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File No.090210

先日、福岡市消防職員の意見発表会を聞きにいった。この発表会は、日ごろの業務遂行において、それぞれが抱える問題点などを見つめ、より一層の改善・向上を目指す為のものである。ここで最優秀賞を受けると九州大会で発表し、さらに優秀な発表は全国大会に出場する。私は、昨年も聞きにいったが、昨年の最優秀者は全国大会までいったそうだ。意見発表会から見えてきたキーワードは「市民の生命・財産を守る」ということである。今年は、8人の職員が発表した。発表者のきびきびとした態度や、問題意識をもって真剣に業務に取り組んでいる様子は、見ていて実に気持ちがいい。危険と隣り合わせの厳しい業務、市民を危険から守るための予防業務、そして最前線で働く職員を支える業務、どのひとつが欠けても市民の安全・安心は守れない。それは消防職員や地域の消防団の人たちが持つ崇高な使命感に裏打ちされたものである。

今回プログラムの裏面に、アンケートが印刷してあり、自分が一番よかったと思う発表にひとつだけ丸印をつけるようになっていた。私は、「小さな普及員」という発表に丸印をつけた。表彰では最優秀賞ではなかったが、優秀賞を受けた。去年も聞いているので、消防の業務内容や取り組みなど、おおよそ理解できているつもりである。最後の総括で審査委員長の評価は、私が感じたこととほぼ同じだった。その意見発表によれば、現在火災による犠牲者は6割が高齢者だという。防災に関する本当の普及は高齢者にこそ必要と発表された。そのための取り組みとして、幼稚園や小学校の消防訓練がもっとも身近な防災普及であり、子供から家族への言葉こそ大きな防災を育むと結ばれた。消防を取り巻く環境も、時代とともに変化する。高齢化社会は確実にやってくる。その時代が消防に求められるものは何かの問題定義と、子供を通して地道に防災に取り組む姿勢がよかった。

今、テレビドラマで「RESCUE」というのが放映されている。これは、若者たちが厳しい訓練を受け"特別高度救助隊員"を目指すというものである。この中で消防に対する使命や心構えなどが教え込まれる。意見発表の中に「いのちの扉」というのがあった。燃え盛る炎、その扉の向うに助けを求める声がする。だが更に激しくなる炎の勢いに断念せざるをえなかった。そういう経験から得たものは、絶対に助け出すという強い気持もって「いのちの扉」を開けていくという心がまえだった。ドラマでもこんなことを言っている。「SRには人を救わねばならないという熱い思いと、冷静な判断力、その両方が必要だ。そのどちらが欠けてもSRにはなれない」。火事の現場は、どれひとつとして同じものはない。常に違った状況で、瞬時にプロとしての的確な判断が要求される。それも、隊員の命をかけた苛酷な判断である。ドラマでは「自分の命と引き換えに要救助者を救うのは、救助隊員としてあるべき姿ではない。生きて帰ってくる、それも使命だ」とも言っていた。

先月、ニューヨークのハドソン川に、USエアウェイズの飛行機が不時着した。機長の見事な技術で、一人の犠牲者も出すことなく155名全員が救出された。機長もすばらしかったが、氷点下の凍りついた川の上で救助を待つ人たちをいち早く助けたのは、ニューヨークの消防の人たちであり、また近くを航行していた一般の船であった。この消防と一般の見事な連携なくして今回の「ハドソン川の奇跡」は起こらなかったと言っていい。緊急事態が発生すると、消防は直ちに駆けつける。しかし、一番はやいのはそこに通り掛かった人たちであり、近所の人といった一般の人たちである。意見発表の「勇気ある一歩」では、たくさんの近隣住民が駆けつけ、延焼をくい止めた事例だった。怖いと思いながらもあと一歩を踏み出してくれた市民の勇気は、消防職員千人の力を1万人にするとの意見だ。今年の意見発表の全国大会は、福岡で開催
(注)される。一般の人も聞くことが出来るので、ぜひ行ってみたいと思っている。

(注)消防職員意見発表・全国大会・・・・平成21年5月28日 福岡国際会議場(福岡市博多区石城町)
(当日、聴講に行きましたが、残念ながら“新型インフルエンザ”の影響で中止でした。
 開催予定はまだ未定のようですが、少なくとも福岡での開催はないとのことです。)

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平成21年 福岡市消防出初式
2009・01・06福岡ドームにて

