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敵地攻撃能力の保有
Q細胞(休眠誘導神経) ハンドシュレッダー
後期高齢者免許証更新・認知機能検査 映画「2001年宇宙の旅」

[2020/06/26]
敵基地攻撃能力の保有
兵力比較  自衛隊 在日米軍 自衛隊+在日米軍    中国軍   北朝鮮軍
陸上兵力  14.0万人 2.3万人  16.3万人   100.5万人   110万人
艦  艇  135隻  30隻  165隻   760隻   780隻
作戦 機  400機  150機+艦載機50機  600機   2890機   550機
日米安全保障条約が発効して60年になる。戦後の日本の安全保障は、この条約を基軸としてきた。この条約の下、日本は平和と経済発展を大いに享受してきた。しかし今、北朝鮮の核開発、中国の巨額の軍事費による兵器の開発と近代化など、日本を取り巻く安全保障環境は激変している。そんな中、トランプ大統領は、日本に対し在日米軍の経費負担増額を求めている。ボルトン前大統領補佐官の「回顧録」にはこう書かれていると言う。『全ての米軍を撤退させると脅せば、交渉上有利な立場になる』。この言葉は今の日本の現状を端的に言い表している。

独立国ならば、当然自国民の命を自国で守る「自主防衛」こそが基本である。しかし上記の表に見る通り有事にあっては、アメリカ本国から本体が到着するまで、自衛隊と在日米軍で第一列島線を死守するのが精いっぱいである。アメリカの軍事力に頼るしかないのが現実なのだ。そのアメリカは、オバマ政権以来、世界の警察から降りようとしている。更にトランプ大統領に至っては「アメリカ・ファースト」である。仮にバイデン氏が次期大統領になったとしてもこの流れは大きくは変わるまい。日本の安全保障の在り方は大きな転換点を迎えている。

イージスアショア配備計画が停止された。イージスアショア導入決定時においては適切な判断だったといえるが、想定を上回る急激な兵器の高度化、攻撃の複雑化をみれば、根本的な見直しが必要である。安倍首相は通常国会閉会にあたり、記者会見でこう述べた。『夏に国家安全保障会議(NSC)で安全保障の新しい方向性を徹底的に議論する』。この発言には「敵基地攻撃」能力の保有が念頭にある。まず言っておくが“敵基地攻撃能力保有は、憲法上の問題をすでにクリアしている”。今後の運用は政治的判断である。

北朝鮮の新型ミサイルは、低く複雑な軌道を描き、それだけでも迎撃は難しいが、連続発射間隔が約20秒だという。一方中国は、超音速滑空兵器の保有や中国沿岸への約2000発の中距離ミサイルの配備など、有事になれば短時間に、大量のミサイルが、雨あられと降り注ぐ「飽和攻撃」になるのは間違いない。これまでの日本のミサイル迎撃システムである「PAC3」や「SM3」での迎撃はほぼ不可能に近い。国民の命が大事と思うなら、今更憲法問題をぐだぐだと持ち出さず、敵基地攻撃能力の保有を真剣に検討してもらいたい。
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[2020/06/17]
Q細胞(休眠誘導神経)

「Q細胞実験マウス」

映画「ライフ」
先日(6月12日)マウスの人工冬眠に成功したという報道があった。マウスの脳にある「休眠誘導神経(Q細胞)」を刺激すると冬眠に近い状態になるという。マウスは通常37度の体温が、気温とほぼ同じ24度になり、酸素の消費量も1〜2割になった。さらにそのマウスは1週間で平常に戻り、その後の運動能力や記憶力に異常はなかった。本来冬眠しないマウスがQ細胞を持っていることから、人間も持っている可能性が高いとしている。「2001年宇宙の旅」の科学者たちは冬眠状態で木星へ向かう。その時の呼吸は1分間に1回、心拍は1分間に3回、体温は3度という設定だった。

冬眠と言えば5月初めにテレビで「ライフ」という映画が放映された。この映画は、火星の土の中から採取された地球外生命体の細胞を、国際宇宙ステーション(ISS)で極秘調査するというものだった。映画の説明では、この生命体は炭素の生命体で、食糧、水、空気を必要としている。空気が無ければ「冬眠」して生命を維持するという設定である。ISSではこの生命体を冬眠から目覚めさせるため、地球の原生代の環境に近づける。生命体は成長し始める。ところが核を持つこの細胞は地球の細胞と決定的に違う点があった。

