Rio2016 女子バスケ | 随筆のページへ トップページへ File No.160820 |
リオ・オリンピックで日本選手が大活躍をしている。最新のニュースでは、陸上・男子400mリレーが「銀メダル」だったという。今日(8/20)現在で、これまでの獲得メダル数は41個と、ロンドンの38個を抜いて過去最多となった。そんな中、不運な組み合わせで、メダルには届かなかったものの、大活躍したのが日本の女子バスケットチーム「AKATSUKI FIVE」である。「立ち向かう力」「乗り越える力」「日の丸の誇りと自覚を」をスローガンに、3大会ぶりの出場となった。日本はAグループで予選リーグを戦ったが、相手国はすべて世界ランクが格上。しかも平均身長は177cmと一番小さい。だが、その戦いぶりは見事だった。司令塔の吉田、エースの渡嘉敷、3Pシュートの栗原、本川のドライブインなどを擁し、その実力は史上最強と言われる。オリンピックの大舞台でその実力を十二分に発揮した日本チーム。スピードと運動量で圧倒し、日本のバスケットが世界に通用することを証明した。1次リーグ突破は、1996年アトランタ以来の20年ぶりのことである。 |
初戦の「ベラルーシ戦」は77-73で勝利。吉田カットインからの渡嘉敷シュート。切り込んで引きつけておいて、フリーになった栗原の3Pシュート。日本の戦い方である。残り1分からの吉田の活躍はさすがだった。この試合では栗原がチームトップの20得点をあげた。「ブラジル戦」では82-66と圧倒。速攻、3Pシュート、日本のいいところがすべて出た試合だった。今回の予選リーグの中でも次の「トルコ戦」が悔やまれる。62-76で敗戦。素人考えだが、ここでの戦い次第で、あるいは準々決勝でアメリカとの対戦は避けられたのではないかなどと思っている。次の「オーストラリア戦」でも86-92で敗戦。しかし相手は金メダルを狙う世界ランク2位のチームである。世界ランク16位の日本など楽勝と思っていたに違いない。ところが3Qが終わって、日本12Pリードと堂々の戦いぶりを見せた。しかし、実力の差は如何ともしがたい。4Qで15-33と逆転。とはいえ、残り1分までオーストラリアを苦しめた。次が世界ランク4位の「フランス戦」。決勝トーナメントで、アメリカとの対戦を避けるためには、13P以上引き離して勝たなければならなかった。だが勝ちはしたものの79-71で終わった。残念だったのは、栗原の3Pシュートが警戒され、打たせてもらえなかったことだ。 |
卓球女子団体・銅メダル |
ところで、卓球女子団体が、銅メダルを勝ち取った。チーム最年長で主将を務める福原愛ちゃんは、銅メダル獲得後涙ながらに「本当に苦しい、苦しいオリンピックでした」とインタビューに応えた。左の写真は、3人三様、見事にその心情を表わしている。今まででいちばん苦しかったオリンピック。それは満身創痍のなか、2大会連続のメダル獲得の重圧を背負い、チームを牽引してきた愛ちゃんの心の悲鳴ではなかったか。最終試合、シングルスで自分が対戦した相手と、伊藤選手が戦った時、必死にアドバイスを送っていた。何事においても責任感と周りへの配慮を欠かさない主将・愛ちゃんである。日本の卓球界において、これほど国民に愛された選手はいない。卓球界における貢献度は計り知れないものがある。その愛されキャラは中国においても同じである。ツイッターでは153万人のフォロワーがおり、「おめでとう」が相次いだという。試合中、胸に輝いていたペンダントは、おそらく精神的な支えであったに違いない。愛ちゃんの「幸福永遠」を祈っている。 |
話しを「AKATSUKI FIVE」に戻そう。内海ヘッドコーチは、今回のオリンピックを戦うにあたって、1試合あたりの目標を、76得点、3Pシュートを7〜8本、その成功率を40%近くに置いた。これは過去の世界大会のスタッツを検証した結果からの目標値だという。この目標をもって予選リーグに臨んだ訳だが、その結果は次の通りである。得点は約77点でクリア。3Pシュートも合計35本、1試合あたり7本でクリア、成功率も35/91=38.5%でクリア。つまり日本チームは、内海ヘッドコーチが掲げる「3Pシュートという武器を携え、スピードあるバスケットを」という戦術を見事に体現したのである。そして20年ぶりの決勝トーナメント進出。相手は世界ランク1位の王者アメリカ。ところが日本は頑張った。1歩も引かず、得意の3Pシュートをはじめとする日本の戦いを展開した。2Q終盤には、2P差まで肉薄、アメリカも慌てたことだろう。もし、決勝トーナメントの初戦で、アメリカ以外とあたっていたら、あるいはメダルも夢ではなかったかもしれない。そう思わせるに十分な戦いぶりの「AKATSUKI FIVE」だった。 |
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2016/08/20 NBA キャブス優勝、レブロンMVP |
ファイナルは、第7戦までもつれこんで、奇跡的なキャバリアーズの優勝となった。レブロン・ジェームスがMVPに輝いた。1勝3敗になったとき、正直、もうキャブスの優勝はないと諦めていた。相手はシーズンMVPのカリーを擁するウォリアーズである。だれもこの結果を予想したものはいなかっただろう。レブロンは第7戦でトリプルダブルを達成した。試合後、号泣したという。 |
2016・08・22 リオ五輪 国別メダル数 |
メダル獲得上位7か国。米英仏、中ソ、日独 まるで第二次世界大戦。 |