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雑 感 (2018年10月) | 雑感(目次)へ 随筆のページへ トップページへ |
サキソフォン | 福岡空港にて |
ロマン主義 | 目の進化 |
携帯に便利なツール | 相撲協会は「ガキ」の集まり |
サキソフォン | |||||||
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福岡空港にて | |||
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ロマン主義 | |
ヨーロッパでは18世紀後半から19世紀にかけて「ロマン主義」という思想が生まれた。それは音楽、美術、文学など幅広い分野にわたる新しい概念だった。ロマン主義が起こるきっかけとなったのは、産業革命であり、フランス革命である。機械化による大量生産、合理主義の中にあって、失われていく人間性。そんな中フランス革命が起こり、貴族社会から市民社会へと世の中の在り方が大きく変わった。「自由」と「個性」が尊重され、文化が大衆の下で大きく花開く時代になったのである。 | |
マーラー交響曲第1番「巨人」 |
マーラー交響曲第5番(指揮・バーンスタイン) |
ロマン主義は、クラシック音楽も大きく変えていった。それまでの決められた形式から、自由で独創的な新境地が切り開かれた。ベルリオーズの「幻想協奏曲」はその先駆けである。マーラーの交響曲第1番「巨人」も、当初は交響詩として発表された。マーラーはウィーン大学でブルックナーの講義を聴講し、親交があったという。そんな経緯は知らなかったが、私はマーラーとブルックナーはよく聴いている。ロマン派でもマーラーやブルックナーは後期の作曲家である。同じ時代を生き、そこにはなにか通じるものがあるのだろう。 | |
マーラー交響曲第9番(演奏・九州交響楽団) |
ブルックナー交響曲第4番(指揮・朝比奈隆) |
ロマン主義は、美術界にも大きな転換をもたらした。マーラーやブルックナーが活躍したのは、19世紀後半から20世紀初頭である。その時代は美術界においては、印象派やポスト印象派たちが活躍した時代でもある。モネやルノワールといった印象派、セザンヌなどのポスト印象派である。印象派はそれまでのサロンに対抗し、革命的ともいえる絵画を現した。古い規範を打ち破り、戸外へ出て一瞬の光や大気を捉えた。印象派もまたロマン主義という世の中の大きなうねりに中で、必然的に生まれたともいえる。 | |
ベルリオーズ「幻想交響曲」 |
小澤征爾指揮ウィーン・フィル |
更に文学の世界においては、コナン・ドイルやモーリス・ルブランが活躍した時代でもある。シャーロック・ホームズやルパンなど私が若かったころ、夢中になって読んだものだ。そんなことを考えると、なぜか私は19世紀後半から20世紀初頭のヨーロッパ文化を好んでいたことになる。特に意識することもなく、音楽も絵画も文学も同じ時代に魅かれている。ベル・エポックの時代(※)は、それだけ魅力的な時代だったと言える。 ※(特にフランスで文化、芸術が栄えた19世紀末から20世紀初頭を指す) |
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目の進化 | ||
先日、放送された「又吉直樹のヘウレーカ!」(Eテレ・水曜夜10時)のテーマは「僕たちの目はいつからついてるの?」だった。私としては非常に興味のあるテーマである。解説は五條堀孝先生(分子進化学者)。5億5千万年前現れた「目」の起源とその進化を解き明かす。最新の研究では、我々の目のルーツをさかのぼると植物プランクトンの一種である「ウズベンモウソウ」にたどりつくという。体長はわずか10マイクロメートルに、光を感知する部分があるというのだ。
ウズベンモウソウのDNAを調べると、目からバクテリアの遺伝子が見つかった。葉緑体を持つシアノバクテリアの光からエネルギーをつくる光合成の遺伝子が、ウズベンモウソウに遺伝(水平移動)して目が誕生したのだという。この水平移動は、遺伝子をもつ海藻をエサとすることで取り込まれていく。五條堀先生は「目の起源的な遺伝子がもっとあるのではないか。脳とか神経に関する遺伝子も起源は海のバクテリアにあるのではないか」とさらなる研究が続く。 「リアルサイズ古生物図鑑(古生代編)」では、カンブリア紀の海にいた「オパビニア・レガリス」という、五つの目を持った原始的な節足動物が紹介されている。オパビニアの体長は10cmほどだが、カンブリア紀の動物としては標準的なサイズらしい。かなり恐ろしい肉食系のハンターだったとみられている。熾烈な生存競争を繰り返しながら進化し、生き残っていく。食うか食われるかの厳しい環境の中にあって、目は生き残りに不可欠の武器なのだ。 「リアルサイズ古生物図鑑」には、同じカンブリア紀の「アノマロカリス」も紹介している。この海洋動物は"複眼"を持っているように見える。