地球の細胞は、細胞分裂によってそれぞれの機能を受け持ち、全体として一つの生命体を形作っている。しかし、この生命体は細胞一つ一つが筋細胞であり、神経細胞であり、光受容体細胞だった。つまり細胞単独で機能できるが、それが協力して大きな生命体をなしていたのだ。やがてこの生命体は、ISS内の科学者たちを襲い、それをエネルギー源として強大な力を発揮していく。科学者たちも必死で応戦。生命体を一室に閉じ込め、冬眠状態にすべく空気を抜くが、生命体は急激に知能を発達させ科学者たちを襲う。

ボイジャーが太陽系を去るに当たって「太陽系の家族写真」を撮影した。その写真には地球が、宇宙に無数に存在する小さな小さな星同様に映っていた。その小さな星の住人は、1Gの下、温室の中で穏やかに育ってきた。その人類が、巨大で過酷な宇宙空間を旅することは、容易なことではない。克服すべき大きなものとして「時間」がある。宇宙の尺度で測ると、ヒトの時間感覚は圧倒的に短い。それを克服する方法の一つが「冬眠」である。映画「ライフ」の地球外生命体は、冬眠によって生命を維持してきた。今回のマウスの冬眠成功は、一気に映画で描かれる世界に現実味を与える。人間のQ細胞が発見されれば、宇宙への人類の移住は、次の段階に入る。
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[2020/06/16]
ハンドシュレッダー(無印良品)
9年使ったハンドシュレッダーが壊れ、新しく同じのを買ってきました。机の端に置いておけて、場所を取らず、手軽に使えて重宝していました。それまで使っていたのが、突然、空回りし出しました。まぁ無理も無い。毎日毎日使わない日は無いというほど酷使しましたからね。少し厚めの紙もこれで処理したのが悪かったのかもしれません(反省)。
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[2020/06/10]
後期高齢者免許証更新・認知機能検査
 
後期高齢者になり、免許証更新には「認知機能検査」を受けることが条件になりました。昨今の高齢者の事故では、認知機能の低下による事故が発生し社会問題になっています。福岡でも1年ほど前、重大事故が発生しました。道路交通法による義務付けも当然でしょう。自主返納が増えているようですが、最低限、買い物など日常生活には必要なので、免許を更新することにしました。検査の通知は免許証期限前5か月にあります。この検査では「記憶力」と「判断力」が運転に支障がないかどうかをみます。運転するには、すべての感覚をフルに稼働させます。状況を把握し、判断し、それをスムースに動作につなげなければなりません。そういった機能が高齢化によって衰えるのも仕方ないことです。認知機能検査は、そういうことを自覚するうえでも大事なことです。

検査は3種類実施されます。(A)検査当日の、年、月、日、曜日、時刻が正しく書けるか。(B)記憶した16種類のイラストの名前が正しく書けるか。(C)指定された時刻を、アナログ時計で正しく書けるかという3種類です。(A)は、予約した日と時間がわかっていますから、さほど問題はありません。(C)も円を描いて文字盤を書き入れ、長針と短針を記入するだけですから簡単です。ところが検査後の解説では、この(C)の検査こそが、認知症検査の最も重要な検査だといいます。(C)の検査の配点は7点になっていますが、時計を表示するには、7つのチェックポイントがあるそうです。

最大の難関は(B)の検査です。16個のモノや動物のイラストを記憶し、回答しなければなりません。一回に4枚のイラストが1分間だけ表示されます。これが4回繰り返されます。その直後に回答するわけではありません。回答までに、ひとつ別の作業が入ります。100個ほどランダムな数字が並んでいる表が用意されています。「2」と「5」など指示されますので、その数字を見つけてひたすら斜線で消していきます。1分ほどこの作業があって、さてさっき記憶した16枚のイラストをノーヒントで解答用紙に書き込んでいきます。それが終わると次に「武器」「楽器」「電気製品」などのヒントが書いてある用紙に書き込んでいきます。

この検査を受けるには、16枚のイラストを単純に覚えるのではなく、効率よく覚える必要があります。私の場合、4枚ずつ表示されたイラストで、ショートストーリーを作りました。今回はまず「刀」「アコーディオン」「足」「テレビ」というイラストが表示されました。ここでは「“テレビ”で、“足”を“刀”切られる時代劇のあと、“アコーディオン”で伴奏しているのど自慢を見ている」。というような場面のイメージを記憶するのです。こうすれば全部で四つのショートストーリーですから、何の脈絡もなく16枚のイラストを覚えるより、はるかに効率的に記憶できます。どんな方法でも、正しく回答すれば認知症ではないことが証明されます。

