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雑 感 (2018年01月) | 雑感(目次)へ 随筆のページへ トップページへ |
腐りきっている相撲界 | |
安倍首相の平昌五輪出席に反対する | 相撲協会を一度潰してしまったらどうです |
地質時代「チバニアン(千葉の時代)」 | 韓国は国家が元慰安婦の心を踏みにじっている |
Pentel-EnerGel-0.4 | 小説「月を盗んだ男」 |
貴乃花理事の降格処分に思う | 福岡市科学館 |
腐りきっている相撲界 | |
昨年12月20日相撲協会の臨時理事会で配られ、理事会終了後即回収されたいわゆる「貴乃花文書」の内容が明らかになった。9頁に及ぶその文書は、協会執行部を徹底批判した内容になっていた。その一部はこうである。
2014年9月、現在相撲協会の広報部長である春日野親方の部屋で起きた先輩力士による弟弟子暴行事件が発覚した。被害者の弟弟子が、全治1年6カ月の重傷を負った事件である。その時春日野親方は、相撲診療所や知り合いの整体師に診させ、「冷やしておけば治る」などと早期の治療をさせず、症状を悪化させた。大変な状態だったため、被害者力士は自分で大病院に行ったのだが、春日野親方は「勝手なことをしやがって、病院には稽古中に負傷したことにしろ」と言ったという。被害者は今もなお味覚障害があり「人生を返して欲しい」と言っている。 当時春日野親方は、危機管理委員会の顧問と、北の湖理事長に報告したというが、危機管理委員会の委員長は知らないと言っている。相撲協会の話では「顧問は危機管理委員長に伝えるほどの問題ではないと判断したのでは?」と話している。つまり、春日野親方がどういう報告をしたかである。事件の経緯をみても、隠ぺいしようと必死だったのは明らかだ。春日野親方自身が2011年、弟弟子をゴルフクラブで殴った事件があったが、これも事件化されていない。 貴乃花親方が、今回の日馬富士事件で、相撲協会になぜ報告をしなかったのか。隠ぺい体質を身近で知る親方が、日馬富士事件を隠ぺいしようと必死の相撲協会に、首尾一貫して信念を貫いたのは納得がいく。この組織では、刑事事件は隠ぺいすることが正しく、公表することは2階級降格に相当する悪質なことなのだ。相撲協会の理事会も、評議員会も、危機管理委員会も腐りきっている。 評議員会の池坊保子議長は、貴乃花文書の内容を分かっていながら、また評議員から「貴乃花親方なりに筋が通っている」という意見も「関係ない」と一蹴している。そのうえで貴乃花理事について「公益法人の役員として考えられない行為」「礼を欠いた」などと言った。公益法人として考えられないのは、相撲協会であり、危機管理委員会であり、自らの評議員会である。正常な判断力も無く、権力を振り回すだけの池坊に「礼」を語る資格はない。即刻辞任しなさい。 |
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安倍首相の平昌五輪出席に反対する |
韓国・文大統領の招待に応え、安倍首相が、平昌五輪開会式に出席することになった。ところが、当初出席に前向きだったフランスのマクロン大統領は、結局外相など閣僚の出席となり、中国は党の序列7位が出席という状態である。文大統領は、韓国メディアから、主要国首脳の出席がないことを指摘されていた。そこに安倍首相の出席発表である。当然、韓国政府は大歓迎である。
はっきり言って、私は今回の訪韓には反対である。今年初めには、出席を見送る方向だった。それも文大統領の慰安婦問題の方針の発表を受けてのことだった。その新方針は、日本に改めて謝罪を要求し、事実上日韓合意を無効化するものだった。韓国政府の閣僚は、韓国紙のインタビューに慰安婦問題で対日圧力を強めるとまで言っている。そんな状況にもかかわらず開会式出席である。 安倍首相の訪韓は、文大統領の体面を保つためでしかない。会談で日韓合意の着実な履行を求めても、「はい、承知しています」。日本大使館前の少女像の撤去を求めても「はい、努力します」。日米韓が連携して、北朝鮮への圧力強化を迫っても、北朝鮮が五輪を使って切り崩しにかかっている今、馬の耳に念仏である。アイスホッケーの南北合同チームのターゲットは日本である。日韓会談は、韓国側の適当な受け流しで終わる。 それどころか首相の訪韓で、韓国が示した慰安婦問題の新方針を日本が容認したとメディアや世論が勘違いすれば、対日圧力はさらに強まるだろう。首脳の直接会談で成果など期待できない。あるいは「徴用工問題」にも悪影響を与えかねない。しかし訪韓が決まった以上、決裂も辞さない激しいやり取りを韓国メディアに見せれば、少しは日本の強固な意志が伝わるだろう。それくらいの覚悟で臨んでもらいたいものだ。 北朝鮮の韓国に対する融和も、五輪が終わったらどうなることか。能無しの韓国大統領は、核で脅されながら、仲良くしましょうと言い続けるだろう。北朝鮮の核の“平和解決”などありえない。また日韓についても、これを機に関係改善など絶対にない。余りにリスクの大きい訪韓だが、今最悪の状態だから、少々の悪影響があっても大して変わらんだろう。結論から言うと訪韓は「百害あって一利なし」。 |
