(福岡空港・新北九州空港)

旅客機カタログ
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File No.100503

以前から撮り貯めていた旅客機と、最近撮影した旅客機から、機種のカタログをつくった。参考までにボーイング社とエアバス社の機種別の大きさも大雑把にまとめてみた。

ボーイング エアバス
大型機 B747 A380
中形機 B777
B767
次世代機
B787
A340
A330
次世代機
A350
小型機 B737 A320
運航会社
ANA 全日空 JAL 日本航空
ANK エアーニッポン JTA 日本トランスオーシャン
SFJ スターフライヤー JEX JALエクスプレス
IBX IBEXエアラインズ JAC 日本エアコミューター
ORC オリエンタルエアブリッジ AMX 天草エアライン
SKY スカイマーク FDA フジドリームエアラインズ
ボーイング787については「ANA・787・福岡就航第一便」

ボーイング737−400 (JAL)
公的資金1兆円余りをつぎ込んだJALだが、さてどうしたものか。企業体質は、そうそう簡単に変わるものではない。あまりに優秀な人材ばかり集めたので「船頭多くして船山に登る」である。プライドばかりが先に立つ。人間は、どんな状況に追い込まれても、性質は死ぬまで治らない。そのうちみんなから見放されてしまうことにならなければよいが・・・・。

ボーイング 737−500(ANA)
もろに迷惑をこうむるのはANAである。公的資金という強力な武器で安売り攻勢をかけてくるJALに、素手で戦おうとしている。ANAだけでなくJAL以外の航空会社全体に声援を送りたい。

ところで、イルカが描かれたこの737−500は“スーパードルフィン”という愛称がつけられている。


ボーイング737−700 (ANA)
ボーイング最新鋭の小型機。初号機のJA01AN(写真左)は2号機とともに「ゴールド・ジェット」として金色に特別塗装されている。それはすなわちANAの今後のフリート戦略上重要であることを示している。
それにしても787はどうなっているのか。ここまで引き延ばされると、機体自体、大丈夫なのかと心配になる。

ボーイング737−800(SKY)
最新鋭小型ハイテク機。ライバルはA320。SKYの保有機は、ほとんど737−800なのでわかりやすい。ダウンサイジングの流れの中で重要な機種。JALも大量導入の方向にある

ボーイング747−300 (JAL)
このJA8186リゾッチャ(ピンク)は、2006年に撮影したものであるが、2008年には海外に売却され、すでに登録抹消になっている。今となってはこの機はもとより、300型としても貴重な写真となった。

ボーイング 747−400D(ANA)
「テクノジャンボ」「スカイクルーザー」という愛称もつけられていたハイテクジャンボの「ダッシュ400」だが、寄る年波には逆らえず花形の座を777に明け渡しつつある。
映画「ハッピー・フライト」で主役を務めたJA8096は、すでにアイスランドのAVION社に売却されている。

ボーイング767−300ER (SKY)
SKYは、先日国交省の立ち入り検査を受けた。いろいろ問題が発生するのも、結局は経営陣の経営方針の問題である。低コストだけを視野に、安全が二の次では、結局顧客は離れていく。航空会社にとって、最も重要なのは「信頼」である。
尚、9・11でハイジャックされたのはB767とB757である。

ボーイング777−200 (ANA・スターアライアンス塗装機)
200、300はいまや国内線の主力であり、ER型は国際線の主力機である。完全に747にとって代わり、花形機種になった。安全性、経済性、快適性にすぐれ、経営効率に寄与している。数年後、大型機は777に収れんされる。

ボーイング777−300 (JAL・ワンワールド塗装機)
JALは結局「ワンワールド」を選択した。アメリカン航空とデルタ航空の綱引きでヒートアップしたが、JALにはデルタに乗り換えるほどの余裕がなかったということだ。

エアバス A320−200(SFJ)
A320は、フライバイワイヤとサイドスティックを装備したハイテク機。SFJは自社格納庫で自前で整備し、自社機を購入する動きである。保有機は全機320だが、統一することでコストが削減できるのである。さらに、羽田枠確保とANAとのコードシェアーなどを視野に6機体制にする模様だ。因みに「ハドソン川の奇跡」の機は、このA320である。

ボンバルディアCRJ−700 (IBX)
先日撮影したこの機は、IBEXのなかでも一番新しい700NEXT GEN。700NGはさらに2号機も導入されるらしい。

三菱の
リージョナル・ジェット(MRJ)は、このクラスで激しい競争になりそうだ。後発で厳しいだろうが、ぜひとも三菱に頑張ってもらいたい。

ボンバルディア DHC8−Q100(AMX)
AMXは、すなわちボンバルディアQ100。100型はDHC−8の基本型。AMXは、天草空港を拠点としており、機体のデザインも天草らしい。第三セクターの航空会社で、経営が苦しいようだが、いづこも同じである。




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ボンバルディアDHC8−Q200 (ORC)
カナダ・ボンバルディアのコミューター機。ORCは、日本で唯一Q200で運航しているのでこれもまた分かりやすい。JA801BとJA802Bの2機を保有している。

