福岡モーターショー2014
    
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File No.140124
今回のテーマ
楽しみにしていた『福岡モーターショー2014』が24日開幕した。今回のテーマは「クルマの力 未来への力」である。クルマの楽しさを実感してもらい、クルマのある豊かな未来を提案している。去年の秋、SUBARUが新聞に全面広告を出した。「思いのままに道を駆け抜ける。いつもより遠くまで行きたくなる。その先で出会う何かが、人生を豊かにしていく。そんなクルマからはじまる歓びを、すべての人に感じてもらうために。スバルは絶対的な安全と共に、走りの楽しさを追い求めてきました」。スバルの企業理念を言い表したものだが、元航空機メーカーとしての誇りと、優れたエンジン技術の自信を伺わせる広告だった。何か今回のモーターショウのテーマを言い得ているようなメッセージである。会場にはそんな楽しいクルマ、夢のあるクルマ、エコなクルマなど238台が集結していた。
クルマ社会にとって「環境問題」は避けて通れない。自動車メーカーはどこも、新しい技術の開発はもとより、既成の技術も一から徹底的に見直して血のにじむような努力をしている。特に注目したいのがTOYOTAの燃料電池車「FCV CONCEPT」だ。HONDAも海外のモーターショーで燃料電池車を公開したと聞く。FCVは水素と酸素の化学反応でつくった電気で走り、排出するのは水という究極のエコカーである。わずか3分間の充電で500km走行可能という。会場に容器が展示してあったが、水素は軽いため万一の時でもあっという間に飛散するらしい。危険性の点からも評価できそうだ。問題はインフラである。以前、日産のゴーン社長が、電気自動車(EV)の普及のためには、インフラの整備がカギを握ると言っていた。FCVについても同じことが言える。その点、九州は積極的な姿勢を見せているのが心強い。 TOYOTA
FCV
CONCEPT



アイサイトのステレオカメラ
先日福岡市西区で、グーグルのストリートビュー撮影車を見かけた。そのグーグルは持っている地図データをつかって、完全な自動運転の車を開発中である。運転免許証を持たない人でも、車で目的地まで移動できるのである。夢のような話であるが、すでに公道で実証実験を繰り返している。そこまでは行かなくても、すでに車に装備して、運転支援をしているシステムがある。中でもSUBARUの「アイサイト」が有名である。会場にはLEVORGにVer.3を搭載し展示してあった。4月ころには市販されるようである。精度をあげるにはコストとの相談になる。その点、アイサイトは二台のカメラだけで、クルマやヒト、二輪車をパターンで認識しリスクを回避している。だがこれはあくまでも「支援システム」であることを理解しておかねばならない。免許証を持った人が、その人の全責任でクルマを運転することに変わりはない。
電気自動車(EV)は、NISSANのイメージである。今回も「Blade Glider」という三角翼をイメージしたEVを出展した。航空力学からのデザインだという。あまりに斬新なデザインだが、NISSANは、この斬新なデザインを受け継ぐ新しい電動レーシングカーでル・マンへの挑戦を考えているという。TOYOTAの「FCV」は2015年にも市場に投入の予定で、HONDAの「S660 CONCEPT」も同じく2015年に市販の予定である。コンセプトカーであっても、手を伸ばせば届くところにあるクルマたちである。運転支援システムも、さらに人工知能の研究が進み確かなものになっていく。高齢化社会にあっては必須になるだろう。一方で、若者たちにはDAIHATSUの「KOPEN」「DECA DECA」、SUZUKIの「X-LANDER」「HUSTLER」などで、クルマの楽しさを提案する。いつにも増して、身近なクルマ社会を感じる、わくわく感のあるモーターショーだった。
NISSAN
BLADE GLIDER


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TOYOTA NISSAN HONDA
FCV CONCEPT
BLADE GLIDER
S660
i-ROAD
SKYLINE (インフィニティ・エンブレム)
NSX
MAZDA SUBARU R380
SKYACTIV-D (AXELA)
LEVORG
ACTIV DRIVING DISPLAY
BRZ
DAIHATSU SUZUKI 九州カー(レクサス)
KOPEN
X-LANDER
DECA DECA
HUSTLER



2014・01・28 福岡モーターショー2014・入場者過去最高を記録
福岡モーターショー2014は、27日の最終日も大勢の人でにぎわった。今回の入場者数は14万7057人で過去最高を記録した。終了時間になり、各ブースで別れのあいさつがあると、皆名残り惜しそうに写真を撮っていたという。次回2年後、どんな楽しい夢のあるクルマを見せてくれるだろうか。