目指せ!日本の有人宇宙船 随筆のページへ

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File No.110613

早いもので小惑星探査機「はやぶさ」が、感動的な帰還を果たして丁度1年になる。持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子は、各研究機関での分析も進んでいる。みんなが「はやぶさ」の帰還を熱狂的に迎え、これを機会に宇宙への興味を持つようになった人も多い。それは、テレビの番組に"宇宙"や"サイエンス"といった番組が増えてきたことでも分かる。テレ東の「宇宙ニュース」などは、リアルタイムで情報を流してくれる。そんな中、先日、古川宇宙飛行士が、ロシアの「ソユーズ」で国際宇宙ステーション(ISS)へ飛び立った。ISSの日本の実験棟「きぼう」は、2年前「船外実験プラットフォーム」の取り付けが終わり完成している。古川さんは、すでにISSへの移動も終わり、5か月半にわたる長期滞在が始まった。今後も次々と日本人宇宙飛行士によるISS長期滞在が予定されている。糸川博士がペンシルロケットを打ち上げて半世紀、日本は営々とその技術を積み上げてきた。いまや世界の宇宙開発における日本の貢献度は計り知れないものとなっている。

今回、古川宇宙飛行士が「ソユーズ」でISSへ行ったのは、アメリカのスペースシャトルが終了するからである。先日はソユーズが撮った「エンデバー」と「ISS」のツーショット写真が公開されていた。1970年代に始まったスペースシャトル計画も、このあと7月8日の「アトランティス」で最後になる。宇宙と地球を往復する輸送システムとして開発されたスペースシャトルも、百数十回の打ち上げで、さすがに老朽化しその役目を終える。シャトルがISSとドッキングする直前の“宙返り”も見納めである。アメリカの次なる目標は「月」「火星」の有人探査である。月面探査については中国、インドなども加わり、いまや多くの国が動き出している。それは科学的な探査もあろうが、本音では月の資源に興味があるということだろう。だがまず何より他の天体にヒトが住むためには、「水」が必要である。NASAはすでに月の南極付近に水の存在を確認している。月にヒトが住めれば、月面基地を建設し、そこをベースに次なる火星を目指せることになる。

今、テレビドラマで「Lie to me 嘘の瞬間」というのが放映されている。6月6日放映の第3話「優等生の悲劇」では、「X-48」という実験機が墜落する。この実験機はスペースシャトルが引退するので、後継機として開発中のものという設定だった。「X-**」と言えば宇宙開発の初期、NASAが飛行テストをしていたのが「X-15」と呼ばれていた。米ソが熾烈な競争をしていた時期、アメリカが大気圏外に有人宇宙弾道飛行をするための機体だった。さて、「X-48」は高度1万500フィートをアフターバーナーで全速力で飛行していた。計器類はすべて正常だったにもかかわらず、突然降下し始めた。原因は、パイロット(中佐)の意識が突然飛んだということだが、その中佐は墜落直前で脱出している。疑われたのは中佐の父親が旧ソ連のロケットエンジニアで、1972年に亡命したという事情があったからだ。結局、原因はおびえている中佐を助けようと、奥さんが本人に内緒で薬を飲ませていたことにあった。

一昨年、種子島宇宙センターから新型の大型ロケット「H-UB」が打ち上げられた。この「H-UB」に載せていたのが「HTV」である。スペースシャトルに代わる宇宙輸送船としてNASAも注目している。この時の「H-UB」は1号機のテスト飛行であり、「HTV」のISSとのロボットアームによるドッキングも初めてのことだった。いずれも非常に難しい高度な技術が要求されるミッションだった。それを一回でクリアした日本の技術はすばらしいものである。「HTV」には、1気圧に保たれたスペースがある。ソユーズの居住空間より広いスペースが可能である。人間が生活できる装置を付け加え、宇宙からの帰還システムを完成させれば、純国産の有人宇宙船に手が届く。ISSでの日本人宇宙飛行士の長期滞在実験の蓄積も大いに生かさなければならない。要は国が国家戦略として「有人宇宙船」を目指すかどうかである。内閣府には「宇宙開発戦略本部」が設置され、政府一体となった宇宙開発を推進するとなっているが、その本部長は内閣総理大臣である。そこが最大の難関である。




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2015・10・25 NASA 月軌道に新宇宙基地構想
NASAは月軌道上に、宇宙ステーションを建設する構想を発表した。火星有人探査の中継点とするためである。月軌道上に打ち上げた無人探査機に、居住棟などをドッキングさせ、順次規模を拡張していく。20年代終わりには、数人が長期滞在できる居住空間をつくるという。火星探査時には、大型ロケットでまず月ステーションまで行き、そこで燃料や食糧を補給し火星を目指す。火星有人探査は、30年代の実現を目指している。

NBA:シャキール・オニールが引退
歴代5位の2万8596点を挙げた“シャック”こと、シャキール・オニール(セルティックス)が引退した。会見でシャックは「膝の手術を勧められたが、復帰までには9か月を要するため、若い選手たちに道を譲ることにした」と引退理由を述べた。振り返ればコービーとのレイカーズ時代が一番だったかな。残念ではあるが、39才という年齢と故障では仕方がない。リングを破壊した豪快なダンクで、シャックでも壊れないように作りなおされたというエピソードは、忘れられることはないだろう。