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アリの社会 福岡空港
OLFAカッターマット 中国筆法による魏志の解釈
ホークス球団創設80周年記念タオル 防衛白書2018

[2018/09/22]
アリの社会
テレビで「又吉直樹のヘウレーカ!」(Eテレ水曜夜10時)という番組が放送されている。これは又吉直樹さんの素朴な疑問を、その分野の研究者が平易に解き明かしてくれる番組である。例えば「魚も迷子になりますか?」とか「ホントに鳥は飛びたいのか?」など、我々にも親しみやすい疑問を、日本でトップクラスの学者が分かりやすく答えてくれる。たまたま、この半年の間に「蟻(あり)」に関する番組「サボる"アリ"はいないのか?」「なぜアリは行列するのか?」「"ヒアリ"のホントの怖さって?」(いずれも九大・村上貴弘先生の解説)の3本が放送された。

以下この番組で得た知識である。世界で最も個体数が多いのがアリで、1万種その数は1京匹にもなる。アリ社会の歴史は約5000万年あり、人間の歴史よりはるかに長く、その社会は生物学的に合理的だという。その社会構造は、「雄アリ=交尾」、「女王アリ=産卵」はよく知られている。「働きアリ」になると、女王の世話、幼虫・さなぎの世話、餌の探索収集、ゴミ捨て、巣の拡張・修繕など徹底した分業制がとられている。究極の分業といえば、砂漠に生きるアリで「貯蔵庫役」がいる。このアリは体に密を貯め食糧の不足する時期に備える。このアリは一生この役を続けこの集団の生き残りを支えるのだという。

先日、テレビで映画「アントマン」が放映された。これは新作の「アントマン&ワスプ」公開に合わせて旧作が放映されたものである。物語はある粒子の研究をしていた科学者が、原子間の距離を変え、無機物の縮小に成功した特殊なスーツを作る。密度と強度を高めたこのスーツを着ると、1.5cmのアリのサイズに変身する。この技術を兵器として悪用しようとする輩から、その技術を取り上げるためにアントマンが活躍するというものである。この映画を理解するのに、「ヘウレーカ!」の知識が大いに役に立った。映画には「クレージーアント」「黒大アリ」「ヒアリ」などが出てくる。

映画の設定では、まず「クレージーアント」は、動きが俊敏で電気を通すから電子回路の破壊に役立つとして、敵のサーバーを破壊する。刺されたら強烈に痛い「刺針アリ」は見張り役。黒大アリは、ハネアリでこれに乗って敵内部を高速で移動する。「ヒアリ」は、困難な場所への進入や脱出に役立つ。ということで敵の防衛網の穴を突いて、水道管から進入するが、このとき"いかだ"を組んでアントマンを目的の場所まで運び、綱状に繋がってアントマンをよじ登らせ進入させる。このようにそれぞれが特性を生かしてアントマンを助ける。彼らのコントロールには電磁波が使われる。電磁波で話しかけ、指令を出していた。