全景

目のくらみそうな高い天井から綱一本で降りてくる


WBCは、プロフェッショナルにとって“百害あって一利なし”と、前々から思っていたが、こんな記事を見つけた。
平成21(2009)年2月19日 西日本新聞
WBC日本の盛り上がり・・・NYタイムズ冷やかな報道
 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて盛り上がる日本の様子を、17日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は漫画「巨人の星」も織り交ぜて冷やかに報じた。
 16日の宮崎での日本代表合宿初日にファンと報道陣が詰め掛けた熱狂ぶりと大会へ意気込むイチロー(マリナーズ)の談話を紹介した。その上で「米国代表がそろって練習するのは3月2日以降」「昨季の米大リーグの20勝投手は4人とも大会に参加しない」などと“温度差”を指摘。「多くの選手はWBCがシーズンへの準備を妨げると思っている」とも続けた。
 日本代表の監督選考が大もめし、巨人の原監督がキャンプを離れて代表を率いることに奇異な印象を示し「米国で現役の監督が離れることを許す球団はいないだろう」。また日本が投手陣を先発主体に編成していると説明、本来の先発投手がリリーフに回ることによるシーズンへの悪影響を心配するロッテ・バレンタイン監督の談話も伝えた。(ニューヨーク共同)
追伸:2009・02・22 
今日のWEB上のニュースでも、WBCの米国の動きを報じていた。大リーグ選手のWBC出場辞退が続出しているらしい。シーズンを優先したいという球団の考えは当然である。大物選手の出場見送りが相次ぎ、これでは真の「世界一決定戦」とは言い難いとの見方だ。しかも、日本の関係者からも「春先にガチンコの大会は難しい。投球制限など、WBCは野球とは似て非なるもの」という声が挙がっているという。
追伸:2009・03・16
 私が上記の記事を書いたことで、ルビコンの異次元からのコントロールに火がついたようだ。「日本、宿敵・韓国にコールド勝ち」「日本、難敵・キューバに完封勝ち」「米国、プエルトリコにまさかのコールド負け」。ルビコンの筋書き通りに進んでいる。イチローも心配はいらない。後で劇的に活躍させる前ふりだろう。そこで、今日この記事をアップしてみた。さて、ルビコンのストーリーが変わるかどうか?。このホームページは、ルビコンによって「デスノート」化されている。「たわいもないことを言うな」と言わずに、ほんとうに検証してみては如何。
追伸:2009・03・19
 WBCはルビコンの筋書き通りに、順調に進んでいる。劇的な勝利を演出するには、後がない敗者復活から勝ち上がったほうが盛り上がる。そして用意されていたのは、「キューバに2連続完封勝ち」と「イチローの復活」だ。ところで3月25日には、ソフトバンク×阪神戦でもちろんソフトバンクを応援にいってきます。
追伸:2009・03・20
WBC、米国の中軸を打つユーキリス内野手が左足首故障で離脱。代表チームには戻らない見込み。これまでに米国チームは、ジョーンズ内野手、ペドロイヤ内野手、ブラウン外野手、リンドストロム投手が負傷により離脱あるいは欠場している。
追伸:2009/03/24
WBCは、延長10回2アウトから、イチローの劇的な2点打で勝ち越し優勝した。まさに劇的。ルビコンのシナリオ通りに展開した。ルビコンのシナリオを見ることはできないが、これまでずっと見てきているので、そのやり方は充分予想がつく。先日終わったテレビドラマの「キイナ」でこう言っていた。「私も、何でも科学で解明できるとは思っていないんです。ただ、頭から否定しないようにしているだけで・・・・」と。WBC2連覇の経緯をよーく見てみればわかるはず。我々は、異次元からコントロールされた結果に一喜一憂させられているにすぎない。
追伸1:2009・04・05
 プロであるなら、本来最高の状態にして迎えるべき開幕。WBC組が、この開幕をどう迎えたのか。イチローの故障者リスト登録をはじめ、いろいろな情報が聞こえてくる。ダルビッシュは「力が吸収される感じ」と柔らかい日本のマウンドに戸惑っている。また、WBC球よりすべらない球に、指がひっかかりすぎて制球を乱すという。阪神・岩田の左肩故障は、重いWBC球の影響が考えられるらしい。横浜・村田は、WBCで右太もも肉離れを起こし離脱。ヤクルト・青木は背筋痛と発熱。控え選手だった巨人・亀井は、実戦不足で開幕まで2軍で調整とそれぞれ、何らかの影響を受けている。それは直接表面に出なかった選手にも、同じ影響があっているはずだ。表面に出なかったからいいという問題ではない。まして、横浜・村田は4月中の復帰は厳しい状態で、阪神・岩田の復帰は早くて5月下旬というにいたっては深刻だ。故障したからといって、誰も責任はとってくれない。