TOP
2017年4月へ 2017年2月へ
 雑 感  (2017年3月) 雑感(目次)へ

随筆のページへ

トップページへ

佐々木敦氏(批評家)の『劇場』評 糸島の人形浄瑠璃
森友学園問題にルビコンの影 ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」
中国軍・南シナ海で主導権 筑肥線の駅
最高裁、GPS捜査を違憲と判断 韓国:大統領罷免という大衆迎合
ハコスカ 「嫉妬」という感情は何のために
又吉直樹 『劇場』 敵基地攻撃能力の保有は喫緊の課題だ
組織犯罪処罰法改正案 極超音速滑空飛翔体
堀北真希さん、引き際の見事さ レベル低すぎ民進党

[2017/03/29]
佐々木敦氏(批評家)の「劇場」評
新聞の文芸時評欄に又吉直樹さんの「劇場」について、佐々木敦氏の批評が掲載されていた。そもそも文芸の何たるかも理解しているとは思えない私だが、分からないながらもていねいに読んだ。

<<作者がやりたかったのは、この「僕」の捻(ねじ)れまくった自意識の空転ぶりを言葉の力によって極限まで表現し、あわよくば「その先」に突破する、ということだったのではないか>>

<<情景や心理を丁寧に描き出そうとしている部分よりも、思わず筆が暴走していると思える細部に読みどころがある>>

<<文体はますます読みやすく達者になっているが、しかしサービス精神みたいなものはほとんど感じられない。私はそこを好ましく感じた。書きたいように書いている>>

そういえば「劇場」(新潮4月号25頁)で永田がこんなことを言う。
<<仕掛けが先にあるのではなくて、もっと感情が様式をなぎ倒すような強靭なものをつくりたい>> 

佐々木氏の評を読んでいると、永田のこの言葉は、あるいは作家・又吉さんの意識の奥底に通じるものなのかもしれないと思った。

トップに戻る

[2017/03/25]
糸島の人形浄瑠璃
伊都文化会館で「勘緑塾 人形浄瑠璃公演」が行われた。これは勘緑主宰指導のもと3年間の成果を塾生が披露するというものだった。塾生たちが発表したのは「傾城阿波鳴門」。あの「ととさんの名は・・・」で有名な演目である。


公演後、勘緑主宰による人形遣いについて解説があった。それによると、頭と右手を操る主となる人がいて、この人が発するサインを左手の人と足の人が阿吽(あうん)の呼吸で感じ取り、しなやかな動きになるという。


この解説を聞くと、改めて塾生たちが演じた人形の動きに敬意を表さずにはいられない。顔の微妙な傾きや目線、それに合わせた手足のなめらかな動き。三者が一体となって、繊細な心の動き、感情の起伏を表現する。見事であった。
トップに戻る

[2017/03/24]
森友学園問題にルビコンの影
安倍首相は「自身や妻が学校認可や国有地売買に関与していれば、首相も国会議員も辞める」と断言した。私はこれを聞いた時、ルビコンが言わせていると感じ、あるいはこれは大変な問題になるかもしれないと危惧した。

それはなぜか。大阪都構想に対する住民投票をするにあたって「反対多数なら政界を引退する」と宣言した橋下徹氏のことが頭をよぎったからである。結局、僅差で反対が上回り橋下氏は政界を引退することになった。

かつて私は、橋下徹氏の改革をみてこう書いた。「地方が自立するためには、地位やカネに執着などしない、改革に命をかけるような、気骨のある人物が必要である」。武雄市長だった樋渡啓祐氏についても「キレる市長は、敵も多いだろう」と書いた。

阿久根市長だった竹原信一氏については「市民のためにはどうあるべきかを考え、確固たる信念のもとに行動している」と書いた。これまで私が、その政治信条を支持した政治家が、次々とルビコンの標的になってきた。

今回も間違いなくルビコンの力が働いている。たとえば、WBCの準決勝の敗退にもその影が見える。ルビコンとしては、24日の新聞は、籠池氏の証人喚問一色でなければならなかった。そのためにはWBCの敗退は当然だった。

