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File No.110623

いま政治の話題は、震災対策そっちのけで"カン"退治である。有効な"抗カン剤"を使い切って、"悪性のカン細胞"が居座り、その除去の目途さえ立たず困り果てている。今の日本は"カン発性免疫不全症"に陥っている。そんな中、日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)が開かれ、共同文書が採択された。その中で最も特徴的なのは、軍事能力を拡大する中国を懸念し、新しい共通戦略目標を掲げたことである。尖閣諸島における侵略行為をはじめとして、中国の行為はますますエスカレートしてきている。今月初めには、沖縄本島と宮古島の間を11隻の中国軍艦が通過し、第一列島線と第二列島線の間で軍事演習をした。南沙諸島では領有権をめぐり、ベトナムやフィリピンと中国との緊張も高まっている。ベトナムの船舶が中国から妨害行為や銃撃を受けているという。日米同盟を深化させ、日米豪、日米印、ASEAN諸国との協力関係により中国への抑止力をきかせることは喫緊の課題である。

今度の震災におけるアメリカ軍の全面的かつ迅速な支援は高く評価された。「トモダチ作戦」と称して、18000人の兵員、空母ロナルド・レーガン、揚陸艦エセックスなど多くの艦艇、航空機が投入された。自衛隊の半分近くが震災に投入され、中国やロシアはあわよくばこのドサクサにまぎれてなどと思ったに違いない。人の弱みに付け込んで、領海、領空侵犯ギリギリのところで、自衛隊にちょっかいを出してくる。国防意識の欠如した首相は、東電で怒鳴り散らしていて、そんなことに対処する考えなどなかったろう。有難いことにこういう緊急事態におけるアメリカ軍の危機管理はすばらしいものがある。聞くところによればアメリカ軍は、グアムの長距離爆撃機や、ミサイル潜水艦を臨戦態勢に置き、無人偵察機で中国などの動きを監視していたという。今回の共同文書では「中国に国際的な行動規範の順守を要請」としているが、軍部の力がますます強くなってきている中国共産党は、もはや"要請"程度で抑止できる状態ではないのではないか。

もう待ったなしのF-X問題であるが、やはりF-35は厳しいようだ。次期主力戦闘機としては、どうしても第5世代のステルス戦闘機がほしいところである。しかし、運用の試験開始が2017年春というから、"F-4EJ改"をだましだまし延命させてもちょっと無理だ。そこで持ち上がったのが別の機種を"つなぎ"として導入する案である。候補としてあがっているのはスーパーホーネットとユーロファイターである。専守防衛を任務とする自衛隊を前提に、この2機種の戦闘能力を比較すると、どうもユーロファイターが有利というのが大方の見方である。ただし、今回の共同文書では「日米間のより緊密な装備・技術協力は、強固な同盟の基礎と確認」としている。"日米同盟の深化"を考えれば、やはりFA18E/Fスーパーホーネットに決まりだろう。そこで、スーパーホーネットの優れている点をあげておこう。それはアビオニクスにある。AN/APG-79アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーを装備し、目視外射程戦闘に能力を発揮する。また、インターリーブ機能を使えば、複座の前と後ろで異なったモードが可能だという。

先ごろ、アメリカ上院軍事委員会の委員長から、普天間の海兵隊を嘉手納基地に移す可能性を検討すべきという発言があった。これを受けてバネッタ次期国務長官は「我々はプレゼンスを維持する必要がある。何が最良で最も費用対効果の高いアプローチがあるか見極めたい」と言った。これらの発言の裏側には、アメリカの厳しい財政状況がある。ゲーツ国防長官は、この先10年で4000憶ドルの安全保障費削減の意向である。今、米軍が世界最強であることは間違いない。しかし、費用対効果の見極めでは、嘉手納統合案に見るように、確実に日本にも影響がある。日本を取り巻く安全保障環境は予断を許さない。日本が考えなければならないのは、まずしっかりした保守政権の確立。そして、行きつくところは「憲法9条」の改正である。それこそが真の日米同盟の深化に繋がる。財政が厳しいのは日本も同じである。すべてにわたって費用対効果が求められるのも当然だ。その点、憲法9条改正の費用対効果は計り知れないものがある。



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2011/06/23 中国の海洋調査船がEEZ内で無断海洋調査(YOMIURI ONLINE より)
たった今入ってきたニュースだが、今朝11時ころ宮城県石巻市沖の排他的経済水域(EEZ)で、中国の海洋調査船が事前の同意なく海洋調査をしていた。海上保安庁の巡視船が中止を求めたところ、午後2時31分EEZ外に出たという。今回は大きな問題にはならなかったが、中国の念頭に国際的規範など無い。
続報1:政府は在北京大使館を通じ、中国政府に抗議した。EEZでの海洋調査は、2001年に政府間で“2か月前までに相手国に通報する”と取り決めをしているという。
続報2今回中国が、太平洋側まで調査したことについて海洋政策に詳しい小谷哲男氏は「中国は太平洋へ進出するため、東シナ海から南西諸島を通るルートに加え、日本海から津軽海峡を通るルートの確保を狙っている。海底のがれきの状況を調べるなど、軍艦を動かすための事前調査をしている可能性もある」と話している。政府も、中国が近海以外に進出しようとしているのではないかと警戒を強めている。

