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File No.100616

昨日(6月15日)の参院代表質問に佐藤正久議員(自民)が立った。テレビをつけたら丁度、佐藤議員が質問している最中だった。まずは、その質問している姿に目を奪われた。"口角沫を飛ばして"と言うが、本当にテレビの画面でもそれが見えた。全身で、あらん限りの声で質問する議員にしばし見入った。質問の内容も見事だった。北沢防衛相への質問も、最初は大臣もヘラヘラしていたが、矢継ぎ早に繰り出される厳しい質問内容に笑いは消えた。「民主党は日米同盟の深化と東アジア共同体の創設を明言しています。他の政策同様、これもあなたがたの政策は観念的で言葉だけが踊り、具体的な中身は一向に見えません」。この怒りに震えるような真剣さがいい。質問が終わった時、その痛快さに思わずテレビに向かって「よくぞ言った」と拍手をした。それに引き換え、菅首相の答弁は何なんだ。官僚が作った答弁書を棒読み状態だ。日向ぼっこで屁をこいているような、この落差は許し難い。答弁は即ち、国民に対する答弁である。そこを理解できていないのではないか。途中から見たので、ネット上に、佐藤議員の質問の全文が出ていないか調べてみたが、要旨があっただけだった。残念!全部見てみたかった。

佐藤正久議員の質問の中にも、事業仕訳の問題がでていた。「自衛隊は国連PKOだけでなく、海賊対処にも汗を流しています。・・・・自衛隊の任務は拡大しています。その任務を遂行する自衛官の増員は認められていません。昨年の事業仕訳でも法的な権限も不明確な蓮舫議員が第一線部隊、実員充足要求を却下し、現状維持も認められないとの結論です。これにより・・・・自衛官は来年3月までに約3500人の削減が決定しました。第一線の現場からは、人のやりくりがつかず、もう限界との悲鳴が聞こえています。3500名というのは、航空自衛隊で言えば、北海道の千歳、青森の三沢、この二つの航空団が無くなるに等しい計算になります・・・・」。蓮舫議員が官僚の出してきたものを、操り人形で仕分けしているのは明白だ。それはどこの党でもない、民主党の中から聞こえてきた。渡部元衆院副議長がこう言った。「テレビの時代にはああいう大臣が1人いることは国民の人気を取るのにはいい。テレビ用大臣だ」。行政刷新会議の法制化は先送りされ、官僚にすり寄り、厚労省には事業仕訳が終わった後「従来通り、予算要求していいから」と言ったという。この話が本当なら絶対に許さんぞ!

事業仕訳で削られたのはそれだけではない。JAXAが進めている「はやぶさ2」計画だが、今年度予算の概算要求に17億円を盛り込んだ。ところが予算削減と事業仕訳で3000万円まで縮小したため、製造に着手できなかった。事業仕訳で、はやぶさの後継開発を止めておきながら、蓮舫議員は何と言ったと思いますか。「仕分け結果を何が何でも守るべきだということではない」。なに〜い!!! 枝野大臣にいたっては「もう少し工夫すれば、少ないお金で同じ効果を上げられるのではないかという議論だった」と言った。17億円を3000万円まで減らしておいて、もう少し工夫すれば・・・とは、馬鹿にしとるんか。馬鹿にしていると言えば、国労の組合員に2200万円で和解した問題である。まさにゴネ得である。選挙目当てで、労働組合の票を意識しているのは間違いなかろう。それに引き換え、カネミ油症患者の被害者救済法案は先送りである。次期国会で必ず通すと証文まで入れた郵政改悪法案の先送りとは本質的に違う。テレビで見たが、油症患者の集会に、民主党議員の席を三つ用意していた主催者は、一人も来なかったその空席をみて落胆していた。その落胆ぶりはテレビの画面からも十分伝わるものだった。

