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原作 | イアン・フレミングが1953年朝鮮戦争終結の年に発表した第一作「カジノロワイヤル」から50年。最新作「ダイ・アナザー・デイ」はシリーズ第20作、「ドクター・ノー」から40周年という記念作品である。但し、ブロスナンがボンド役になった第17作目からは、イアン・フレミングの原作から離れて製作されている。製作者もこれだけ世界的ヒットになるとは思ってなかったのではなかろうか。 | |||||||
プロデューサー | アルバート・ブロッコリーとハリー・サルツマンが映画化した功績は大きい。96年アルバート・ブロッコリーが死去したあとは、娘のバーバラ・ブロッコリーが受け継いでいる。 | |||||||
シリーズ全作品 |
* | 作品名 | 年度 | 監督 | ボンド役 | ボンド・ガール | ||
1 | ドクター・ノー | 1962 | テレンス・ヤング | ショーン・コネリー | アーシュラ・アンドレス | |||
2 | ロシアより愛をこめて | 1963 | テレンス・ヤング | ショーン・コネリー | ダニエラ・ビアンキ | |||
3 | ゴールド・フィンガー | 1964 | ガイ・ハミルトン | ショーン・コネリー | オナー・ブラックマン | |||
4 | サンダーボール作戦 | 1965 | テレンス・ヤング | ショーン・コネリー | クロディーヌ・オージェ | |||
5 | 007は二度死ぬ | 1967 | ルイス・ギルバート | ショーン・コネリー | 浜美枝 | |||
6 | 女王陛下の007 | 1969 | ピーター・ハント | ジョージ・レーゼンビー | ダイアナ・リグ | |||
7 | ダイヤモンドは永遠に | 1971 | ガイ・ハミルトン | ショーン・コネリー | ジル・セント・ジョン | |||
8 | 死ぬのは奴らだ | 1973 | ガイ・ハミルトン | ロジャー・ムーア | ジェーン・シーモア | |||
9 | 黄金銃を持つ男 | 1974 | ガイ・ハミルトン | ロジャー・ムーア | ブリット・エクラント | |||
10 | 私を愛したスパイ | 1977 | ルイス・ギルバート | ロジャー・ムーア | バーバラ・バック | |||
11 | ムーンレイカー | 1979 | ルイス・ギルバート | ロジャー・ムーア | ロイス・チャイルド | |||
12 | ユア・アイズ・オンリー | 1981 | ジョン・グレン | ロジャー・ムーア | キャロル・ブーケ | |||
13 | オクトパシー | 1983 | ジョン・グレン | ロジャー・ムーア | モード・アダムス | |||
14 | 美しき獲物たち | 1985 | ジョン・グレン | ロジャー・ムーア | タニア・ロバーツ | |||
15 | リビング・デイライツ | 1987 | ジョン・グレン | ティモシー・ダルトン | マリアム・ダボ | |||
16 | 消されたライセンス | 1989 | ジョン・グレン | ティモシー・ダルトン | キャリー・ローウェル | |||
17 | ゴールデンアイ | 1995 | マーティン・キャンベル | ピアース・ブロスナン | イザベラ・スコルプコ | |||
18 | トオモロー・ネバー・ダイ | 1997 | ロジャー・スポティスウッド | ピアース・ブロスナン | ミシェル・ヨー | |||
19 | ワールド・ノット・イナフ | 1999 | マイケル・アプテッド | ピアース・ブロスナン | ソフィー・マルソー | |||
20 | ダイ・アナザー・デイ | 2002 | リー・タマホリ | ピアース・ブロスナン | ハル・ベリー |
第21作 007カジノロワイヤル | 第22作 007慰めの報酬 |
第23作 007スカイフォール (シリーズ誕生50周年記念作) |
ボンド情報 |
所属 | 英国情報部MI-6(00課) | 身長 | 183cm | |
コードネーム | 007 | 体重 | 76kg | ||
表面上の職業 | ユナバーサル貿易勤務 | 髪 | 黒 | ||
拳銃 | ワルサー | 目 | ブルー | ||
両親 (登山事故で死亡) |
父 | アンドリュウ・ボンド | 酒 | ドライ・マティニ | |
母 | モニク・デラクロア | 好み | 女 | ||
