HYPER SALOON 783系に乗る |
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現在、博多−佐世保間を特急「みどり」、博多−ハウステンボス間を特急「ハウステンボス」が走っている。国鉄が民営化され、JR九州になった時、初めて独自に開発した特急車両である。危機的状況にあった民営化直後のJR九州が、勝負に出た起死回生の一手と言っていい。昭和61年のデビュー当時、その前面展望車、乗り心地、スピードいづれでも乗客の心をつかんだ。それが「HYPER SALOON 783系」である。 |
6月4日、梅雨の中休みで快晴だった。今回は783系に乗るのが目的だったから、往復とも783系に乗れるコースを選んだ。(1)博多−佐世保「783系みどり」(2)佐世保−ハウステンボス、「キハ67シーサイドライナー」(3)ハウステンボス−博多「783系ハウステンボス」とした。窓口で、2枚切符を買うとかなり割引になることを教えてもらった。 |
列車が到着すると、写真撮影で大忙しである。外観の撮影が終わって乗り込むと、まずは前面展望車(写真上右)である。大きなガラス張りで、解放感があり、時速100数十キロのスピードで移り変わる非日常の景色は実に爽快だ。ちなみに「HYPER SALOON」とは「豪華な客室」という意味である。 |
もう一つの特徴が、昇降口を列車の真ん中に設けたことである。それは昇降ドアの横に「←B室」「A室→」と表示(写真上左)されていることでもわかる。ひとつの車両を二つに分けることで、きめ細かなサービスを提供できるようにしたのである。今回乗ったのは4両編成で、車内販売はないが、自販機のあるフリースペースの車両(写真上右)がある。飲み物を飲みながら、移り変わる景色がゆっくり楽しめる。 |
北方で信号待ちの「みどり」「HTB」 |
有田の窯元の煙突 |
「肥前山口」をすぎたところ「北方」で、信号待ちで停車したが、丁度上りの「みどり」「HTB」が停車していた。 早岐の手前に、陶器市で有名な「有田」がある。車窓には窯元の煙突が多く見られる。 |
JR佐世保駅 |
佐世保駅に到着。改札を出ると、まず目につくのが「日本最西端佐世保駅・JR」である。その横には佐世保バーガーが描かれていたが、やはりここに来たら「佐世保バーガー」を食べたい。佐世保バーガーをテイクアウトして、駅裏の海に面した公園に行った。心地よい風に吹かれ、近くで働くOLたちも、弁当を広げていた。 |
西肥バス |
海上自衛隊・佐世保史料館 |
もう一つの目的「海上自衛隊・佐世保史料館」に向かった。歩いて行けないことはないが、観る時間を多く取りたかったのでバスにした。途中道路の案内板に「米海軍佐世保基地」というのがあった。さすがに佐世保である。 |
セイルタワーのエントランス |
海上自衛隊佐世保地方隊 パンフレット表紙 |
先日、11管区海上保安部の下に、那覇海上保安部が新設されたというニュースがあった。これは尖閣諸島の領海警備に注力するためである。海保が臨戦態勢なら、海上自衛隊佐世保地方隊もまた、緊迫する沖縄基地隊を含む“西海の護り”に就いている。史料館は7Fから順次下りながら、日本海軍から続く、海上自衛隊の歴史がわかる展示になっている。特に興味をひいたのが3Fの護衛艦「」ひゅうが」の模型である。全通形甲板をもった空母型の護衛艦である。これは本当にVTOL機が使えそうだ。
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護衛艦「ひゅうが」 (海上自衛隊ホームページより) |
2013年博多どんたく参加 イージス艦「ちょうかい」の模型 |
2Fに「佐世保で護衛艦に乗ってみよう」という操艦シミュレータがあった。これは佐世保港を出港して、庵崎までを操艦する訳だが、途中大小何隻かの船が横切ったり、並走したりする。スピードは、停船から最大速度33ktまで10段階の調節ができる。1回目は衝突したが、2回目成功すると「すごいですね。船長になれるかもしれません」などと表示される。 |
大村線「シーサイドライナー」 |
ハウステンボス |
さて、帰りはハウステンボス駅まで、「キハ67・シーサードライナー」で移動である。大村湾は、波が穏やかで景色がいい。 |
783系ハウステンボス |
「783系ハウステンボス」は、カラフルでエンブレムもかっこいい。早岐では、佐世保からの「みどり」と連結するので、これを何とか撮影したいと期待した。ところが先に「みどり」が到着していて、後から来た「HTB」が接続するため、接続が終わるまでドアが開かなかった。残念。とはいえHAYPER SALOONの旅を充分楽しんだ。 |
早岐で「みどり」と「HTB」連結 |
以前撮影した783系 | ||
長崎本線「783系かもめ」 |
博多駅「HTB」と「かもめ」の連結 |
大河ドラマ「竜馬伝」塗装 |
パノラマカーの名車 | |
名鉄7000系 |
小田急LSE7000系 |
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