しかも、その敗退があまりにもワンパターンで分かりやすい。前回同様、ソフトバンクの選手のミスにより負けるというパターンである。前回は内川選手のミス、今回は松田選手のミス。いづれも敗退の戦犯は私が応援する球団の選手たちである。

首相の名を語りサギまがいの強引なカネ集めをするような“ろくでもない奴”のために、日米同盟も国防も危うくなる。今回の森友学園の問題で、ルビコンの力が働いているのは間違いない。もし、首相が辞任し、国会議員を辞めるようなら、すべての人が、ルビコンというこれまた“ろくでもない奴”の存在を信じてほしい。
トップに戻る

[2017/03/23]
ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」
今年のアカデミー賞授賞式でハプニングが起きた。作品賞は「ラ・ラ・ランド」と発表され、関係者は歓喜してステージに上がった。ところがそれは間違いで作品賞を受賞したのは「ムーンライト」だった。しかし14部門にノミネートされたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」は、初受賞となったエマ・ストーンの主演女優賞、史上最年少の監督賞受賞となったデイミアン・チャゼル監督など6部門を獲得した。この映画の背景となった時代は1950年代中頃と思われる。冒頭に[CINEMA SCOPE]と映し出されると、劇場の幕が両サイドに大きく広がる。あるいは「めくるめくテクニカラー」などの言葉も飛び出す。昭和30年代の映画を知る私としては非常になつかしい思いだった。

チャゼル監督といえば、前作「セッション」がある。ドラマーが主役だったが、最後、ステージでの圧巻の演奏シーンは記憶に新しい。今回ジャズピアニストのセブが主役だけに、随所にジャズが流れる。これもまた背景は1950年代中頃と思われる。ジャズメッセンジャーズやクリフォード・ブラウンが活躍した時代である。当時、ハード・バップの時代からフリージャズが生まれつつあった。映画の中では「ザ・メッセンジャーズ」などというライブハウスも出てくる。コンボ編成のバンドが演奏するジャズにしびれた。

そもそもミュージカル映画であるから、当然ダンスシーンも随所に出てくる。これもまた1950年代中頃を思わせる。セブとミアが夜の公園で踊るシーンは、フレッド・アステアの「バンド・ワゴン」を彷彿とさせる。このときのフレッド・アステアとシド・チャリシーの華麗で、しなやかなダンスが忘れられない。公園に現れた二人が馬車に乗り込むまでの、あの見事なダンスは絶品である。あのシーンと比べられるのは酷かもしれない。

ミアとセブ、それぞれの夢に向かって歩き出す。“どうか乾杯を 夢追う人に”。女優志望のミアは主演女優に、ジャズの店を持つことを夢見るセブもまた夢をかなえる。実際、エマ・ストーンは初の主演女優賞に輝き、この映画で夢を実現した。ステージ上の彼女の感動は我々にも十分伝わってきた。エマとセブ、魅かれあっていた二人の思いとは裏腹にその恋は成就しない。しかし、その切なさと、夢をかなえたことの幸せがこの映画を深くしている。

トップに戻る

[2017/03/21]
中国軍・南シナ海で主導権
中国軍の幹部が、南シナ海の情勢についての考えを明らかにした。これを読むと、軍事力がいかに外交の基本であるかが分かる。軍幹部の発言をそのまま列記してみる。

『岩礁の埋め立て工事後、中国は軍事戦略上、一定の主導権を獲得した』
『中国の
威嚇効果が高まり、周辺諸国が軍事的挑発してくる可能性は低くなった』
『米軍はアジア重視戦略「リバランス」の布陣が未完成で、南シナ海で軍事衝突や戦争を起こす力量と意図はない』

中国はいろいろ言い逃れをしながらも、着実に南シナ海で軍事拠点化を進めてきた。その結果、中国軍幹部の認識を新聞はこう伝えている。
領有権を主張する国との“力比べ”で勝負はついた
これが中国外交のすべての基本であることを我々は知っておかねばならない。

さらに中国のしたたかな戦略も見える。
『民間機運航など
表向きは「民間の活動」をアピールしつつ、実際は軍の影響力を強めていく』
『時間の経過とともに力のバランスはわが方に有利になる。
軍は民間を隠れみのにするやり方で敵に対応し、こちらから第1発を撃ってはならない』
「民間」を前面に出す「持久戦」で実効支配を拡大する
戦略』。

尖閣諸島における日中の衝突も、民間を使うことで、アメリカの関与が封じられることを考えておかねばならない。日本に自力で尖閣を守るだけの軍事力があるか?


