参院選2010・民主党大敗 随筆のページへ

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File No.100715

今度の参院選で民主党が大敗した。選挙直前、菅総理に代わった途端、支持率が60%を超えたというのは、私としては納得いかなかったが、所詮看板の付け替えはすぐにボロが出る。この支持率の高さならと、財務省にささやかれて自民党の「消費税」に抱きついたのだろうが、この重大な案件を何と安易に言いだしたことか。この10か月、その場しのぎでああ言いこう言いしてきた民主党が、消費税でまたしても迷走したことに国民は怒ったのだ。いわゆる巷で言われている「民主党のオウンゴール」である。一方、勝った勝ったと満面の笑みで会見していた自民党だが、自民党の体質が変わったとか、信頼が増したという訳ではない。それは相も変わらぬ自民党の古い体質に決別をして、多党化したことがそれを現している。多党化で分散はしたが、かなりの人が自民党以外の保守に投票している。去年は、自民党のオウンゴールで民主党が勝ち、今度は民主党のオウンゴールで自民党が勝った。日本の2大政党がこの体たらくである。

日本の借金は2009年度末に882兆円だったのが、2010年度末には1000兆円に迫らんとする状態らしい。サミットでは日本だけ特別扱いという、まさに歯止めのきかない垂れ流し状態である。ところが当の民主党は「少しは自分にも責任はあるけど、そのほとんどは俺の責任じゃないもんね」と言っている。政権の座にあり、日本を動かしているポジションの言う言葉とはとても思えない。自覚の欠落した政党が、前政権に責任をなすりつけても、その責任を取らされるのは結局国民である。我々は逃げも隠れもできない。年金から強制的に税金を差し引かれ、毎日の食料を買えば消費税を取られる。それでも国民の多くが消費税アップに前向きである。政治家は、この健気(けなげ)な国民に胸を張って堂々と「財政再建には相当の痛みを伴います」と言える政治をしろ。国民が納得するだけのことをやってないからバラマキでご機嫌を取ることになる。そして更に悪化する。諸外国の例では、単に赤字を増税で穴埋めしようとした国は、必ず財政再建に失敗しているという。言ってみれば、今のJALみたいなものだ。性根を据えろ。

国や地方自治体の予算は、単年度でバランスさせる。役所はとにかく来年度の予算を、如何に多くぶんどるかに一生懸命である。確保した予算は何が何でもその年に使い切る。使い切らないと翌年の予算を減らされるからである。売り上げの苦しみのない彼らには、ギリギリまで経費を節約しようなどという感覚は程遠い。それどころか毎年毎年膨らんでいく。裏金問題はいつまでたっても無くならない。このシステムを何とか根本的に改善できないものか。国と地方自治体の財政において我々が、企業のB/S、P/Lをみて財務内容を把握するように、直感的に状況の善し悪しが判断できるくらいのものがほしい。それがあれば、経営感覚を持って行政を執り行っているかどうかが判断できるだろう。地方自治体の「財政健全化指標」も悪くはないのだが、どうも今一つピンとこない。さらに言えば、最高裁判官は、総選挙の時「国民審査」を受ける。公務員もある一定以上の責任ある役職は、その実績に対し国民の審判を下せるようにできないか。天下りの不届き者に直接審判を下すことが出来ないものか。

新しい参議院の勢力は、与党の過半数割れで「ねじれ」となった。「ねじれ」で思い出すのが、福田首相が「苦労してるんですよ。可哀そうなくらい苦労してるんですよ」と悲痛な声で訴えていた姿である。その前には、小沢一郎がふてぶてしい顔で座っていた。(はっきり言って、二度と小沢の顔など見たくない) 今度はそっくりそのまま立場が入れ替わった。傍若無人の限りをつくした民主党は戦々恐々だろう。国民新党が統一会派を組んで、衆院で2/3確保を模索しているようだ。「夫婦別姓」を唱えた現職大臣が落選した民主党、一人の当選者も許されなかった「郵政改悪」の国民新党などと統一会派を組む党など出てこないとは思うが・・・。そんな中、民主党が今一番すり寄りたいのは公明党だろう。しかし、今度の選挙で民主党にレッドカードを突きつけ、自民党と選挙協力した経緯を考えれば、絶対ありえない話だ。仮にどこかの党や、法案ごとでの多数派工作に成功したとしても、強行採決でもしたら絶対に許さんぞ。それはこの微妙なパワーバランスの下、お互いの信頼が一気に崩れ去ることを意味する。今度の選挙では、国会という神聖な場を、本当に国益を考えじっくり討議せよと、国民が民主党に与えた試練の場だと思え。どうしても決着が着かなければ国民に問え。
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2010・07・18 民意を反映させる為に議員がいる
 与党連立でわがままの限りをつくした国民新党。郵政改悪をゴリ押しし、民業圧迫と言われれば「民間がもっと頑張りなさい」と不遜なことを言う。こうした10か月の傍若無人に対し、国民が下した判決は「完全否定」である。国民の意見を代表するのが代議士であるならば、今回の民意をしっかり踏まえてもらいたい。国民新党の郵政改悪は絶対通過させてはならない。「夫婦別姓」もまたしかりである。
2010/07/26 一句「 戦略も 司令塔も無し 民主党 」
 新聞によれば、菅政権が国民新党を仲介役として社民党に秋波を送っているという。やっぱり民主党は、安易な方へ安易な方へと流れていく。国民新党、社民党、民主党が連絡を取りあい「(辺野古に移設する日米合意の)撤回を模索し、その実現に全力を挙げる」という合意書の案を作ったそうな。開いた口がふさがらん。もしこれで合意すれば、社民党は連立離脱で何とか今回の参院選で面目を保った訳だから、支持者を裏切ることになる。民主党もまた、これで合意すればアメリカを裏切るか、社民党を裏切るか、決着をつけられす両方を裏切るかは必至である。まさか、マニフェスト同様、最初からやる気もないのに、やるやる詐欺じゃないだろうな。加えて、3党連立で「郵政改悪」強行採決となれば、民意に対する最大の裏切りになる。前にも書いたとおり、これは国会における信頼を一気に無くすことでもある。ただただ目先のことをどうしのごうかで精いっぱいの民主党に、戦略もなければ、司令塔もいない。まあ、やるならやれ。だが、統一地方選、次回衆議院選は、最初からあきらめることだ。日見子いわく「民主党は、政権が取りたかったのではなく、政権の座に座りたかっただけなのよ」。