2011/06/27 再生可能エネルギー買い取り法案

6/26のフジテレビ「報道2001」で、自民党・石原伸晃幹事長がこんなことを言っていた。


どんないい法案でも、動機が不純だと“まゆつば”ものになる。特定の業者が儲けるために、総理が後押ししているのではないか。・・・・こんな局面になって急にやってくれは、やっぱり延命のためですよ。これは金持ちの人は喜ぶと思いますよ。自分の家の屋根にソーラーやって、循環も全部やって1000万円くらい投資して定額で全部買い上げてもらう。普通のアパートに住んでいる人はそれが出来るはずがない。そして電気料金が上がるんですよ。そして原子力発電の大きな事故があって補償していかないといけない。他の原子力発電所を持っている電力会社にも負担金を回そうとしている法案が国会に出ている。電力会社はユーザーに転嫁するだけですから、賛成かもしれませんけど、国民はたまったもんじゃない。

首相が「私の顔を見たくなかったら、法案を通せ」と満面の笑みで拳を突き上げていた。この法案は首相の顔を見たくないから通すような法案なのか。“悪性のカン腫瘍”の考えているレベルはこの程度である。国民をバカにするのもいい加減にせーよ。先日の復興構想会議の提案も、結局何の努力もなしに、安易に増税である。


2011/07/05 松井秀喜選手の500号はいつ?
松井選手のホームランは、497号が6/9、498号が6/14、499号が6/16と立て続けに打った。さて500号はというと、それから約3週間全く音沙汰なし。イチローは、松井選手の499号の前日に日米600盗塁を達成している。本当は499号と同日に達成して松井選手の話題を打ち消したかったろうが、この日マリナーズは試合がなかった。イチローの今の不調は、200本安打への前ふりである。今はヒット数を落として、劇的な達成の筋書きを描いているのだろう。ただルビコンとしては、松井選手の打率がイチローを上回ることは許せんのである。次は、どのタイミングで松井選手に500号を打たせるのか。つまりかつて、松井選手のMVPをジャイアンツの優勝でスポーツ紙の一面を差し替えさせたように、何とぶっつけるかである。(こう書いておけばすぐ打たせるかも・・・・)
イチローの200安打達成については、松井選手の目の前で、地区優勝とからめてなどと考えているかもしれない。逃げ腰で内野にコロコロころがして、スーパースター気どりだが、スポーツマンにはあるまじき言動はいかがなものか。真のスポーツマンとは一番遠い人物である。
まあ、ルビコンは自分でものを考える能力がない。せいぜい私の反対をするぐらいなものである。ただちょっと違ったのが、安藤美姫選手の優勝だが、ひょっとしたら私以外に気づいて追及した人がいたのではないか。
今年のNBAも典型的なゲーム展開になった。マーベリックスがヒートを下し、31シーズン目の初優勝だった。私は、レブロン・ジェームス、クリス・ボッシュ、ドウェイン・ウェイドと役者の揃ったヒートを応援していたが、2勝1敗から、まさかの3連敗で敗れた。その内容がまた、いかにもという展開である。第2戦で、ヒートは4Q前半まで優勢で楽勝ムードだった。ところが、その後全くシュートが決まらなくなった。逆にマブスは、次々にシュートが決まり、最後はノビツキーの劇的な決勝弾である。第4戦もまた同じ展開になった。ヒートは4Qの最初まで優勢だったが、その後第2戦同様、全くシュートが決まらなくなり、マブスにじりじり追い上げられた。レブロン・ジェームスも後半、活躍できずに終わった。第5戦も同じような展開である。4Qの前半で、4点リードだったが、その後第2戦、第4戦同様、全くシュートが入らず敗退した。一方ノビツキーは、体調不良ながら、チャンスに決めてMVPである。レブロン・ジェームスも、ノビツキーと比べれば、ほとんど互角の成績だったが、ルビコンにしてやられた。実に単純で分かりやすい露骨なコントロールをしたものだ。
2011/07/27 さて、どうだったかの検証
松井選手の500号は結局、なでしこフィーバーにぶっつけた。まず、魁皇関の新記録は、なでしこの決勝進出とぶっつけた。松井選手が16日にフェンス直撃を打った時、これは、なでしこの決勝戦とぶっつける前兆だろうと思っていた。WBCのことを考えれば、なでしこの活躍は当然予想できた。しかし相手は20数回戦って、一度も勝ったことのないという強敵である。せいぜい善戦して初の銀メダル、というストーリーだろうと思っていたが、考え得る限り劇的な勝ち方にした。日本全体が興奮状態の中で、当然松井選手の500号かと思ったら、原田芳雄さんの死去と魁皇関の引退を持ってきた。しかし500号は、なでしこの興奮冷めやらぬ中、原田芳雄さんの葬儀と合わせてきた。まあ、この1週間騒がしいことこの上なかった。そして、今日のテレビは、動物ものや、食べものネタで繋いでいる。