その尖閣諸島について次のように言っている。
『日本政府による尖閣諸島国有化後、中国側が直ちに周辺のパトロールを常態化させたことを「危機を巧みに利用した成功例」』
何の折衝もなく、当時の中国の習副主席の面目を潰した民主党政権の外交の失敗ともいえる。

戦後の日本の平和は、アメリカの軍事力を背景に守られてきた。それを百も承知で「憲法9条で平和が守られた」と言い倒す日本の左翼と、その妄想を信じる人たち、中国の戦略をしっかり認識してほしい。

中国の言う威嚇効果」は、すなわち「抑止力」である。
「こん棒を持って静かに話し合う」。外交の基本は“力”であり、その力が平和を維持する。

トップに戻る

2017/03/18]
筑肥線の駅
前回の「鉄道ひとり旅」は播但線だった。この路線の福崎駅で103系が来て、吉川さん(ダーリンハニー)は「やった!やった!103系に乗れるとは・・・」と喜んでいた。このとき吉川さんいわく「国鉄時代からすごい数つくられましたけど、残っているのが関西エリアと九州の一部、筑肥線ですね」と言っていた。そう、筑肥線では今も103系が走っている。老朽化で新型の305系と入れ替えになったが、筑前前原〜唐津間ではまだまだ頑張っている。

竹田駅では、竹田城跡は閉鎖の季節だったが、駅舎が「おゝ、いい駅だ。何か格調がありますね」との感想だった。
ということで、筑肥線の駅をいくつか拾ってみた。

←「今宿駅」
旧唐津街道の宿場として栄えたところで、それ以前も近隣には古墳が点在して歴史の豊かな地にふさわしいデザインの駅舎である。
「美咲が丘駅」
筑前前原駅の西隣の駅で近隣は新興住宅地である。駅舎は現代美術のインスタレーションのようないい駅舎である
←「虹の松原駅」
この小さな無人駅もまた、見方によっては面白い。駅名の通り周辺には玄海国定公園・白砂青松の虹の松原が広がる。
鹿家駅」→
この駅舎はすでに取り壊されて今は簡易型の新しいものになっている。戦前に建てられた木造の駅舎で、昔ながらの雰囲気のあるなつかしい駅舎だったが残念だ。この写真は取り壊される前に私が撮影したもの。
トップに戻る

[2017/03/17]
最高裁、GPS捜査を違法と判断
最高裁大法廷は、裁判所の令状なしのGPS捜査は違法とする判決を出した。事実上GPS捜査は困難になる判決である。現行法律では個々の裁判官でGPS捜査の適否を判断できないという。新たな立法が必要としたものの、立法には相当の時間がかかり、仮にできたとしても、今回の判決を踏まえれば事実上GPS捜査は封じられたも同然である。

判決で指摘したのは憲法が人権を保障する「私的領域に侵入されない権利」というものらしい。これまでも覚せい剤事件などで、電話傍受は「通信の秘密やプライバシーが侵害される」とか、疑いのある荷物をエックス線検査にかけると「送り主や受取人のプライバシーが侵害される」などとしてきた。

今回の「プライバシーを侵害し、公権力による私的領域への侵入を伴う」という判決のように、何かにつけ犯罪者の人権だのプライバシーだのが持ち出され、犯罪者が守られる判断が下される傾向にある。組織的に店舗荒らしや、車の窃盗を繰り返す泥棒たちの人権が、善良な市民並みに守られる。

自動車窃盗団の場合、Nシステムを避け、ナンバーを付け替え、ETCレーンは強行突破、夜間に高速移動し犯行を繰り返してきたという。こんなやつらの捜査に、判決は尾行や、張り込みで捜査をやれと言っている。そんなバカな話があるものか。韓国の大衆迎合とは正反対、裁判官は、もう少し現実を把握して判断したらいかがですか。

