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　第12回ユーロビジョン・ソング・コンテストに、ヴィッキーがルクセンブルグ代表として初出場し第4位を獲得した「恋はみずいろ」です。

★第１２回ユーロビジョン・ソング・コンテスト1956年から始ったこのコンテストは今年で12回目、今年は1967年4月8日、オーストリアのウィーンで開かれました。このコンテストはヨーロッパのポピュラー界で、オリジナル・ソングの開発向上を目的として開催されるものです。ですから作詞、作曲家の国際的コンテストとも云えます。又出場する歌手は従来の傾向からみると新人歌手が多く、フランス・ギャルのようにこのコンテストによって認められ一躍スターになる人もいます。新人歌手にとってはスターへのステップ台とも云えます。

　このコンテストはヨーロッパ各国の参加国が夫々代表曲一曲と代表歌手を選んで送り込み、曲のコンテストを行うものです。そしてこのコンテストの模様がユーロビジョン（ヨーロッパTV放送綱）を通じてヨーロッパ各国に送られるわけです。このコンテストの開催地は前年度優勝した国が選ばれます。去年はルクセンブルグでオーストリアの代表ウド・ユルゲンスが優勝したので、今年はオーストリアの首都ウィーンで行われ、インペリアル・パレス大舞踊場が会場になりました。そして今年は西欧は勿論、ソビエト、チェコスロバキア、東独、ポーランド、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア等共産圏の国々にも放映され、2億5千万人の視聴者に伝えられました。

★ユーロビジョン’６７の新星“ヴィッキー”

　ヴイツキーは今年のユーロビジョン・ソング・コンテストでヨーロッパ中に認められた新人歌手です。彼女は1949年8月23自の生れですから、ユーロビジョンに出場した時は17オ、今年の8月23日で18オになります。被女はギリシャのコルフュ島の生れで、幼女時代はアテネで育ち、その後ドイツに移り、学校教育はハンブルグで受けました。中学校卒業後は英語とフランス語の勉強をしながら、歌と踊りのレッスンを受けました。彼女が15オの時ドイツのレコード全社から「Messer，Gabl，Schere，Licht」（ナイフとフォークとハサミと光）と云う曲を出しましたが、これがヒットして彼女の名前が知られ将来を期待される様になったのです。彼女は最近「Vicky－Songs And Folklore　と云うアルバムを出しましたが、この中では「この胸のときめきを」ジョン・バエズの「There But For Fortune」ボブ・ディランの「Don’Think Twice」等のヒット曲を歌っています。