の直後、新聞に門田隆将氏の「新聞という病」という本の広告を目にした。「全紙読み比べて辛辣に批評!」と書かれている。早速、書店に取り寄せを依頼。門田氏は「そこまで言って委員会」に出演されており、その発言から思想信条は理解しているつもりだ。届いた本は鉛筆片手にラインを引きながらあっというまに読み終えた。 この本は、<産経新聞に連載している「新聞に喝!」と、月刊「正論」に寄稿した原稿をベースに・・・・できるだけわかりやすく切り取り、指摘させてもらった論評集>だという。ここ何年かにおける報道に対する門田氏の考えのエッセンスが詰まっている。いちいち「そうだ!そうだ!」と納得しながら読んでいった。 あとがきの部分を少しだけ紹介させていただく。 『「われわれの使命は権力を監視することだ」などと新聞記者が口にするたびに「自分が嫌いな政権に、事実に拠らない“ケチ”をつけることが、あなたたちの使命なの?」と私は問いかけたかった』(283頁) |
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