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相撲協会を一度潰してしまったらどうです | ||||||||||||||||
今年初め(1/7)の「そこまで言って委員会」で「今年はこうなる!2018年大予想SP」が放映された。その中で「次期相撲協会理事長に貴乃花親方が出馬するかどうか?」というテーマがとりあげられた。その中での発言は概ね以下の通り。
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地質時代「チバニアン(=千葉の時代)」 |
テレビ番組「ネプリーグ」の中で、いつも地理の解説をしてくれる村瀬先生が、昨日は「チバニアン」の解説をしていた。解説によると、地球の地質年代は、ほぼ地名が使われることが多く、その時代を最も象徴する地層の地名が採用されるという。千葉に残されている地層には、N極とS極が異なる向きの鉱物が良好な状態で存在している。
地球の地質時代の中で、まだ時代の名前が付いていない時期が新生代更新世にある。その中の中期、77万年前〜12万6千年前までの時期に、今回千葉の地層が「チバニアン(千葉の時代)」として命名の見通しである。しかしまだ「国際地質科学連合」の第2次、第3次の審査が続くようで、正式に基準値として決まるまで気が抜けない状況のようだ。 地球は磁気を帯びており、現在は方位磁石のNが北を示している。地磁気の反転は過去幾度となく起きているという。現在に一番近い反転が「チバニアン」の時代である。地球の中心には内核となる固体の金属があり、その周りを溶けた鉄など液状の金属が対流している。これが反転を引き起こすのではないかと考えられている。 今回イタリアのチームも申請していたが、地磁気のデータが不十分だったようだ。原子番号113番「ニホニウム(Nh)」の時は、米ロチームと争ったが、証明の信頼性が日本チームのほうが高かった。「チバニアン」が認められれば、「ニホニウム」ともに、世界中の教科書に日本が載る。村瀬先生が言っていた。「日本の地名が、地球の歴史に名を刻むという夢のある話です」。 |
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韓国は国家が元慰安婦の心を踏みにじっている |
韓国政府は、従軍慰安婦問題のおける2015年の日韓合意に関する新方針を発表した。合意は両国間の公式合意であることを認め、この事実は否定できないとした。当然の結論である。しかし、日本への再交渉は要求しないとしながらも、被害者の女性に心を尽くした謝罪をするよう日本に対応を迫った。これは事実上の再交渉である。
国家間で正式に合意したものを、検証すること自体が常識はずれであるが、その検証の結果は、日本に合意の破棄や再交渉を迫る材料は何もなかった。それどころか出てきたのは、朴前政権の無能な交渉内容だけである。これらは全て韓国国内で処理すべき問題であり、日本に対応を迫るのは筋違いである。更に国家間の秘密交渉の内容を一方的に公表するなど、韓国は外交の常識に外れたことを平気でやる。 適正な手続きを経て、国際社会でも認められた国家間の約束を履行することは当然である。日本はこれまで何度も謝罪し誠意を尽くしてきた。しかし韓国はその都度、ゴールポストを動かし、繰り返し要求をし続けてきたのである。合意に「最終的かつ不可逆的に」という文言を入れたのもそういう経緯があるからだ。政府の「日韓合意を1ミリも動かす考えはない」と、追加対応要請には一切応じない方針は当然である。 2015年の日韓合意の時、私はこう書いている。『これまでの強硬な反日路線も、今回すり寄ってきたのも、ただ単に韓国の独り相撲である。韓国国内では、メディアが一斉に、外交の失敗、韓国の孤立化を言い始めている。日米安保が強化される中、相変わらず強硬な姿勢の韓国に、アメリカのシャーマン国務次官からは、「・・・失望している」という批判の声も出た。内からも外からも批判を浴びた韓国政権の都合である』。 