TVドラマ「Miss PILOT」
〜飛行機が飛ぶためには〜
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File No.131220
堀北真希「笑っていいとも」出演

2013/10/15
「Miss PILOT」第1回放映日
TVドラマ「Miss PILOT」(フジ・火曜夜9時)が放映中だが、次回(12/24)最終回を迎える。このドラマは、手塚晴(堀北真希)を中心に、男性4人、女性2人の6人がチームを組み、お互いに切磋琢磨しながら成長し、旅客機のパイロットを目指すという物語である。これまで大型旅客機の女性パイロットを描いたドラマはなく初めての試みだという。全日本空輸(ANA)の「自社養成パイロット」が舞台となるが、ドラマ撮影にはANAが全面協力しており、登場するすべてが本物である。普通見ることのできない迫力ある旅客機のシーンが毎回登場する。航空会社の使命は、旅客機を安全かつ快適に飛ばし、お客様を笑顔で目的地までお送りすることである。ドラマではパイロットはもちろん、整備士、グランドスタッフなどが、それぞれのセクションで最高のサービスや技術を提供する様子が描かれている。旅客機を運航する日本のトップ企業としてのANAが、お客さまと真摯に向き合っている企業風土が垣間見える。
主演の堀北真希が「笑っていいとも」に出演したとき、本当に笑顔がキラキラと輝いていた。彼女の立ち居振る舞いには"優雅さ"が漂う。そこが彼女の最大の魅力である。相武紗季の千里役は、かなり"素"に近いのではないだろうか。#8でディスパッチャーになると決心し、父・篠崎(岩城滉一)に「よろしくお願いします」と頭を下げ、見送る時の千里は実にいい表情をしていた。このドラマは女性パイロットを描いたドラマだけあって女優陣がパワフルである。最終回に向け女性たちの"恋"の成り行きが気になるところである。やはり国木田(斎藤工)と晴(堀北真希)が本命だろうか? 千里(相武紗季)と倫子(菜々緒)は、国木田をあきらめても、キャリアウーマンとして男性を凌駕する勢いで仕事をしていくだろう。問題は岸井(間宮祥太朗)を一旦はあきらめたが、その思いを断ち切れないすず(桜庭ななみ)である。やっぱり岸井はすずに戻っていくのだろうか? もう一人寮母の三枝かのこ(藤沢恵麻)が気になる存在だ。寮母として全員の心の動きまで把握し、影になり日向になり支えている魅力的な女性である。国木田とはどうなのか? すべては最終回を待とう。 (福岡空港にて撮影)

B-767手塚 晴たちがパイロットに
なったら
搭乗することになる機種
第4回、山田「あ〜、俺 操縦するん
やったらB6乗りたいわ〜」
(福岡空港にて撮影)

第3回・パイロット訓練生
地上研修・整備部門
引退するB-747を整備し見送る
第3回では、パイロット訓練生が整備部門の研修を受ける。ここでは整備士たちの仕事にかける情熱がよく伝わってきた。それはこんな会話に表れている。
「次のフライトには支障はなかったんだけど、1回1回万全の状態で飛ばせてやりたいからね」。「安全なフライトの敵は油断だ。これくらいいいだろうっていう油断」。「ほどほどじゃダメなんだよ。万にひとつの可能性っていうだろ。俺たちにとっちゃ、万にひとつも億にひとつも事故の可能性をつぶさなきゃいけない。たかをくくっていると必ず事故につながるんだ」。「結局ね、気持のネジを緩めるのが怖いんだよね。支障が無いからいいやとか、自分には関係がないからとか。そんな風に気を緩めていると、必ずいつか取り返しのつかない失敗をおかす。それが怖いんだ」
そんな飛行機への熱い思いが退役するB-747を送りだすシーンで描かれる。退役する最後のフライトに万全の整備をし、きれいに清掃して、全員でB4を見送る。このシーンは涙ものである。こんな思いが飛行機を安全に飛ばしている。
さて飛行機を操縦するにあたって、パイロットにはどんなことが求められるのだろうか。これもドラマのなかの会話から伺い知ることができる。篠崎と国木田との間ではこんな会話がされる。
「社内基準は楽にクリアした。しかしこの数年、自分のイメージ通り飛べないんだ。お前は経験ないだろうが、ほんの数フィートだが自分がイメージした軌道からはずれているのがわかる」「数フィートって安全には支障ないんじゃないですか」「その数フィートが譲れないんだ」。
整備士の吉岡(羽場裕一)が、基準内ではダメだと、あくまでも基準値の整備にこだわるのと同じように、自分自身を厳しく律する篠崎は、定年延長はしないと決心をする。何百人というお客様の命を預かって飛ぶパイロットは、そんな厳しさの上に、慎重さと勇気、決断力などが求められよう。最終回の予告には「初フライトで緊急事態 緊迫の232分19秒 衝撃の一部始終」とあった。成長した手塚晴が、どんな操縦で危機を乗り切るのか楽しみである。
堀北真希「笑っていいとも」出演

2013/10/15
笑顔がキラキラと輝いていた



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2013/12/24 「Miss PILOT」 最終回
晴の初フライトは、新千歳へ国木田と飛ぶことになった。しかし新千歳空港付近の天候は、前線が近づき、気流も乱れている。積雪も増しているという悪条件が重なっていた。結局、新千歳空港着陸直前に「だめだ、ゴーアラウンド」。羽田に引き返すことになった。
羽田に戻る途中
国木田「手塚、ちょっと長くなるからまかせるぞ。You have control」
晴「I have」
晴が初めて数百人の命を背負って、操縦した瞬間である。

恋の行方だが、晴が一方的に国木田を振るというまさかの展開。
晴「私、キャプテンのことそんなに好きじゃないです。人としては尊敬してますけど、異性としてはちょっと違うかなと・・・ごめんなさい」。
国木田「何であいつに振られたみたいになってんの?は?」。
一方、千里は男らしく(?)国木田へ「好きです」ときっぱり告白。国木田−千里ということになった。
岸井はこれまですずに一方的に押しまくられていたが、こんどは間違いなくうまくいきそうだ。