映画「13階段」を観て | 随筆のページへ 映画のページへ トップページへ file-No. 030209 |
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STORY | |
監督:長澤雅彦 出演:反町隆史、山崎勉 |
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喧嘩相手を誤って殺し、3年の刑に服していた三上純一(反町隆史)は、4ヶ月の刑期を残して仮釈放された。服役していた時の刑務官・南郷正二(山崎努)は、ある死刑確定囚の冤罪を晴らす調査に三上を誘う。その死刑囚・樹原は、仮出所中に自分の保護司夫妻を金目当てで殺害した容疑をかけられた。ところが、樹原は事件直後の交通事故で犯行時の記憶を無くしていた。犯行を否認することも出来ないまま、死刑は確定した。残された時間は3ヶ月。南郷と三上の調査が始まる。そして驚きの真実にたどり着く。 |
武富士放火殺人事件、小林被告に死刑判決 |
小林被告、目に涙 : 「厳粛な判断」と武富士社長(時事通信社)平成15年2月12日 |
「一応反省もしている。前科もない。それでもなお、あまりにも重大。生命をもって、償わせるのが妥当」。極刑を告げる山内昭善裁判長の声が12日午後、青森地裁1号法廷に響いた。その瞬間、小林光弘被告は右手に持ったハンカチでそっと目頭を押さえた。 この日、青森は吹雪の悪天候。にもかかわらず、36人分用意された一般傍聴席は満席となった。グレーのセーター、黒っぽいチェック柄のズボン、頭を短く刈り込んだ小林被告。被告の背に厳しい視線を投げ掛けた被害者の関係者とみられる人が、涙を浮かべながら判決理由をじっと聞き入った。 主文の言い渡しを後にして、判決理由の朗読に入った山内裁判長は途中、小林被告をいすに座らせた。右ポケットに用意したハンカチを取り出し、小林被告は何回か目尻をぬぐった。 傍聴席には武富士の清川昭社長の姿もあった。閉廷後、同社長は「亡くなった5人が帰って来るわけでもなく、負傷者の心の傷が癒えるわけではない。だが、適正で厳粛な法の判断が下った」と語った。 |
[未必の故意]Infoseek現代用語の基礎知識2001より
自分の行為からある結果が「発生するかもしれない」と知りながら、「発生しても仕方がない」と認めていた心理状態をいう。例えば警察官の群へ屋上から岩石を落とすような場合、こうした行為が人を死傷する原因になることを知り、死傷してもやむをえないと考えた場合などをさす。やはり故意の一種であり、故意犯が成立する。一九八九(平成一)年に東京で起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件で、東京地裁は、九〇年七月一九日、未必の殺意という概念を用いた。 |
平成19(2007)年3月28日 西日本新聞 |
武富士放火・死刑確定へ・・・上告棄却 |
青森県弘前市の消費者金融「武富士」弘前支店(閉店)で2001年、店員5人が死亡した放火殺人事件で、強盗殺人などの罪に問われた元タクシー運転手小林光弘被告(48)の上告審判決で、最高裁第三小法廷は27日、死刑を言い渡した1,2審判決を支持、被告の上告を棄却した。死刑が確定する。拘置中の死刑囚は百二人となる。 上田豊三裁判長は「凶悪、残虐な犯行で、借金返済に困窮した動機や要求に応じない支店長らに憤激した経緯に酌量の余地はない。遺族らの被害感情は厳しく、前科がないことなどを考慮しても死刑はやむお得ない」と判決理由を述べた。 |