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File No.160811


中国・公船
尖閣諸島周辺の日本領海や接続水域に中国の公船や漁船が多数押し寄せている。9日には公船4隻が相次いで日本の領海に侵入した。外務省の再三にわたる抗議にも、公船と数百隻の漁船は無視。岸田外相は「一方的に現場の緊張を高める行為は断じて受け入れられない」と抗議したが、中国の反応は次の通りである。「中国固有の領土だ。中国の船舶が関連の海域で活動するのは当然だ。中国側が事態をエスカレートさせているという批判は当たらない」。南シナ海の九段線に対する仲裁裁定裁判所の司法判断を“紙くず”と言い放った国である。国際法や良識が通用するような国ではない。外交は大事である。しかし、南シナ海を見ても分かる通り、軍事力に圧倒的な差があれば、外交など無力である。軍事力、経済力を背景にすれば「無理が通れば道理が引っ込む」。“人のものは俺のもの、俺のものは俺のもの”。中国がここは俺のものだと言い出せば、どんな汚い手を使ってでも自分のものにする。楊教授いわく、憲法九条をコピーして突き付けても引っ込むような国ではない。

先日のプライムニュース(BSフジ)で櫻井よしこ氏が出演し、今回の中国の動きに対し、次のように話していた。内容が我々にも非常に分かりやすかったので下記する。
『中長期的にみると、この事態は緩和することはない。常に一方的に緊張に向かっていく。最後には上陸して盗るということに彼らは行き着く。そのプロセスのいくつかが今、具体的に起きているということを、私たちは認識しなければならない。中国が他国の領土・領海をどのように侵略して盗っていくかというパターンに見事に当てはまる。これは我々の国のものだと宣言して、学者にいろんな論文を書かせて正当化させる。そして、そこに問題を起こす。たとえば、漁民を送り込んで、上陸させるとか。もしくは漁民に化けた工作員(軍人)がそこに入る。それを守るために中国の公船が来る。さらにそれを守るために軍艦が来て本当に盗んでしまう。南シナ海を見ると本当にきれいな方程式がある。その方程式に沿って南シナ海、東シナ海、尖閣、そして我が国との中間線で彼らの動きがあると見なければならない』

中国・漁船


領海侵入状況
この番組にゲストとして、楊海英教授が出演していた。教授は、内モンゴル出身で、現在は日本に帰化されている。中国によるモンゴル人粛清の研究で知られているという。教授の話も、中国がどんな国であるかがよく分かる内容だった。
『今、尖閣で起きていることは、70数年前、モンゴルの草原、東トルキスタン、新疆ウイグル自治区、あるいはチベット高原で起きていたこと。中国人の伝統的な居住地は、万里の長城の南側が彼らのふるさとだが、近現代に入ってから万里の長城を突破し、北はモンゴル草原、西は東トルキスタン、チベットの屋根まで登って方々へ侵略している。陸地での侵略のやり方が、今そのまま東シナ海、南シナ海で展開されている。人間観察の立場から見ると、日本人は非常に我々モンゴル人、ウイグル人、チベット人に似ている。つまり“人がいい”。結局、譲って譲って、モンゴルの半分・内モンゴルが占領され、ウイグル人は、譲って譲って、中国の自治区になって、ほぼ毎日のように射殺され続けている。性善説は必ず中国に呑み込まれる。中国は陸地で呑みこみが終わって、海に出てきた。真っ先に日本がターゲットになっている』

沖縄県知事は、中国軍艦が沖縄県の領海に侵入しても、何のメッセージも出さず抗議もしない。この緊迫した状況下でも“米軍出て行け”に都合が悪いらしい。典型的な左翼で、何でも反対、とにかく反対、何が何でも反対である。その一方で、官邸まで行って沖縄の予算を削減しないでくれと要望書を出す。いい加減にせーよ!!!徹底的に減らせ!!!中国の状況からして、防衛予算はいくらあっても足りん。海上保安庁がどれだけ酷使されていると思っているのか。航空自衛隊の中国軍機に対するスクランブル発進は過去最多の571回に及んでいる。櫻井よしこ氏はこう言う。「日本がいくら防ごうとも、どこかの時点で、大量の漁民の上陸、漁民と称した民兵の上陸があり得る。その場合、海保、自衛隊、警察が一体となって全力で排除する。その時こそ毅然としてやらないとダメ」。2016年版防衛白書では、中国の軍事行動に強い懸念を示し、自衛隊の迎撃能力の強化を急ぐ方針を掲げている。日本が第2の新疆ウイグル自治区になって、毎日のように中国人から射殺され続けることのないよう、しっかり防衛体制を整えたい。


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2016/08/12 尖閣沖で中国漁船沈没
11日尖閣諸島の魚釣島近くの公海上(接続水域)で、ギリシャ船籍の大型貨物船と中国漁船が衝突、漁船が沈没した。貨物船から国際無線で遭難の通信を受け、海保の巡視船と航空機が現場に向い、救難艇で乗組員6人を救助した。このとき中国公船は一旦接続水域を出たが、20分後には再び2隻が接続水域に入ってきた。「漁船をコントロール」するためという名目で居るはずの中国公船の対応は遅かったという。そもそも中国公船は、日本をイラつかせ、あわよくば日本に先に手を出させようとしているのであって目的が違う。漁船の沈没は想定外で、人命救助など念頭にない。中国はそんな国である。