グッドデザインの50年展 | 文房具のページへ 随筆のページへ トップページへ FileNo.070119 |
1964年 Gファイル (株)キングジム、D:平野拓夫 |
|
近代的な企業経営を背景に、古めかしい「帳簿」からの脱却を目指して開発された事務用ファイル。赤、緑、青、5センチ角のパターンによる背部の見出しは、便利性だけでなくオフィスに明るさをもたらした。 |
1969年 マックスホッチキスHD-10D マックス(株) |
||
オフィスの作業、環境にも関心が向けられはじめたことを背景に開発されたステープラー。観やすい針残数、底部に施したリムーバなど、耐久性、操作性を重点にデザインされている。このステープラーの成功により、ホッチキスというブランド名が、この商品の代名詞になった。 |
1974年 カッター万能 L 型 オルファ(株) |
|
ハーシーのチョコレートをヒントとして発想されたと言われる「折る刃」式のカッターナイフシリーズの一つ。今では日常生活に欠かせない道具の一つとなり、日本発の国際スタンダード商品へと成長した。 |
1974年 ボールぺんてる ぺんてる(株) |
||
世界初の水性ボールペン。水性インクとボールを保持する樹脂チップ使用により滑らかな書き味が特徴。従来の筆記具とは明らかに異なる明快なストレートラインでデザインと書き味の良さによって、あらゆる用途に受け入れられ世界中で使われる商品へと育った。 |
1974年 事務鋏 アレックスシリーズ 林刃物(株)、D:ユニデザイン渡辺篤治 |
|
ステンレス鋼板をプレスしてつくるという、合理的で画期的な生産方法により開発・デザインされた事務用鋏(はさみ)シリーズ。産地メーカーとデザイン事務所の共同作業が結実した代表例でもある。この商品が事務用の身辺商品にデザインが導入されるきっかけになった。 |
1979年 電子式卓上計算機 シャープ(株) |
||
表面テクスチャにステンレスを採用し、薄さ1.6ミリの個性的なデザインにまとめた。ステンレスタッチキーの採用とストレージコンピュータ機能付。「軽く、薄く、小さく」を何より目指した当時のデザインの象徴的商品と言える。 |
1985年 文具セット チームデミ プラス(株) |
|
7点を小ケースに納めたアイテムの組み合わせは、ステーショナリーの主な機能である、切る、貼る、綴るなどの役割を果たすものを使用頻度から選ばれた。アイテムそれぞれはもちろん、セットとしての楽しさがデザインされている。 |
1987年 シャープペンシル SMASH ぺんてる(株) |
||
グリップにラバーと金属を用いたシャープペンシル。部品点数の削減や、グリップ部の組み立て方法の改善が図られている。商品としての熟成度を高め、ロングライフを導いた。 |
1991年 ノート Campus コクヨ(株) |
|
店頭で選びやすいように、実物大の罫幅や行数、枚数等のデータも正面下部にレイアウト。表紙カラーの選び方やブランドネームの出し方にも配慮が見られる。ユーザーに伝えるべきメッセージをデザイン的に解決している。ゆえに、基準的なロングセラー商品として親しまれてきた。 |
文房具のページへ | 随筆のページへ | トップページへ |