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File No.110707 |
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2015/10/07 梶田隆章氏・ノーベル物理学賞受賞 ・・・・「人類の知の地平線を広げる研究」 |
梶田氏は、素粒子ニュートリノに、質量があることを発見した。ニュートリノには「ミュー型」「電子型」「タウ型」の3種類がある。このニュートリノが飛んでいる間に別の種類に変身してしまう「振動」という現象を観測し、ニュートリノに質量があることを実証した。今回の研究はニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」で行われたが、今後はさらに検出能力が20倍の「ハイパーカミオカンデ」の建設が検討されている。 |
2012/03/15 九大に素粒子研究班 |
九大は、理学研究院に「素粒子・原子核研究特区」という研究グループを4月に発足させ、素粒子の世界的研究拠点を目指すと発表した。将来のセンター化、国際共同研究への参加も視野に入れている。2月にはCERNに研究者二人を常駐させたという。大型直線加速器「国際リニアコライダー」(ILC)を福岡、佐賀県境の脊振山系に誘致する中心的な存在にする。いよいよ動き出した。大いに期待したい。 |
2011/07/11 高校野球とは | |
今日ネットのニュースを見ていたら、高校野球の兵庫大会で最多得点を記録したというのが目にとまった。これは「姫路工−氷上西」戦で「71−0」という大差で姫路工が氷上西を下したという試合である。ただ、私の目にとまったのは、点差ではない。
この炎天下、1イニング打者4巡となれば、守備は精神的にも、肉体的にも相当ハードであったろうことは想像に難くない。しかし、その折れそうなナインの気持ちを支えたのは、スタンドからの声援だった。 全国高校野球選手権は、本来それぞれの高校の部活動の延長線上にあるはずだ。全国からエリートを集めて、高校野球の名門と言われる学校もある。しかし、それは各県の大会を勝ち抜いて、県代表として全国大会に出場するというシステムからすれば、本来の意義から逸脱している。 何年か前、長崎県代表の清峰高校が優勝したことがあった。そのナインは全員長崎県出身者だった。文字通り県代表としての誇りをもって出場し、精一杯戦い抜いて優勝したのである。これこそ高校野球選手権の原点である。 毎日激しい練習に耐え、勝利を目指した結果、勝利すればそれに越したことはない。しかし、現実はそんなに甘くはない。敗北することから何を得るかもまた、部活動の重要な意義である。高校の学友や先生方が、ナインをどう迎えるかでその意義も決まる。 「気持ちが切れそうになったが『最後まで諦めるな』というスタンドの声援に支えられた」と、負けても精いっぱいであったことに大いに拍手を送ろう。きっと、「よくぞやり抜いた」と両手を広げてなんなが迎えてくれる。 |