そんな状況で、日韓合意が成立した時、韓国では朝鮮日報がこんなことを書いていた。『これまで国際社会を通じ、慰安婦問題の解決を訴える戦略が非常に有効だったが、今回の合意で韓国が自ら日本に対するレバレッジ(てこ)を放棄したのかもしれない』。つまり、延々と慰安婦問題で日本を非難してきたのは、韓国にとって重要な外交カードのひとつだったからだ。だから現在においても、日本を許す気など毛頭ない。 元従軍慰安婦の人たちは、これまでの数十年、ずっと外交カードとして韓国国民の前にさらされてきた。去年韓国は、従軍慰安婦被害者の日として国の記念日とする法案を可決した。これからも毎年々々ずっとさらされ続けて行く。日本から拠出された10億円は、元慰安婦の7割以上が支給を受け入れている。そんな元慰安婦の人たちやその家族はどんな気持ちでいるのだろうか。元慰安婦の心を延々と踏みにじっているのは、政争の具としている韓国政府であり、韓国市民団体であり、韓国国民ではないのか。 |
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Pentel-EnerGel-0.4 | |||
“ぺんてる”のノック式エナージェル0.4を買ってきた。 | |||
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小説「月を盗んだ男」 | |||||||||||||||
ベン・メズリック著 高山祥子訳 出版・東京創元社 初版・2014年10月 |
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福岡市科学館の名誉館長は、JAXAの宇宙飛行士・若田光一さんである。若田さんがJAXAの募集に応募した動機をキャプションにこう書いている。『人類に貢献できる仕事である宇宙飛行士に挑戦したい』との思いからだった。宇宙飛行士は宇宙の過酷な環境の中で、的確なミッションを成し遂げなければならない。そのため高い能力が求められている。若田さんが、その資質の最初に挙げているのが「自己管理」である。「自分のことをよく知りコントロールできること」。小説の主人公サドに欠けていたのは、この資質と、人類への貢献という大きな目標だったろう。 | |||||||||||||||
伝説の宇宙飛行士、ジョン・ヤング氏、死去 月面着陸を含む米国の三つの宇宙飛行計画に関わった「伝説の宇宙飛行士」と呼ばれた米国の宇宙飛行士ジョン・ヤング氏の死去が報じられた。 65年にジェミニ3号で宇宙を初飛行、72年にアポロ16号の船長として月面着陸、81年に初めて打ち上げられたスペースシャトルの「コロンビア」で船長を務めた。 ヤング氏は2004年にラジオのインタビューでこう語ったという『人類の将来が地球ではなく宇宙にあることは明らかだ』 |
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貴乃花理事の降格処分に思う | ||
1月4日、日本相撲協会は、臨時評議員会を開き、貴乃花理事解任を全会一致で承認した。これは協会史上初だという。2階級降格で鏡山親方の部下にするという処遇は、協会側の冷静さを欠いたあまりに感情的な処罰である。相撲協会は、自身の危機管理能力の無さが公になったことで、事件の本質を見失い、すべての責任を貴乃花理事に押し付け終息をはかった。危機管理委員会も、評議員会も、単に協会側の決定を追認したに過ぎず、なんの良識も判断能力も持っていなかったようだ。
事件発覚直後、相撲協会執行部の4人が貴乃花親方に「内々で済む話だろう」と被害届の取り下げを執拗に迫ったという。しかも診断書を提出しなかったというより、提出できなかった理由を八角親方と尾車親方に説明し、分かったと答えていた。つまり、相撲協会は11月1日、鳥取県警から鏡山親方に連絡があった段階から事件を把握しようと思えば十分できる状態にあった。11月11日の臨時理事会でも議題に上がらなかったことでも、内々でもみ消そうとしていたことが伺える。相撲協会が、暴力根絶に真剣に取り組む姿勢を持っていたならこんなに大きな問題にはなっていない。 この事件は傷害事件であり、貴乃花親方が、鳥取県警に被害届を出したのは正しい行動である。最初の段階で相撲協会が危機意識をもって、前向きに適切な動きを見せておれば、貴乃花親方も協力を惜しまなかったはずだ。自分の部屋の可愛い子供が、8針も縫うケガを受け、それをもみ消そうと必死の協会に協力できるわけがない。しかも貴乃花親方の意見は、理事会でも危機管理委員会でも無視されている。評議員会でも「貴乃花親方なりに筋が通っている。