「ヘウレーカ」の「さぼるアリはいないのか?」中で、こんなことを言っていた。アリの分業で、「よく働く=2割」「普通=6割」「働かない=2割」になっているという。ところが「働かないアリ」だけを集めても、やはり2:6:2になるというのだ。この比率はまさに人間社会の「2:8の原則」に通じるものがある。だがアリ社会において、この働かない2割のアリは、何も怠けている訳ではない。突発的な事故に対応するための余剰の労働力なのだ。人間社会よりはるかに長い時間を生き抜いてきたアリの社会は成熟し、こういうことも全体の生存率を上げてきた知恵のひとつなのだ。
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[2018/09/22]ルビコン情報
今、東レテニスが行われている。昨日の夜のニュースで、テニスの大坂なおみ選手が4強入りし、あと2勝で伊達公子選手に並ぶと報じていた。そこで「あッ、そうか」と気づいた。全米テニスで大坂なおみ選手が優勝し、日本選手初の4大大会制覇を成し遂げた。更に東レで優勝すれば、伊達公子選手の記録が薄くなる。ルビコンの狙いはそこにあると思われる。
SMAPを解散させ、貴乃花親方を平まで降格させ、ホークスは首位を狙うところまで勝たせた後、自力優勝の可能性を消す。まさにやりたい放題である。
[2018/09/19]
福岡空港
福岡空港は来年4月から、地場企業中心の企業連合による特定目的会社「福岡国際空港」が運営事業者となる。福岡市との連携協定も結ばれ、地元の意向を反映させ活性化するための協議会も設置する。2025年完成予定の滑走路増設に向け、着陸経路の変更による発着回数のさらなる増加の案も出されている。民営化による福岡空港活性化を大いに期待したい。
スカイマークは、1998年[羽田−福岡]線で初めて就航、今年で20周年を迎えた。19日、福岡空港国内線で記念式典が行われた。残念ながら式典を見ることはできなかったが、ボーイング737の特別塗装機「星空ジェット」(機体左側)の撮影には成功した。機体右側のデザインは、「20」を強調した朝焼けをデザインしたもので、この撮影もできた。
このほかANAの「心ひとつに!!行こう 2020」や「STAR WARS」、JALの「SAMURAI BLUE 2018」など撮影。
七管・海上保安本部の航空基地は、現在福岡空港にある。現在プロペラ機とヘリが配備されているが、中国の活動が活発化している東シナ海の警戒監視を見据え、新型ジェット機の導入が予定されている。導入が予定されているのは「ファルコン2000LXS」で、夜間でも監視可能な高性能レーダーを搭載し、航続距離もプロペラ機の2倍だという。この新型機導入に伴い、2022年には北九州空港への移転が検討されている。
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[2018/09/19]
OLFAカッターマット
今まで使っていたカッティングマットは、もう20年も使っていただろうか。数年前からマットの一部がはがれて、補修しながら使っていた。最近、さらに別の個所がはがれて、ついに新しいカッティングマットを買うことにした。カッターナイフのトップブランド・オルファが作ったマットなら信頼おけるだろう。二つ折りで開くとA3サイズになる。持ち歩くことはないが、収納には便利だ。
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[2018/09/12]
中国筆法による魏志の解釈

孫栄健著『邪馬台国の全解決』(言視舎発行)は、サブタイトルが『中国「正史」がすべてを解いていた』としているように、中国の史書から『魏志』「倭人伝」を読み解こうとするものである。孫氏は「魏志」と「後漢書」「晋書」を重ね合わせ「魏志の筆法」を解く。中国の史書には「文を規則的に矛盾させながら、その奥に真意を語る」という「筆法」という文章術がある。それは「文の表面を越えて文外の文を読み、言外の言を汲め」ということだという。これまでに無い視点からの解釈で、孫氏の豊富な知識で読み解いた魏志は下記のようである。詳しい説明を省くので分かりにくいとは思うが、要点だけを書いていく。

まず邪馬台国という国の在り方だが、孫氏は「晋書」⇒魏時代の三十国=七万戸、「魏志」⇒七万余戸=邪馬台国 このことから邪馬台国は三十国のうちの一国ではなく、三十国全体を総称して邪馬台国と呼んでいたのではないか。女王卑弥呼の統治した国全体を邪馬台国と呼んだのではないかとする。次に卑弥呼のいる女王国の所在地である。「奴国」は行程記事で一度、21の傍国の最後にもう一度、合わせて二度「国名重出」するという矛盾がある。「後漢書」ではこの矛盾に応じるかのように「倭の奴国・・・倭国の極南界なり・・・」としている。このことから女王国は「奴国」としている。

魏志には、女王国に至るには「万二千里」と書かれている。中国には数字を十倍にして表現する社会慣例があり、それを女王国への里数記事に適用したのだという。「規則的な矛盾」は比率としては正しいため、「誇大里数」を「露布の原理」によって1/10に修正して読む。里数記事にはあえて「方四百里可り」(対馬国)、「方三百里可り」(一支国)の記事があり。「郡より倭に至るには海岸に循にて水行し」とある。したがって両島の二辺の距離を加えると、「万二千里」は「奴国」に合致する。つまり「水行十日、陸行一月」の文は郡より極南界・奴国まで「水行の距離換算で十日」「陸行の距離換算で一月」の距離と読むのである。

「その(倭国との)道里を計ってみると、まさに会稽(郡)の東冶(とうや)の東に在るべし」。これは沖縄あたりである。ところが陳寿は「万二千里」とあえて慣例による十倍で書いたのだという。当時の状況は呉との決戦を前にしていた。地理情報は軍事上秘密である。里数を「誇大」にさせ「水行・陸行」で混乱させた情報を流すのは当たり前。あたかも倭国を呉の東に在るように思わせ、魏と倭国が南北から挟み撃ちにするかのように思わせた。孫氏は三世紀後半の魏の駆け引きで、魏の流した意図的なデマ情報だと推測している。

