野球技術について

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私は、野球ファンである。と言うより「巨人」ファンである。しかし、野球がよく分かっている訳でなく、詳しい訳でもない。会社から帰ると妻が、「今日は巨人勝ったよ」とか「今日は、負けたからスポーツニュース見ないほうがいいわよ」とか言ってくれる。 勝った時は、スポーツニュースを見ながら機嫌良く一日が終わる。日常生活の中にあって決して気負わない、しかしなければ物足 りないと言うところである。そんな私が「野球の技術について」など書くのはおこがましいし、たかが知れている。

野球の技術で私が思っている事というのは、もっとも基本的な動作である「投げる」「打つ」という動作である。 「投げる」という技術は、 昔「直球」「カーブ」「ドロップ」くらいだったと思う。それに比べて 今は、なんだか よく理解できないような難しい「球種」を投げている。「シンカー」「スライダー」「フォーク」などなどである。どんな変化をする球種なのか私にはよく分からない。「チェンジアップ」ってどんな球???って感じだ。変化球が多いと言う事は、それだけ打者は打ちにくいと言うことであり、次にどんな球が くるか予想するのが難かしいということである。しかも、いい「フォークボール」は、来ると分かっていても打てないらしい。

投 げる技術が進化するにつれて、それを打つ技術も当然進化しているはずである。でなければ、「打率」が、1割ぐらいが普通に なっていて全く面白くないゲームをしているはずである。打率は 30年前も今も、目標とするところは、「3割バッター」であり、評価の基準も変わっていない。ピッチャーズマウンドからバッターボックスまでの距離 が遠くなった訳でもない。と言うことは、打つ方も、投げる技術とほ とんど同じレベルで向上しているということだ。

科学の進歩がスポーツの進化をサポートする。各選手にあった用具、打ち方、トレーニング方法が徹底的に追求される。バットは、グラム単位、ミリ単位で各選手ベストのモデルが作られる。「投げる技術」に対する「打つ技術」どちらも人間の考えだから、所詮人間の考えうる域を出ないが、お互いがお互いを目標とすれば、結局どちらも同じレベルで技術が向上すると言うことだろう。 とは言いながらも、松井選手が新しい打撃フォームに取り組んでいると聞くと、 ぜひとも「投げる技術を上回ってもらいたい」と期待してしまう。


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