アートについて | 随筆のページへ トップページへ File No.111211 |
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行動展:桜井忠彦氏 |
行動展:新美ル也氏 |
わが家のミニ美術館 | |
2012・01・31 絵画の修復 |
先日、「One Day Pass」で石橋美術館に行った時、「補筆あるいは描き直し」のコーナーに、青木繁の「大穴牟知命」の“X線透過写真”が展示してあった。その写真では、描いた当初は右側の女性が男性の方を向いていた。今は絵画を傷つけることなく、科学的に絵の下を見ることができるようになった。 今日のテレビ番組「ぶらぶら美術館」では、絵画の修復家・岩井希久子さんが、フェルメールの「手紙を読む青衣の女」の修復について話をしていた。 「修復する前に世界中の有識者、学芸員さんや館長さんクラスの人たちに、ちゃんと“こういう修復をします”という方針を納得してもらう。そのうえで、世界中から17世紀の油絵の専門家が集まって、、みんなを説得できるだけの資料を揃えて、科学的調査もしたうえで黄変したニスを除去した」。 修復は、50年くらいに一度づつ、繰り返しするという。名画は、世界の貴重な財産であるというのがよく分かる話だった。 |