卑弥呼の宮殿はどこにあったのか。陳寿の文章は、宮殿の所在地を「高祖(たかす)山」(伊都国の東にある山)の頂上を示しているという。「古事記」にある天孫降臨の地・高天原の地理的条件は(1)筑紫にあり(2)韓国に向かい(3)海と岬が見える(4)朝日と夕日がどちらも強く直射し(5)高い山である。 (1)〜(5)を満たす山は筑紫の他にない。それは高祖山に合致する。孫氏は「高祖山の近くにはクシフルという地名が残り、山頂に立てば韓国に向かって岬も見える。東の博多平野からは朝日がただ刺し、西の糸島平野からは夕陽が日照るのだ。これはシャーマニズムの神域であり、同時に邪馬台国の平和と安寧のシンボルの山でもあった」としている。

さて卑弥呼の墓であるが、孫氏は伊都国の平原弥生遺跡だとしている。『(1) 魏使は女王の墓を「実見」し(2)魏使は伊都国に「常に駐(とどま)っており」(3)地理記事以外の「筆法」の解読などを合わせると、女王の墓は伊都国領域内にあるのではないかとも考えられる』との考えだ。卑弥呼の墓の条件は「殉葬者があること」だ。日本国内の弥生遺跡で殉葬者のある遺跡は平原遺跡しかない。しかも被葬者は三種の神器が副葬され女性である。このほかにも中国史書から読み解いた結果『倭王と伊都国王と一大率と男弟と難升米は同一人物』などなど実にユニークな考察を書かれている。
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[2018/09/10]
ホークス球団創設80周年記念タオル
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[2018/09/01]
防衛白書2018
防衛省は、2018年版防衛白書を公表した。その中で中国と北朝鮮については次のように書かれている。
中国 ・軍事力を広範かつ急速に強化
・電子戦・サイバー分野の能力は急速に進展
・尖閣諸島周辺を含めて活動範囲を一層拡大。行動を一方的にエスカレート
北朝鮮 ・核・ミサイル開発は「これまでにない重大かつ差し迫った脅威」
・6月の米朝会談後も、脅威の基本的な認識に変化は無い
わが国の領土・領海・領空・国民の生命を守り抜くには、こういった厳しさを増す安全保障環境を踏まえ、国の責務として態勢を整える必要がある。

政府は、今年末に予定している「防衛大綱」の見直しに向け、「安全保障と防衛力に関する懇談会」の初会合を開いた。安倍首相は、厳しさを増す安全保障環境と、サイバーと宇宙分野の防衛力向上も視野に「わが国の安保環境は、格段に速いスピードで厳しさと不確実性を増している」との認識を示した。厳しい安全保障環境が続くということは有識者懇談会の共通認識である。この有識者懇は議論を重ね、その結論は新防衛大綱に反映される。

中国の緊迫した脅威については、先月書いたので、改めてここでは書かない。北朝鮮については7月に、私はこう書いた。『朝鮮半島の非核化はいまだ1ミリも動いていない。アメリカは相当いらついている。突然米朝首脳会談が行われたように、ある時一瞬にして軍事オプションの再開があってもおかしくない』。8/29の報道によれば、トランプ大統領は、金正恩氏に宛てた手紙に、非核化の進展を図るよう促し、応じなければ"緊張状態に逆戻りする"と警告したという。

そもそも北朝鮮は、わが国全域を射程に収めるノドン・ミサイルを数百発保有し、すでに実戦配備している。非核化交渉も、予断を許さない状況にある。防衛白書では、北朝鮮の核・ミサイル開発について「これまでにない差し迫った脅威」としているのは当然である。ところが左翼・西日本新聞は8/26「6月の米朝首脳会談で、朝鮮半島の緊張は当面緩和された。脅威は不変と判断して(イージス・アショアの)導入に踏み切るのは早計」と書いている。"当面"緩和されれば、「費用対効果」が先らしい。左翼・西日本新聞に長期的視点は無いとみえる。

国産戦闘機F-2は2030年頃の退役が見込まれている。後継機として、検討されている一番有力なのがF-22をベースにした国際共同開発である。これはF-22にF-35の電子機器を搭載するものらしい。素人の私が考えてもこれが最強だ。共同開発で日本の技術基盤を維持するという前提で、ぜひともこれを推進してもらいたいものだ。戦闘機開発には10年以上の期間を要する。この開発方針は「中期防」に明記される。「防衛大綱」「中期防衛力整備計画」は長期的な視点に立ち、「質」と「量」を確保するためにある。
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