GPS捜査はこれまで連続窃盗や連続放火など「被害が拡大する可能性のある事件や生命の危険があるある重大事件」に適用されてきたという。今後犯罪集団は、善良な市民のプライバシーを侵害し、生命や財産を奪い傷つけやすくなったと、ほくそ笑んでいることだろう。次回の裁判官の国民審査では、私は今回の裁判官15人はすべて×をつける。

トップに戻る

[2017/03/13]
韓国:大統領罷免という大衆迎合
韓国大統領が大統領府を去ったという。この大統領罷免に関して、左翼・西日本新聞に二つの大学教授の意見が掲載されていた。いづれも今回の憲法裁判所の判断は、法治国家として適切であったという認識である。

具体的には『韓国は、その市民意識の成熟度や法治主義の定着度が進んだことになる』といったものである。とんでもない勘違い、認識不足もはなはだしい。今回の憲法裁判所の判断は、激しい国民の怒りに迎合しただけの話で、体質は全く変わっていない。

8人の裁判官が全員一致だったということからして、明らかに大衆迎合をうかがわせる。司法はもとより政治もまた同じである。日本をたたけば人気が上がるから、次期大統領候補は、日本たたきに一所懸命だ。2015年12月の日韓合意を破棄しようとしている。

国家間の取り決めを、破棄しようとする国が、法治国家、民主主義国家などとはおこがましい。罷免されるような大統領がしたことだからというなら、国外逃亡した李承晩が勝手に引いた李承晩ラインを取り消してからにしてもらおうか。

“権力は必ず腐敗する”と言うが、今回の大統領に限らず、歴代の韓国大統領のレベルの低さは目に余る。亡命、暗殺、汚職に逮捕、まさに権力を笠にやりたい放題が招いた悲惨な最期である。これが韓国の「低すぎるモラル」を象徴している。

トップに戻る

2017/03/12
ハコスカ
今日、近くに買い物に出かけた時、ハコスカが目の前に!!
あわててカメラにおさめましたが、思いのほかよく撮れていました。
NISSAN SKYLINE GT-R 通称・ハコスカ
あの栄光のGT−Rです。
ほぼ半世紀前の車ですがピッカピカでした。
トップに戻る

2017/03/11
「嫉妬」という感情は何のために
<<「まだ死んでないよ」の作・演出を手掛ける小峰という男が自分と同じ年齢だと知り、不純物が一切混ざっていない純粋な嫉妬というものを感じた>>(又吉直樹「劇場」新潮61頁)

小峰の作・演出による演劇で生まれて初めて泣いた永田。小峰に対して、それまで抱いていた不安が現実のものとなる。その圧倒的な才能の違いを見せつけられ永田がもがく。

<<嫉妬という感情は何のために人間に備わっているのだろう。・・・・自分より能力の高い人間を妬む精神・・・・>>(又吉直樹「劇場」新潮74頁)

嫉妬という感情は、動物に備わった根源的なものではないだろうか。生まれ出たすべての生命が子孫を残すという義務を負う。そこにこそ原因があるのではないか。

つまり、メスを獲得し自分のDNAを残す争いである。動物はみんなそこで熾烈な争いを展開する。そこでの勝者のみがその権利を得るのである。

そこに敗者の「嫉妬」という感情が芽生えるのは自然なことではなかろうか。すなわち<<自分より能力の高い人間を妬む精神>>である。

それは次への闘志を生ませ、強い「種」を存続させるために不可欠なものとして備わったのかもしれない。
トップに戻る

2017/03/10
又吉直樹 『劇場』
又吉直樹さんの第2作「劇場」が「新潮」4月号で発表された。異例の4万部発行だというが、店頭では売れ切れ続出ですぐに1万部が増刷されるという。私は、事前に町の本屋さんで予約しておいたので、入荷した9日に手にすることができた。

