村を守ってきた「箱島様」
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糸島市内から唐津に向けて、海岸線を走っていると、海の中に神社が見えてくる。「箱島神社」である。ここには村を守ってきた神、大漁の神、愛の神の三柱の神様が祀られている。奉納されている火吹き竹で耳を吹くと、耳の病が治るとも伝えられている。海に浮かぶ島だが、海岸から橋が架けられているので、歩いて参拝できる。この神社を参拝するとき、巨石の間をぬう様にいく。巨石と言えば、古来より日本には「盤座(いわくら)信仰」というのがある。箱島様は関係なさそうだが、「盤座信仰」は自然崇拝の一つである。巨石が神様降臨の依り代となる出雲系の祭祀である。ヒマラヤ山脈は、その昔、海底だった。プレートが押し上げてつくった、地球のシワに、人間は登るのに命がけである。そんな事を思うと、巨石を前にして、自然の力の偉大さを改めて感じる。 |