複眼については「ヘウレーカ」でも解説していた。複眼は望遠鏡を束にしたような構造になっており、多いものでは2万個以上が集まって出来ているのだと言う。トンボやチョウなどの昆虫が持っている目である。アノマロカリスは、当時の生態系ではずばぬけて大きかったようだ。図鑑ではアノマロカリスを「カンブリア紀の覇者」と表現している。 「ヘウレーカ」ではグッピーの実験を紹介していた。グッピーは洞窟の中で生きると目が無くなってしまうという。また五條堀先生によれば、人間はかつて三つの目があったそうだ。それが今では脳の中の「松果体」として残り、昼と夜の認識をしているという。ダーウィンは「環境に適応できるものだけが生き残る」と言った。進化し生き残っていく条件としては、ミトコンドリアがシアノバクテリアを取り込んで共生し葉緑体を作り出したように、ある程度の懐の深さが必要のようだ。これを五條堀先生は”遺伝子ちゃらんぽらん説”と名付けていた。 |
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携帯に便利なツール | ||
↑ FIXA 20tools in 1 20機能を装備したコンパクトマルチツール。これはすごい!!わずか「83X25ミリ」の中に20もの機能が入っている。こういう多機能ツールはわくわくさせる。カラビナタイプなので、車のキーに付けて持ち歩くのにいい。皮製の専用ケースが付いているので本体部分は保護され、また他を傷つけることもない。万一の時に備えて、この20の機能がすぐ分かるよう手帳に記録している。 |
←PLUS 『Twiggy(ツイッギー)』 スリムな携帯用の“はさみ”。キャップが付いていて、これを差し込むと自動的にロックがかかる。使うときは、片手でロックが解除できる。使い勝手もさることながら“はさみ”としての本来の機能はもちろん優れている。刃の部分がゆるやかにカーブしている。これは根元から刃先まで安定して切れる「フィットカットカーブ」と言われるものだ。持ち歩くのにうれしい一品である。 |
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カンミ堂『PENtONE(ペントネ)』→ ペンと一緒に持ち歩くために開発されたペンサイズのフィルム“ふせん”である。ボールペンはもちろん、上記のPLUSのツイッギーとも全く同じサイズだった。ふせんはロールになっているが、ミシン目(12X42ミリ)がはいっているのできれいに切れる。切り離す幅は用途によって適切な幅で切り離すといい。 |
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相撲協会は「ガキ」の集まり |
日本相撲協会は今日(10/01)、臨時理事会を開き、貴乃花親方の退職を承認した。これで大横綱・貴乃花部屋は消滅することになった。日本相撲協会の理事たちは、思い通りになって満足していることだろう。これまでの経緯を見るに、貴乃花親方の行き先をふさいで無理難題を吹っ掛ける。正道を貫く貴乃花親方を見越して、それがいやなら出ていけと言わんばかりの相撲協会理事たちのパワーハラスメントだった。 発端は去年の暴行事件である。貴乃花親方のかわいい弟子が、何針も縫うけがを負う暴行を受けて、警察に届けたところ、理事たちが「内々で済ませることだろう」と被害届の取り下げを迫った。貴乃花親方が、これに従わなかったことから激しいパワハラが始まった。 この事件に対する相撲協会の対応があまりにずさんであったため、3月貴乃花親方が内閣府に告発状を提出した。その内容は「第三者による調査が行われていない」「被害者の主張が全く反映されていない」などであった。 これがまた気に入らなかった相撲協会は、貴乃花親方がどの一門にも属していないことを踏まえ、追放の前段として、7月に「親方は五つある一門のどれかに所属しなければならない」という決定をした。 そうしておいて貴乃花親方に、「一門に入りたければ告発の内容は事実無根だったと認めろ」と無理難題を吹っ掛けてきた。しかし事実を曲げることはできない。しかし、一門に所属できなければ弟子たちの将来をつぶすことになる。 貴乃花親方は引退会見でこう言った。「事実を曲げて告発を事実無根だと認めることは私にはできません。このままでは私はどの一門にも属することはできません。断腸の思いではありますが、引退させていただくことが最善の道であると苦渋の決断をするに至った次第です」 。 相撲協会の理事たちに公益法人としての自覚は全くない。我々が納得する説明など無く、感情で権力を振り回すだけの、言ってみれば「ガキ」の集まりである。以前、私は相撲協会は理事会も、評議員会も、危機管理委員会も腐りきっていると書いた。日本相撲協会の定款には「・・・国民の心身の向上に寄与することを目的とする」とある。今の相撲協会のどこにそんな崇高な精神がある。その欠片(かけら)もない。 |
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