私のスクラップ術(2) File No.100118
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最近の新聞業界は、有史以来の危機だという。今どきの若い人は、携帯でインターネットの好きなニュースだけ拾い読みして済ませるそうだ。新聞は、情報量とその内容の深さから考えれば実に安い情報源と言える。私は朝一番、配達されている新聞を取ってきて、それを机に広げ、新しいページをめくっていくのが毎朝の楽しみである。テレビなどで、大体の動きは分かっているが、じっくり腰を落ち着けて、マーカー片手に読んでいく。そんなところにも新聞の良さがある。

新聞を読むときは、その新聞社の考え方が、どのポジションにあるかを分かって読まねばならない。それがわかった上で、自分なりの判断をしながら読んでいく。翌日、重要な記事を切り抜き、時系列にファイルしていく。自分にとって重要な記事とは、紙面の大小ではない。小さな記事でも、自分にとって重要なものがある。情報は、他にもテレビや雑誌、図書館で借りた本などから多角的に得る。大事なことは、その情報が死んでしまわないように管理することだ。

以前、スクラップの方法を紹介したことがあるが、その後私なりに進化(?)した。変わったポイントは「情報の集約化」である。新聞を、秋元規格(164×364)で切り抜くのは以前と変わらない。変わったのは、小さな新聞記事も、他のメディアからの情報も、同じサイズでまとめ、通常の切り抜き記事と一緒に管理するようにしたことである。その台紙にするのは、新聞紙を秋元規格サイズに切り取ったものと、市販のB4版の集計用紙を同じサイズでカットしたものである。

もうひとつ以前と変わったのが、大まかな分野別に、ファイルするようにしたことである。「政経・一般」「防衛」「科学」「空・鉄・車」「エネルギー・環境」のファイルを作り、時系列にファイルする。必要な情報が、必要な時に、時間をかけずに取り出せるようにしておく。特に目次は、自分がわかりやすいように書いておく。ごく普通に手に入る情報でも、積み重ねていくことで、見えてくるものもある。情報は、あくまでも自分の考えを確立させるための資料でなければならない。

@秋元規格(164×364)のプラ板ほか「七つ道具」

Aファイルを「政経・一般」「防衛」「科学」「空・鉄・車」「エネルギー・環境」に分け、分野別にファイル。切り抜いた記事には、下端に日付印を押す。

B目次は、自分にわかりやすく書いておく。左にタイトル、右にサブタイトル。小さい記事のスクラップは、目次右端欄にSCRAPページ番号を記入しておく。




C小さい記事のスクラップ → 台紙は、全面広告などで文字が少なく、貼り付けたときに記事を邪魔しないようなページを切り抜いておく。目次の後ろにページ番号「SCRAP1」から順に分野別にファイル、必要に応じてページを追加していく。


Dテレビや雑誌、図書館で借りた本などからの情報は、市販のB4版の集計用紙(私が使っているのはKOKUYOシヨ-10N)を同じサイズにカットしたものにノートし、これも分野別ファイルの目次のすぐ後ろにファイルしていく。

Eファイルの順番は上から、目次・集計用紙ノート・小さい記事のスクラップ、通常の切り抜き記事、の順になる。通常の切り抜き記事は、後ろに追加綴じ込みしていく。
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