靖国神社参拝問題 随筆のページへ

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File No.130425

靖国神社春の例大祭へ、麻生副総理ら3閣僚と国会議員168人が参拝した。安倍首相は今回、真榊(まさかき)の奉納にとどめた。これは一定の配慮である。しかし、配慮など汲み取るような中国と韓国ではない。この中・韓の批判に対し、安倍首相は衆院予算委員会で「尊い英霊に尊崇の念を表す自由を確保していくのは当然のこと」と述べた。麻生副総理も「祖国のために尊い命を投げ出した人に政府が敬することを禁じている国はない。国民として当然の務めだ」と語った。高市政調会長は「外交問題になること自体がおかしい」と指摘している。当然である。ところが批判しているのは中・韓だけではないようだ。野党からもそういう声が聞こえているという。これに対し安倍首相は「(中・韓から)靖国の英霊に冥福を祈ることを批判されても痛痒(つうよう)を感じず『おかしい』と思わないのはおかしい」と厳しく釘を刺した。


今回、安倍首相は、中・韓の批判をめぐって「韓国は盧武鉉政権時代に顕著になった。中国はA級戦犯合祀の時抗議しなかった。なぜ急に態度が変わったのか、調べる必要がある」と言っている。詳しくは書かないが、これにも朝日新聞が関係している。この問題といい、従軍慰安婦問題といい、朝日新聞に"国益"を口にする資格はない。人民日報東京支局みたいな朝日新聞は"百害あって一利なし"。朝日新聞が煽(あお)ったため、中国がこれを問題視しだした。それが表面化したのは昭和60年からである。当時の中曽根首相が、中国の批判に靖国参拝をやめたことから始まる。それまでは首相が参拝しても何ら問題とはなっていなかった。それどころか、A級戦犯合祀すら何ら反対を表明していない。韓国に至っては、中国の真似をしただけである。しかも、盧武鉉政権時代には、自分の失政の矛先をそらすため、この靖国問題を利用したのである。


今日の新聞に「靖国参拝問題」についての解説が載っている。『東京裁判のA級戦犯合祀を理由に、中国や韓国が首相、閣僚らの靖国神社参拝に反発している問題。小泉純一郎基首相は在任中、2006年の終戦記念日を含め繰り返し参拝し、中韓両国が激しく批判した。小泉氏の後、現職首相の参拝はない』。A級戦犯というが、東京裁判自体に問題があることは周知の事実である。「平和に対する罪」や「人道に対する罪」というのは近代法に反しているという。勝者である連合国側の論理による違法な裁判である。日本の国内法上では、昭和28年「公務死」と認定されたことにより、犯罪者ではなくなっている。従って靖国神社合祀は、国内法上なんら問題はなく、そもそも死者の魂にA級戦犯などという区別などない。「平和に対する罪」や「人道に対する罪」などで裁かれるとすれば、中国こそ裁かれるべきである。天安門事件、チベット弾圧など、まさにこれに該当する。


安倍首相は「国益を守り、歴史や伝統の上に立った誇りを守ることも私の仕事だ。それを削れば外交関係がうまくいくという考えは間違っている」、さらに「政治の場で論じると直ちに外交問題になることから、実は違うと分かっていながら口をつぐみ、タブー視してきたのも事実ではないか」と答弁した。つまりここに諸悪の根源があると言っても過言ではない。これまで閣僚の参拝で、ここまで外交問題化したことはないという。口をつぐんだ結果がこのエスカレートである。中・韓は、日本の歴史認識問題に口を出せば、外交カードとして有効であることに味をしめたのである。憲法の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して・・・」などは空文と化している。安倍首相は『わが閣僚はどんな脅しにも屈しない』と、中・韓に対し明確な姿勢を示した。どこかでこの悪しきスパイラルを断ち切らねば永遠に続く。「それをいつやるか」「今でしょ!!」


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安倍首相の答弁詳細
外交というのは、外交的な目的を達成するためにあらゆる手段がとられる。例えば尖閣については、歴史的にも国際法的にも、我が国の固有の領土であります。しかし、我々のこの主張、姿勢を崩そうとしているわけでありまして、様々なことを言ってきたり、宣伝をしたりするわけであります。ですから、その中において我々は、それに屈しないという態度をとっている。

そこで、靖国の問題につきましても、韓国も中国もそうですが、韓国で靖国について抗議し始めたのは、一体いつからなんですか?盧武鉉時代に顕著になったわけでございまして、金大中時代にも少しありました。それ以前にはほとんど無いんですから。なぜ急に態度が変わったのかということもちゃんと調べておく必要があるんだろうと思います。

中国においてもそうです。いわゆるA級戦犯が合祀された時も、彼らはその時の総理の参拝について抗議はしていなかった。ある日突然抗議をし始めたわけであります。そのことをよく認識しておく必要もあるんだろうと思います。

尖閣においても1895年から1971年まで、まったく抗議をしていなかった。突然抗議をし始めたわけであります。そういうことをしっかり頭に入れながら対応していく必要があるんだろうと思うわけでございます。

国のために尊い命を落とした尊いご英霊に対して、尊崇の念を表する、これは当たり前のことでありますし、わが閣僚においては、どんな脅かしにも屈しない、その自由は確保している。これは当然のことであろうとこのように思います。

ご英霊に対して御冥福をお祈りする。それについて(中国や韓国に)批判されることに対しては、何も痛痒を感じずに、批判されたことに対して、それはおかしいと思われないのは、私はおかしいと思いますよ。我々はあくまでも国益を守る。そして私たちの歴史や伝統の上に立った、私たちの誇りを守っていくということも私の仕事であります。それをどんどん削っていけばいい、関係がうまくいくという考え方の方が私は間違っていると思います。そのことははっきり申し上げておきたいと思います。

(2013/05/26 新聞広告より)
韓国人こそ日本に謝罪し、反省すべきだ!
韓国人に教えたい
黄文雄著「日本と韓国の本当の歴史」(発行:徳間書店)

韓国を救い続けた日本、
日本を貶(おとし)め続ける韓国

○従軍慰安婦のウソが世界に拡散した理由
○日韓併合を自ら望んでいた朝鮮人たち
○破産寸前の朝鮮をまたたくうちに近代化した日本
○戦後日本の韓国支援まで難癖つける韓国人の神経