「劇場」は、恋愛小説である。主人公の永田は、売れない劇作家、恋人・沙希は明るく、純真無垢な女性。永田は、沙希の明るさに支えられながらも、永田のすべてを受け入れてくれる沙希に、心の苛立ちや嫉妬、焦燥感をぶつけてしまう。

永田のように、不器用で自分の心を素直にさらけ出せない性格の人は、沙希のような明るく真っ直ぐな女性に魅かれる。うっ屈し、沈んだ心も、沙希の「いってらっしゃい」「おかえり」という明るい声に救われる。永田にとっての沙希は、心のソファーなのだ。

夢のある暮らしを夢見ていた沙希の挫折感。永田の溢れんばかりの沙希への思い。最後が切ない。

トップに戻る

2017/03/07
敵基地攻撃能力の保有は喫緊の課題だ
北朝鮮が、弾道ミサイル4発を同時に発射し、内3発は日本のEEZ内に着弾した。今回の固体燃料と移動式発射台による発射は、事前の兆候を察知することはかなり難しかったようだ。首相は「北朝鮮が新たな段階の脅威であることを明確に示すものだ」との認識を示した。

ICMBの完成も最終段階ににあるという。日本を射程に置く「ノドン」「テポドン」は、すでに配備されている。その発射は機動性を増し、即時発射が可能になった。しかも、命中の精度は大幅に向上している。それが複数同時発射となれば、PAC3もSM3もすべてを迎撃することは難しい。

敵基地攻撃能力は、憲法上許されるが、政策判断として保有しないとしている。発射兆候の察知も難しく、迎撃も困難となれば、われわれの生命と財産を守るにはどうすればいいのか。“せめて”敵基地攻撃能力の保有はしておくべきである。野党は政権の足を引っ張るのに忙しそうだが、頼むから国民の命を守ってくれ。これは喫緊の課題だ。

トップに戻る

2017/03/05
組織犯罪処罰法改正案
政府は、テロ防止のための「国際組織犯罪防止条約」締結に向け、国内法を整備する方針である。この国際条約を締結しているのは、187の国と地域で、国連加盟国で締結していないのは11カ国しかないという。

締結すれば犯罪人の引き渡しや、捜査協力、テロに関する情報交換など国際協力が可能となる。日本は東京五輪を迎えるにあたり、テロ対策にスキがあってはならない。現状では締約国会議すら参加できていない。

ところが左翼はこう反対する。「日本の刑法は犯罪によって結果が生じる「既遂」の処罰が大原則だ。準備行為の処罰はこの原則に反する。日本の刑法体系の基本原則に反する共謀罪は設ける必要がない」。

これに対し平沢勝栄氏はこう反論する。「テロを未然に防がず、起きてから摘発すべきだと言うのか」。敵基地攻撃能力もまた同じである。左翼の論理だと、東京と大阪が火の海になって初めて反撃可能になる。

この法案では厳格な適用条件が定められている。そもそも犯罪対象が、犯罪を目的とした組織的な犯罪集団に限られている。しかも、裁判所の令状とることから始まり、処罰には検察官や裁判官などの判断もある。

それを拡大解釈して恣意的な運用がされると反対する。しかし何のことはない。左翼の挙げる例はこうだ。「基地反対に抵抗する市民団体が、工事阻止のため道路に座り込みを計画などした場合も共謀罪とされる」。

日本の法体系などとしゃれたことを持ち出すが、所詮左翼の考えはこの程度。

トップに戻る

2017/03/04
極超音速滑空飛翔体
「極超音速滑空飛翔体」という次世代兵器が開発されている。核兵器に代わる通常兵器である。この兵器は、弾道ミサイルに搭載し発射される。上空10kmほどで切り離され、滑空しながら標的に着弾する。

弾道ミサイルから切り離された飛翔体は、マッハ10で飛び、途中で方向を変えることもできる。日本やアメリカが配備しているPAC3やSM3あるいはTHAADなども無力化される可能性があるという。

今、アメリカ、ロシア、中国が開発にしのぎを削っている。特に中国はすでに7回の実験を行い、うち6回は成功したという。中国が世界に先駆けて完成させれば、間違いなく世界の脅威となる。