これが危機管理委員会の報告書から抜けているのはおかしい」という意見が出されたと言うが、それは関係ないと一蹴されたという。 貴乃花親方が、相撲協会側の姿勢をお諌め申し上げたら、いきなり逆上して打ち首である。暴力事件のきっかけをつくり、暴行を傍観した白鵬は、日馬富士と共犯といえる。ところが協会や評議員会の判断は、報告義務を怠った貴乃花理事の方がはるかに罪が重く、「礼」を失していることらしい。感情をコントロールできない相撲協会は日馬富士と同じレベルで、危機管理委員会と評議員は、傍観した白鵬と同じレベルである。こんな能無しどもが日本の国技を動かしている。 相撲協会は貴乃花親方が次の理事選へ出馬できるようにした。ところが池坊は「厳粛に粛々と決めさせていただく」と言い、別の評議員は「まだまだ年齢からいっても、これからやれることがある。そういう意味では、まだ時間はある」と言ったという。理事選に当選しても、認めるつもりはないと言っているように聞こえる。そして加害者側の伊勢が浜親方が当選して認可するなら怒りを通り越して、笑うしかない。池坊の言う「膿(うみ)」は、相撲協会、危機管理委員会、評議員会の体質であり、白鵬のいう「膿(うみ)」は、モンゴル会のことである。 |
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福岡市科学館 | |||
福岡市営地下鉄七隈線で六本松へ |
2017年10月1日開館 |
開館記念特別展 |
子供たちの宇宙への夢を育てる |
開館記念特別展「宇宙なひと」が開催中である。“宇宙なひと”とは宇宙飛行士や探査機が行うミッションを支える多くの人々のことだという。戦後間もないころ、糸川英夫博士によるロケット開発の情熱は、今のJAXAに引き継がれている。今展ではペンシルロケットの実機の尾翼が展示されている。積み重ねられてきた技術は「H3」の開発へと続く。先月にはNASAなどとの協力による有人月面探査への参加の方針も打ち出された。まさに特別展のテーマ“つながり、時空を超えて”である。 |
小惑星 「りゅうぐう」へ向かっている 「はやぶさ2」 |
現在「はやぶさ2」は、C型小惑星「りゅうぐう」に向け飛行中である。課せられたミッションは、水や有機物が含まれていると思われるサンプルを持ち帰ることにある。イオンエンジンの稼働試験も問題なかったようで、順調にいけば今年の6月ごろには到着予定である。はやぶさ2は去年、地球と太陽の引力が釣り合う特殊な場所で、未知の小惑星の発見に挑んだ。発見はできなかったが、この場所は2か所あり、もう一か所ではNASAの探査機も挑戦したが見つからなかった。人類が火星などに行くようになれば、こういう小惑星で資源を調達できるという意味では、重要なチャレンジだった。 |
次期国産ロケット「H3」(右) |
日本の次期主力ロケット「H3」の1/20模型が展示してあった。これはH2A、H2Bの後継機種として、2020年度に試験機打ち上げ予定のロケットである。「H3」は、低コストによる製造で海外からの衛星打ち上げの受注を目指している。エンジンの部品は2割削減し、打ち上げ総コストもH2Aの約半額の50億円程度に抑えられるという。人工衛星の大型化に対応する推力を持ち、かつ国際競争力に打ち勝つためにはコスト削減は必須といえる。 |
月の隕石 |
昨年10月、JAXAは、月に約50kmに及ぶ地下空洞を発見したと発表した。これは日本の月探査衛星「かぐや」のレーダーサウンダーによるデータを解析の結果発見されたものである。深さ50mに広がるこの空洞は、ニューヨークがすっぽり入るほどだという。月の表面は、人間が耐えられる環境ではない。有害な放射線を避け、安定した温度の地下空洞は、人類が宇宙へ進出するための基地となりうる。そういう意味で大きな発見だった。 |
「トラピスト1」に地球型惑星 |
去年、39光年先にある恒星「トラピスト1」に7つの惑星があると発表された。惑星のうち3個は、水が液体の状態で存在できる位置にある岩石惑星だという。生命が存在する可能性もあるようだが、問題は酸素があるかどうかである。NASAは今年、ハッブル宇宙望遠鏡の後継として、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を打ち上げる。ハッブルに比べ、観測能力が飛躍的に高くなる。「トラピスト1」の大気の組成など詳細な観測結果が期待される。とはいえ、プロキシマbに比べるといかにも遠い。 |
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