永田町 何はさておき 風見鶏 | 随筆のページへ トップページへ File No.090507 |
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2009/05/16「親魏倭王」の金印はどこから出土するか? |
今日、福岡埋蔵文化センターの講座を聞きに行った。今年の埋文センターのテーマは「歴史に見る変革」で、今日はその第一回目である。相変わらず埋文センターの講座は人気がいい。今日の講師は一支國研究会会長 塩屋勝利氏だったが、飾らない開けっぴろげな人柄で、なかなか面白い講義だった。今日のテーマは「二つの金印〜漢委奴国王と親魏倭王の間〜」。講義の中で「漢委奴国王」金印がなぜ志賀島から出土したのかについて、塩屋氏はこんな見解を示された。志賀島は博多湾の出入り口であり、港で奴国の外交文書、荷物などの発送・点検をする役員が、奴国王から委任されて金印を使用していたとの解釈である。更にこの考えを邪馬台国の卑弥呼がもらった「親魏倭王」の金印に当てはめるとどうなるか。「親魏倭王」の金印がどこから出土する可能性が高いか、妥当なのかの見解である。講義の最後の最後に「それは伊都国である」との考えを示して講座が終了した。つまり邪馬台国の外交の窓口は一大率を置く伊都国であり、「親魏倭王」の金印はそこで使用されたとの考えである。会場は大いに沸いて終了した。 |
2009・06・23 日本郵政問題「西川社長・続投で決着」 |
佐藤総務相と日本郵政・西川社長が会談し、佐藤総務相は西川社長続投を容認した。私は、「西川社長続投」という今回の判断を大いに支持したい。これで、一連のゴタゴタがやっと決着する。民営化したが故に、いろいろな問題が表面化した。公社時代には200社を超える関連企業に、2000人が天下り、好き勝手に振舞っていたという。これは恐らく氷山の一角だろう。今までむさぼっていた利権を奪われて、官僚や族議員が水面下でうごめいていただろうことは十分想像できる。今は、こういう輩を抑え込み、本当に民間企業の体質に生まれ変わる"生みの苦しみ"の時だ。と同時に政界の体質も変えなければならない。今、官僚や族議員の息のかかったような人物が社長になったのでは、それこそ骨抜きになる。「自分は正義のかたまり」みたいなことを言った人がいたが、大きな勘違いである。西川社長には、凛として民営化の意義を達成すべくまい進してもらいたいものだ。 |
2009・06・27 「2010年度のシーリング・一般歳出52兆円台後半」 |
財務省は、一般歳出の総額を過去最大の52兆円後半にする方向だという。選挙がらみで、公共事業費も別枠をフル活用して必要額を確保する。09年度に初めて50兆円を突破し、さらにこれを上回る52兆円後半というから、もはや歯止めなどきかないない垂れ流し状態である。政治家なんて、自分の財布が痛むわけではないから、どれだけ赤字が増えようが、痛くもかゆくもない。というより、むしろ循環して自分の財布は潤うかもしれない。金が足りなければ消費税を10%くらい引き上げればいい話だ。しかしこのままでは10%などではとても追いつくまい。政権が取れなければ、政策は実行できないというのは分かるが、取る方法が間違っている。ふてぶてしい抵抗勢力や気位の高い官僚と、ガンガン戦ってみなさい。自分が出来なければ、論客を据えてやればいい。そうすれば、戦っている様子をメディアが、微に入り細にわたり連日報道する。メディアにとってもおいしい話だ。一日1%づつ、支持率が上がっていく。しかし、そうするには、自分やブレーンが清廉潔白でなければならない。まあ、所詮無理な話か。 |
2009・08・11 「国の借金、過去最高に!」 |
財務省の発表によれば、国の債務残高(借金=国債+借入金+政府短期証券)が、過去最高になった。補正予算で国債を追加発行したことがその要因だ。更に2009年度末には、924兆円となり、初めて900兆円を突破する見通しだという。 借金=860兆2557億円(2009/06末時点) 前回比較=13兆7587億円の増加(2008年度末時点比) 国民一人当たりの借金額は、約674万円になるようだが、これが924兆円に借金が膨らむと、国民一人当たりの借金額は724万円になる。 大幅に税金を引き上げないと、小手先の対応ではどうにもならない状態だろう。我々は生計を引き締め、生活防衛に走ることしか対策はなさそうだ。税金で目先の金をばらまけば国民はついてくると思っているような政治家や、ムダな公共工事をやって自分の力を誇示しているような政治家はいらない。 |