原子動力、威力を実証 |
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原子動力、威力を実証 ミサイル基地の資格十分 解説 北極海の潜航横断に成功したノーチラス号は一九五四年一月に世界最初の原子力潜水艦として進水、同年九月から就航した。ことし六月末までの潜航距離は合計十二万四千八百`(水面航行含めると総計十七万九千二百`)に達し、沈んだまま地球を約三周したことになる。排水量二千五百d、全長三百二十フィート(九十六b)で大きさは普通の大型潜水艦なみ.水中最大速力は二十ノット以上、最初につめたウラン燃料だけで十万四十二`(うち半分以上が水中)を航行している。 建造費は総計五千五百万j(うち原子炉が二千五百万j)で米政府原子力委員会が最近発表したところだと、本年六月現在でノーチラスのほかシーウルフ、スケートの二姉妹艦が就航、現在四隻目が進水すみ。このほか十八隻が目下建造中だ。 |
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こんどの北極海横断成功は、潜水艦用としてばかりでなく一般商船推進用としての原子動力の威力と信頼度を立証したことになる。将来の商船はあらしなどの悪天候の影響を受けない海中を航行する潜水船になるだろうといわれているが、原子動力はこの重要な課題の一つをみごとに解決したわけだ。つぎの課題は原子動力の経済化ということだが、これも原子力発電の発達と並行して解決される目途はついている。 |
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