ボンバルディア DHC8−Q400(JAC)
カナダ・ボンバルディアのターボプロップ機。プロペラ機とは言え、そのスピードはジェット機に迫る。そういう意味でも地方路線には欠かすことのできない機材である。しかし、一時、故障が頻発し、かなりイメージを落としてしまった。最近ではそういう報道も目にしないので改善されたのだろう。

エンブラエルERJ-170 (FDA)
ブラジル製の小型ジェット機エンブラエル。FDAは、日本航空の撤退路線を引き継ぐ新規参入の会社。初号機JA01FJは赤色。先日、ライトブルーの2号機も撮影できた。3号機はピンクで、FDAは今後も1機ごとに色を変えていく
先ごろ、JALもE170を10機発注したというニュースが流れていた。

ボーイングMD−81 MD−90(JAL)
この機種は、元ダグラスのDC−9の流れをくむ。後部のエンジンとT字の尾翼で、一見して分かる。合併前JASが持っていた機材で、90はレインボーカラーで有名だった。MD−87は外国への売却などで全機退役。81もいずれ、消えていく。




サーブ SAAB−340B(JAC)
スウェーデン製の小型機。YS−11の後継機としてJACが導入した機種。地方路線の小型機は、YS−11の後継機というのがよくある。地方路線を支えるJACにはQ400と共に欠かせない存在。

純国産機:YS−11(自衛隊輸送機)

戦後初の純国産機。造りのしっかりした名機である。182機製造された。航空法の改正で、空中衝突防止装置が義務付けられ退役することになった。自衛隊機はその後も運用されている。
 (2012・07・03福岡空港にて)
YS−11(ANK・佐賀空港公園)

今年(2010年)3月から、佐賀空港公園で一般公開されているYS−11

この機体(JA8733)は、佐賀空港・開港記念(1998年)にANKから佐賀県に贈られたものである。

サーブ SAAB−2000(国土交通省)
国土交通省・航空局の飛行検査機

尾翼の日の丸で国の機関とは思ったが、知識がなく帰って調べてみた。各空港の施設が正確に機能しているかを検査する機だそうだ。羽田の新滑走路のテストなどにも使われたようだ。(2010・08・20)
A300−600R (JAL)
JALが旧JASから引き継いだもので国内線の主力機。とはいえA300もまた、花形777の登場で主役の座を奪われた格好だ。JALではエアバス機はこの機種のみである。(2010・08・20)



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2011/02/18 スカイマークがA380を6機購入契約
「A380」と言えばエアバスの超大型機。総2階で525席の世界最大の旅客機である。これをスカイマークが6機購入の契約をしたという。もちろん日本では初めてだ。大手各社は今、B−747を退役させ、ダウンサイジングの傾向にある。スカイマークは2014年を目途に国際定期便に参入するという。もちろん勝算あってのことだろうが、ただただ驚くばかりである。
2011/01/27 日航の「A-300」「MD-90」も引退
再建中の日航は合理化策のひとつとして「大型機から中小型機への転換」を進めている。対象となっているジャンボ機(B-747)の整理は進んでいるようだ。さらにエアバスA-300と、MD-90も退役の方向である。この影響をもろに受けたのが日東航空整備(日航と日本飛行機が折半出資の会社)だ。この会社はA-300とMD-90を主に整備していたため、今回の決定で解散、清算に追い込まれた。これでMDは81、87に続いて90も引退となる。またエアバス機はA-300だけであるから、日航からエアバス機がすべて姿を消すことになる。
わくわくアロハジェット (JAL ボーイング777−200)  2010/10/31
JAL「わくわくアロハ計画2010」で、2010・10・31から羽田−ホノルル便が就航。これに伴って国内線に期間限定(2010・10・31〜2011・01・31)で「わくわくアロハジェット」が就航した。(10/31福岡空港で撮影)
2010・09・15 
天草エアラインは熊本−神戸線に代わる新路線として、熊本−大阪(伊丹)線を就航させる。これは会社更生手続き中のJALが減便するため、収益が確保できると判断したという。AMXなので、もちろん機材はボンバルディア。一方JALは先日、更生計画案を東京地裁に提出した。計画案を見ると「ジャンボ機など燃費効率の低い航空機103機すべてを退役させ、新鋭の中小型機の導入を進める」となっていた。これでJALから最後のジャンボ機“ダッシュ400”が完全に消える。
2010・08・21 ボンバル機Q400のシャフト破断・原因判明
昨年3月、種子島発-鹿児島行きのボンバル機Q400のエンジンギアシャフトが破断した重大インシデントの原因が分かった。運輸安全委員会の調査によれば「シャフトの製造過程で不純物が混入、耐久性が落ちて、金属疲労を起こしたもの」だという。破断個所の分析で、原材料に使われないアルミニュウムや酸素が検出された。運輸安全委員会は、製造過程に問題があるとして「品質管理の改善」をカナダの航空当局に勧告する方針。
2010・05・12 小惑星探査機「はやぶさ」の着陸予定は6月13日
 カプセルの着陸は、オーストラリアに6月13日着陸予定だそうです。このところ何度か実施した軌道修正も順調のようで、さらに微調整をするようです。がんばれ「はやぶさ」。がんばれプロジェクトチーム。
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