中国は宇宙開発にも余念がない。世界最大の電波望遠鏡や宇宙ステーションの建設など、飛躍的な技術の進歩がみられる。中国政府は「2030年頃には中国が世界の宇宙強国に上り詰める」と豪語する。

当然中国の宇宙開発は軍事目的である。地上で次世代兵器の開発、宇宙でも世界の宇宙強国が手の届くところまできている。日本は早急に敵基地攻撃能力を持たねばならない。

そんな厳しい安全保障環境の中、日本の国会では野党が、政権の足を引っ張ることに必死になっている。野党にとって国防などどうでもいいのだ。この調子だと、われわれは“座して死を待つ”ことになる。

トップに戻る

2017/03/03
堀北真希さん、引き際の見事さ
堀北真希さんが、この2月末で芸能界を引退したという。“飛ぶ鳥跡を濁さず”何といさぎよく、見事な引き際であることか。若手ではトップクラスの人気女優として君臨してきただけに、町では惜しむ声も多く聞かれる。

彼女のメッセージによれば『愛する家族と幸せな日々を送っています。このあたたかでかけがえのない幸せを全力で守っていきたいと思っています』。彼女は以前から結婚したら家庭に入るのを理想としていたという。

人はそれぞれ理想とする生き方がある。彼女は自分の人生において何が大事であるかをしっかり見据えていた。女優との両立であれば、わが子を誰かにゆだねることになる。それは彼女の生き方ではなかったのだろう。

「ALWAYS 三丁目の夕日」では、集団就職で東京に出てきた六ちゃん役を見事に演じていた。シリーズの「’64」では、鈴木オートでは無くてはならない存在になっていた。そんな役を演じる存在感のある女優だった。

引退と言えば6月には“ももち”こと嗣永桃子さんも引退するという。彼女もまた、彼女自身の人生の理想像を追った結論のようである。詳しいことは知らないが、おそらくきれいな引き際ではないかと思われる。地に足をつけた人生を歩むことだろう。

堀北真希さんが、以前“笑っていいとも”に出演した時、私は次のような印象を書いた。『堀北真希が「笑っていいとも」に出演したとき、本当に笑顔がキラキラと輝いていた。彼女の立ち居振る舞いには"優雅さ"が漂う』

どうか幸せに!

トップに戻る

2017/03/01
レベル低すぎ民進党
森友学園問題で、民進党が政権の足を引っ張ろうとい必死である。文科省が森友学園を2回表彰した件で民進党が質問に立った。「問題の幼稚園に便宜を図っているのではないか」と攻撃したまではいいが、そのうち1回は旧民主党政権時代だった。

首相は名前を勝手に使われた被害者だということは、民進党も認識しているらしい。法的措置を促したのはいいが、首相の答弁は次の通りだった。「国民のために全力を尽くさないといけない。私ごとにかかわることに時間を使うべきではない」と、一蹴されシュンとしていたという。

そもそも民進党は、党首からしてひどい。最近、蓮舫代表をあまり見かけないが、人気がないどころか、これだけ嫌われたら表に出にくかろう。二重国籍問題では、党員をだまし討ちにし、詐欺まがいで党首になったが、所詮、タレント気取りのレベルでは高が知れている。

右から左まで混在する寄せ集めの民進党である。蓮舫代表に、党をまとめる力など無いのは誰でもわかる。それでも、代表に選んだ民主党は、ワラをもつかむ思いだったのだろう。彼女は“これをやれ”と指示されれば、そのことだけを一生懸命にやる能力しかない。いわゆる“パシリ”レベルである。

私は6年ほど前、すでにこんなことを書いていた。
『行政刷新、公務員改革大臣に蓮舫という起用は、はっきり"公務員改革"などやる気は全く無いと言ってるようなものである。そしてまた懲りもせず"事業仕訳"という猿芝居をするのだろう。事業仕訳で廃止・凍結と判定したものが、どんどん復活している。はっきり言うが、私は蓮舫議員を評価したことなど、ただの一度もない』

トップに戻る

雑感(目次)へ 随筆のページへ トップページへ