WBCの優勝、ワールドカップのグループリーグ突破、なでしこジャパンの優勝と、みんな奇跡だとか、神が降りてきたとか、訳の分らん表現をする。それで日本が元気になれば大いに結構なことなどとのんきなことは言っておれない。今の政治の混乱は目を覆うばかりである。安倍首相を引きずり降ろし、自民党から民主党に政権交代させ、果ては鳩山、菅というろくでもない政治家にかじ取りをさせる。なかでも管直人の居座りは、典型的である。コントロールを最も顕著に表わしているのが「心が折れない」というところである。

昨日の「笑っていいとも」のゲストは、近藤真彦君だった。トークの中で「私は雨男だ」という話がでた。雨男、雨女(つまり天候・気圧のコントロール)というのは本当にある。それは私自身が、ひどい雨男だからである。よくある「大気の状態が不安定」というのがその典型である。極端な例では、楽しみにしていたスカイフェスタが雨だというので、全部室内で開催されたが、その日天候は晴れ、外でもできた。気象のブースで聞いてみると「大気の状態が不安定なので・・」という答えだった。築城基地の航空祭の天候は激しかった。極端な話、車を駐車場に置いて、自宅に帰るほんの数分の間だけ、雨が降るなど日常茶飯事に起きている。

かつて、自衛隊の幹部が、なぜこんなに次から次に問題が発生するのかと、なげいたことがあった。政治、大相撲、吉野家、あらゆることを、私のこのホームページから検証してみるといい。ホームページに書いたことを、ことごとくつぶしていくのは「雨男」と基本は同じである。
検証
2011/05/20 次期主力戦闘機候補F35・日本政府が求める時期までの納入絶望的に
2011/06/02 菅首相、退任ほのめかし不信任案を切り抜けるも、早期退陣の意思なし
2011/06/16 大韓航空機、エアバスA380で竹島上空をデモ飛行・外務省は一か月間、同社機の利用を自粛
2011/07/04 2008年納入予定だったANA「ボーイング787」一番機、3年遅れでやっと羽田へ
2011/07/09 九電・やらせメール発覚
2011/08/02 佐藤正久議員・鬱陵島視察・韓国、入国拒否
2011/08/05 2日、松井選手の打率が、2厘差で初めてイチローを上回るも、翌3日の試合ではイチローが6試合ぶりの複数安打で抜き返す。やはり、打率で負けるのは許せんのだろう。
2011/08/05 日銀介入も、円高基調強く、東証全面安。世界も株安連鎖止まらず。
2011/08/11 サッカー日韓戦に勝利でザッケローニ監督、無敗神話続く。
2011/08/24 アジア女子バスケ:日本VS韓国・・・・日本、最大17点のリードを失い逆転負け。
注目すべきはNBAのヒートと全く同じ展開であったこと。第4クォーターで韓国の守備が良くなり逆転負けになった。ワンパターンの展開で分かりやすい。
2011/09/30 2008年納入予定だったANA「B787」1号機が、9月28日やっと到着した。このお祝ムードの中、今月6日のANA機急降下の調査内容が同じ28日発表された。それは「背すじも凍る」と表現される裏返り急降下のコンピュータ・グラフィックスだった。これに伴う全日空の記者会見は沈痛そのものだった。北京オリンピックに照準を合わせて納入される予定だった787機の開発を3年遅らせ、しかも1番機到着の、まさにその日にこの発表をぶっつけてきた。自衛隊の次期主力戦闘機の候補だったF-35の開発が遅れて、ぎりぎりで間に合わなくなったのも同じパターンである。空自は仕方なくホーネットに切り替えざるをえない状態に追い込まれた。さらに、F−2生産終了で、日本の戦闘機製作技術も途絶えてしまう。
2011/10/22 楽天の田中将大投手が3冠確定。特に対ホークス戦は、13奪三振の初勝利からホークスをカモにしてきた。今期防御率歴代2位だという。笑うよね。イチローをメジャー1年目でMVPを取らせたようにやりすぎだろう。
2012/03/26 松井秀喜選手も、安藤美姫選手も表舞台に姿を見せない。ソフトバンクは、めずらしく優勝させたと思ったら、主力3選手を引き抜いた。高橋由伸選手についても以前随筆をアップしたが、その後の経緯を松井選手と重ねてみると何かが分かるはずだ。