(A)(B)(C)の回答を採点し、検査後に点数の書かれた「認知機能検査結果通知書」が渡されます。さいわい私は100点が取れました。この点数の配点は(A)は15点×1.15、(B)は32点×1.94、(C)の7点×2.97がそれぞれ掛けられ、総合点が100点になるよう作られています。この点数が49点未満だと記憶力、判断力が低くなっているとして医師の診断を受けることになります。さて私は認知症検査をクリアしたので、次は教習所での2時間講習と実車指導を受けます。前回も受けて要領がわかっていますので、たぶん大丈夫だと思います。なお、私の「無事故・無違反」歴は、「23年9か月」になりました。
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[2020/06/01]
映画「2001年宇宙の旅」
鬼才・スタンリー・キューブリック監督のSF映画「2001年宇宙の旅」が公開されたのは1968年だった。400万年前の人類の夜明けから、人類が宇宙へ進出し無限の未来への展開を描いた名作である。非常に難解で話題になった映画だったが、その斬新な映像から同年のアカデミー賞「特殊視覚効果賞」を獲得した。主題曲もその壮大な曲調から映画全体を感動的に盛り上げた。この映画はキューブリック監督の地球外生命への強い思いから制作されたものだという。当然、物語の中心となっているのは、人類と地球外生命との関りである。

先日「アナザーストーリー」というテレビ番組(BS103)で「2001年宇宙の旅・未来への扉は開かれた」が放映された。その中では原作者のアーサー・C・クラークと監督キューブリックの妥協を許さない激しいぶつかり合いが描かれていた。映画に説明を入れようとしたクラークに対し、キューブリックは「意味意味不明でいい。(説明を入れれば)未知との遭遇が台無しになる。魔法が消えてしまう」と言ったという。難解な映画の解釈は、鑑賞者に委ねられたのである。この映画を理解するキーワードが、クラークの手記に記されていた。「本当に進歩した地球外生命は、完全に無機質かもしれない。モノリスの超常的な力で、肉体を持った生命が精神のみの生命体へ進化させる」。こうして誕生したのが地球外生命体そのものではなく、その存在を感じさせる物体「モノリス」である。

モノリスとは逆に、人類が宇宙に向けて、我々の存在を知らせるものを送り出している。アメリカの惑星探査機「ボイジャー」である。ボイジャー1号が太陽系を出たのが2012年だった。このボイジャー1号に搭載されていたのが「ゴールデンレコード」である。これには人類が文明をもった知的生命体であることが記されてる。ボイジャーはこの後、永遠に宇宙空間を漂っていく。いつの日か、どこかに存在するかもしれない知的生命に発見されることを願いたい。その時、その知的生命は、この宇宙で孤独ではないことを知り、大いに喜ぶだろう。あるいはコンタクトをとってくるかもしれない。

しかしその時、人類が生き延びているかどうかである。現在の人類は、観測技術の進歩で、移住可能な惑星をいくつも見つけている。ところが一番近いケンタウルス座の星ですら4.3光年。今の地球の技術では到達に3万年かかる。空間を圧縮して効率的に進む「ワープ」のような技術を何とか手に入れたいものだ。先ごろアメリカの国防総省は、海軍の戦闘機が撮影したUFOの映像を公開した。目撃したパイロットの生々しい音声なども公開され、その信頼度は高い。そのUFOの動きは、我々人類の科学技術では説明できないものである。そんな中、近年研究されているという地球外でつくられた「メタマテリアル」という物質がある。これに特定の周波数の電磁波を当てると、空中に浮きあがるという。これはワープやワームホールより現実的で、あるいは飛躍的な移動手段が突然見つかるかもしれない。

映画「2001年宇宙の旅」では、月の地下に埋まったモノリスから木星に向けて強い電波を発信する。これを探究すべくディスカバリー1号が木星へ向け旅立つ。ディスカバリーが木星圏に入ったとき、映画の字幕に「木星 そして無限のかなた」と表示される。この後、ボウマン船長が乗るディスカバリー号とモノリスが宇宙空間を一緒に航行するシーンが、この映画のメッセージを象徴する。そして時空を切り裂き行きついた先には、年老いた人類であるボウマン船長とモノリスが同じ部屋に居る。この部屋から新しい生命が誕生するが、それは人類が宇宙人としてDNAを繋いでいくことを意味している。
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