原作では“洗練された英国紳士”ということだから、その意味ではピアース・ブロスナンが近いのかもしれないが、映画ではやはり“ショーン・コネリー”のボンドでイメージは出来上がっている。聞くところによれば、メル・ギブソンという話もあったらしいが、ここは代々英国の血統を守ったということだろう。 |
オープニングシーン | 白い円形が画面を横切り、銃身越しにボンドが登場する。さー今から007を見るぞ!!とわくわくさせてくれるオープニングシーンである。この秀逸なデザインは“モーリス・ビーン”による。 |
音楽 | 随所に流れるモンティ・ノーマンの“007のテーマ”は、心を沸き立たせ心地よい。シリーズにはなくてはならない音楽だ。 主題歌ならダントツトップで、名曲「ロシアより愛をこめて」。マット・モンローの歌が流れるなか、ボンドとタチアナがゴンドラに揺られながら、手だけ出して隠し撮りフィルムに「さよなら」するシーンは忘れられない。マット・モンローのこの主題歌は、30万枚売れたという。映画音楽としては、トップクラスの大ヒットである。当時シングルレコードは、330円くらいだったが、ステレオは、高級家具みたいな立派やつで聞いていた。 |
“Q”の研究室 |
秘密兵器をつくりつづけた“Q”デズモンド・レウェリンは99年自動車事故で死去。今回は前作で“R”役で出演していたジョン・クリースが新に“Q”の役を演じている。前作で、世代交代を匂わせるシーンは、単なる偶然ではないような気がする。 今回実際に使われた酸素発生器 サンダーボール作戦に 登場した“Q”の秘密兵器が再登場。 4分間酸素供給が可能。 今回“Q”の研究室にあった武器 (ハンディーロケット) →これもサンダーボール作戦に使ったもの。ショルダー型で 液体燃料エンジンのロケット。コントロールは左右のグリップで行う。 (アタッシュケース) →ホルダーの中には、赤外線照準器つきの「ウィンチェスターAR7」 のほか「催眠ガス」「ナイフ」「コイン」が組み込んである。 (その他)気づかなかったが「毒針シューズ」もあったらしい。 「ゴールドフィンガー」に登場した、携帯発信機は追跡装置として現実に使えるってことで、当時CIA長官が開発を指示したという。「サンダー・ボール」のハンディー・ロケットもロサンゼルスオリンピックで実際に使われたし、発想はかなり鋭かった訳だ。その後、私のかばんは、かなり長い間アタッシュケースだった。 |
ボンド・カー アストン・マーチンDB5 |
(アストン・マーチン) | ||||
作品 | 型式 | 馬力 | 最高速度 | 相手の車 | |
ダイ・アナザー ・デイ |
ヴァンギッシュ V12 |
460hp | 306km | ジャガーXKR | |
ゴールド ・フィンガー |
DB5 | 266hp | 241km | フォード・ムスタング | |
「DB5」は「ゴールド・フィンガー」で人気爆発。(それまではベントレー)
「DB5のミニチュアカー」は世界で数百万台売れた。 この他「女王陛下の007」では「DBS」。リビング・デイライツでは「V8」 「ゴールデン・アイ」でも「DB5」が、最初のカー・チェイスに使われていた。 ちなみに、日本が舞台だった「二度死ぬ」は「トヨタ2000GT」。 |
私的 ボンドガール ランキング |
順位 | ボンド・ガール | 作品名 | コメント |
1位 | ダニエラ・ビアンキ |
ロシアより愛をこめて | 誰もが認め、文句なしの一位でしょ。イタリア出身の準ミス・ユニバース。 |
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2位 | ダイアナ・リグ | 女王陛下の007 | 唯一ボンドが結婚した。シリーズではめずらしいラブストーリーに似合っていた。 | |
3位 | ジル・セント・ジョン | ダイヤモンドは永遠に | 当時の国務長官キッシンジャーの愛人という「うわさ」もあった。知的レベルもそれなりに高かったのでは・・・。 | |
特別 | 浜美枝 | 007は二度死ぬ | 可愛かったです。ダイアナ・リグと違って、こちらは偽装結婚でした。 | |
最新作 | ロザムンド・パイク | ダイ・アナザー・デイ | ハル・ベリーはサイボーグみたいだったが、ロザムンド・パイクは、しなやかでした。こっちが主役ならよかったんですけどネ |
武器(拳銃) | それまで“ベレッタ”を10年使っていたが、“ドクター・ノー”でワルサーPPKに変えさせられる。その後一回だけ“ワルサーP5”を使っただけで、ずっと“ワルサーPPK”を愛用していた。「ツモロー・ネバー・ダイ」からは、“ワルサーP99”を使っている。 |
