先月、テレビで「第1回最新文房具総選挙」という番組が放映された。進学や入社の時期であるが、若い人だけでなく、どんな優れた文房具があるのか、興味のある人は多い。番組では老舗、新進の文房具メーカー31社が、2007年以降に発売した商品が対象となった。商品内容により「筆記用具部門」「オフィス文具部門」「デジモノ文具部門」の三部門に分けて争われた。各社の自信作を、50人の文房具のプロが、実際に手に取り、様々な視点から評価していく。そのトータルポイントでランキングが発表されていった。
新進メーカーの発想の豊かさ、老舗メーカーもあぐらをかいてはいられない開発の苦労、そんなものが感じられる。文具のプロからリアルに評価されるということで、各社祈るような気持ちで発表を待っている。上位ランキング入りしたメーカーは、飛びあがって喜こぶ。文房具が好きでたまらない人たちの表情が実にいい。ランキング入りした各社のインタビューからは、それぞれの商品に対する強い思い入れが伝わってきて、これだけでも見る価値があった。
ランキング入りした文房具のなかで、すでに私が使っているものも、いくつか入っていた。筆記用具部門では「プラス・裏から見えない修正テープ(6位)」「コクヨS&T・鉛筆シャープ(7位)」「ぺんてる・エナージェル・ユーロ(8位)」、オフィス部門では「プラス・はさみフィットカットカーブ(1位)」「コクヨS&T・ワンパッチスタンプ(2位)」「コクヨS&T・針なしステープラー(3位)」「マックス・Vaimo11(4位)」などである。私は、オフィス部門では1位〜4位までをすでに使っている。
筆記用具部門でランキング入りした商品のうち、「筆」感覚のペンがいくつか入っていた。そこで先日、天神に出かけたときランキング入りの筆ペンを買ってきた。「ぺんてる・筆タッチペン(2位)」「オート・筆ボール(11位)」「呉竹・美文字筆ぺん(16位)」の三種類である。筆ペンではないが、ランキング入りした商品で、「ステッドラー・テキスト・サーファー・ゲル」などは、明らかに少なくなっていた。テレビ番組の影響は大きい。 |