リー・タマホリ監督は、最新作を撮るにあたって“「ロシアより愛を込めて」のようなスパイスリラーと「ゴールドフィンガー」のようなエネルギッシュでスペクタクルな映画を目指し、スピーディーな展開を心がけた”と言っている。記念作品らしく、作品には、いたるところに、過去の作品が見える。今回のボンドガール“ハル・ベリー”が海から水着で上がってくる登場シーンは、「ドクター・ノー」の“アーシュラー・アンドレス” を意識しているし、レーザー光線銃で殺されそうになるシーンは、「ゴールド・フィンガー」そっくりである。やはりシリーズのなかでも初期作品が傑出しているということであろう。 |
シリーズ最高傑作 「ロシアより 愛をこめて」 |
まず挙げたいのがクライマックスシーン。モーターボートで逃げるボンドとタチアナに迫る追っ手。ボンドは燃料の入ったドラム缶を次々に海上に落とし、照明弾でこれを撃つ。敵は一瞬にして炎に包まれる。アクションシーンに免疫の無かった私にとって感動でした→ | |
ヘリコプターの追撃をうけ、逃げるボンド。岩陰に身を隠し、ヘリコプターを狙撃。ヘリコプターは爆発炎上墜落。胸のスカッとするシーンだ。→ | ||
ロバート・ショウとの列車内での死闘も特筆すべきシーンだった。→ | ||
←靴に仕込んだ毒針で激しく蹴って攻撃する、メイドに変装したスペクター。椅子でカベに押し付け防戦するボンド。怖いですね・怖いですね・怖いですね | ||
ボンドが部屋に入るとき、帽子を投げかけるシーン。しゃれていた。スパイ映画でも、人間味があった。 | ||
007のヒットで、当時この路線のもの多く作られた。ロバート・ボーンの「0011ナポレオン・ソロ」をはじめ、ディーン・マーチンの「サイレンサー」シリーズや、去年74才で亡くなったジェームス・コバーンの「電撃フリント」などである。「0011」はロバート・ボーン主演だったが共演のデビッド・マッカラムの人気が高く、どっちが主演か分からないつくりになってしまって、私としては不満であった。 |
POST CARD“ 007 ” シリーズ・コレクション | |||
ドクター・ノー |
ロシアより愛をこめて |
ゴールドフィンガー |
サンダーボール作戦 |
007は二度死ぬ |
女王陛下の007 |
ダイアモンドは永遠に |
前売り券の半券・コレクション |
1965年公開「サンダーボール作戦」の半券 |
スペシャル・エディション007 | 特製DVD動画カタログ 究極の007を体験! | ||
シリーズ第19作までのDVD“動画”カタログ! シリーズ合計76時間、302種類に及ぶ映像特典の一部を一挙ご紹介。その他、CGを駆使したインタラクティブなムービングメニュー等、DVDの魅力が各タイトル毎に楽しめる!更に第20作目「ダイ・アナザ・デイ」のインタビュー集やオリジナル劇場予告編も特別収録sされている。 |
007/危機一発 サウンド・トラック 45回転・ドーナツ盤レコード 「ロシアより愛をこめて」 「007のテーマ」 唄:マット・モンロー 演奏:ジョン・バリー・セヴン楽団
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2011年2月1日 西日本新聞 |
ジョン・バリー氏・死去 |
(英の映画音楽作曲家) BBC放送などによると1月30日、心臓発作のため死去、77歳 33年、英中部ヨーク生まれ。ロンドンの音楽学校で作曲などを学び、ジャズ・バンドや軍隊のバンドで演奏。その後、作曲を中心に活動を続け「007/ジェームズ・ボンド」シリーズで著名作曲家としての地位を確立した。(ロンドン共同) |
平成18年(2006年)1月23日 西日本新聞 |
「007」の名車 2億円落札 |
人気スパイ映画「007」シリーズで主人公ジェームス・ボンドがハンドルを握ったアストンマーチン製のシルバーの1965年式「DB5クーペ」が21日、米アリゾナ州で競売にかけられ、スイスの男性実業家(45)が190万ドル(約2億2000万円)で落札した。この車は007シリーズの「ゴールドフィンガー」や「サンダーボール作戦」で使用された。 この日のオークションでは、アル・カポネが所有した1928年式キャデラック・セダンも56万5000ドル(約6500万円)で競り落とされた。(フェニックス、ロイターES=時事) |
追伸:2006/04/28 ZAKZAK より |
“ジェームズ・ボンド”になりません?初の新聞広告 |
英国の対外情報機関、秘密情報局(MI6)は27日、英紙タイムズに、スパイなどを募集する初の新聞広告を出した。テロなど多様な問題に対応する人材の確保が目的。 |
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