菅首相は鳩山政権時代「副首相」だった。どういう仕事をしたのか全く印象がない。国家戦略室の初代担当相として何をしたのか。話題になったのは、亀井大臣とのケンカと、国会での居眠りくらいだ。鳩山首相が暴風雨にさらせれているとき、頭を低くして目立たず影をひそめ、ただひたすら嵐が過ぎ去るのを待っていたかのようである。まさに静菅?(静観)である。嵐が過ぎ去ったと見るや、さっそうと登場だ。よくも出てこれたものだ。もし、これで民主党が過半数を取れば、向かうところ敵なしである。国のかたちが無くなるような法案でも、わずか5時間の審議でどんどん通ることになる。投票した有権者は、そんな法案を承認した覚えはないと言ってももう遅い。二言目には「我々は、多くの国民の信託を得ている」と言うだろう。今国会は早々に切り上げて、支持率の高いうちにさっさと選挙をやろうしている。もし、民主党が過半数を取ったら、国のかたちが無くなろうが、多額の借金を国民に押し付けられようが、すべては投票した国民の責任と言うのか。「巧言令色、少なし仁」。佐藤正久議員の言った「あなたがたの政策は観念的で言葉だけが踊り、具体的な中身は一向に見えません」という言葉を、有権者はよ〜く頭に叩き込んでおく必要がある。

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2010・06・17 西日本新聞より
 
カネミ患者「生きとるうちに政治は手を差し伸べてくれるとやろか」
国会閉幕、法案提出されぬまま
カネミ患者「救済はいつ」・・・進む高齢化、焦りの色濃く
「カネミ油症」の被害者が成立を期待していた救済法案が、政局の混乱に翻弄(ほんろう)され、結局提出されないまま国会閉会となった16日、関係者には落胆が広がった。・・・・膨らむ医療費や高齢化に追い詰められ、焦りの色を濃くしている。

選挙の票に関係なければ、見て見ぬふり。選挙の票を取れるとなれば、5時間で強行採決。事業仕訳では、国の根幹にかかわる国防費は「現状維持さえ認めず」、国の将来を担う科学技術については「“はやぶさ2”の開発を切り捨て」、その一方では、子供手当と称してバラマキ、その子供手当は、旅行や買い物にまわり、金が足りないと消費税を上げるという。消費税を上げるのに反対なのではない、税金の使い方に納得できないだけである。事業仕訳も200社を超える郵政ファミリーを切り捨ててみろ。やれるものならやってみろ。お飾りの大臣のやる事業仕訳は、所詮その程度のものだ。


2010・06・19
 テレビ「ウェークアップ・プラス」で語った竹中平蔵氏の消費税に関する話
(要旨)消費税は上げなければならない。ただし、2025年の段階で消費税をどこまで上がっているかが最大の問題。10%というのは単なる通過点であり、そのことの論議が何もなされないまま、とりあえず上げるというのは、これは重税国家へのドロ沼に入っていくプロセス。重要な点は、基礎的財政赤字が40兆円ある。それをまかなう為には、さらに15%上げないといけない。そこの根本的なことを置いといて、とりあえず上げるというのは、日本は本当にドロ沼に入る。世界の財政再建の事例をつぶさに調べたハーバード大学のアルバート・アレシナ教授によれば、明確な法則がある。それは、とにかくまず人件費を削って、社会保障を削って、その上で必要な増税をした国は成功している。まず、最初に増税した国は必ず失敗している。これはある種の黄金律と言い、財政関係者の間では有名な話である。小泉内閣の時は、基礎的財政赤字は、29兆円から6兆円まで22兆円下げた。これは消費税10%分に相当する。そういうことをまずやって、その上で増税をしないといけない。やりかた、手順が根本的に間違っている。
そう言えば、2010・06・06「たかじんのそこまで言って委員会」で、辛坊さんがこんなことを言っていた 「小泉・竹中の時には、プライマリーバランスを保とうというので、入ってきたお金でその年のヤリクリをしようと言う話で、切り詰めて切り詰めてきたら、社会福祉減だとか、何だとかって言われたんだけれど、最終年度にはほぼプライマリーバランスは黒字化して、更に過去の借金に関して言うと、小泉・竹中の最終年度は、対GDP比で国の借金は過去20年で初めて減っているんですよ」


 自民党が消費税10%と言うのを見て、後出しじゃんけんみたいに10%と言いだした、ひきょう者の民主党。金をじゃぶじゃぶばらまくだけばらまいて、消費税は社会福祉に使いますなどと、よくも言えたもんだ。今の民主党には、垂れ流しの蛇口を閉めるだけの気概もなければ、信念もない。


2010・06・24 一句「 ばらまきを 増税で穴埋め 民主党 」(字余り)
政府が閣議決定した財政再建戦略を見た。「目標達成には2020年度で21兆7千億円を上回る“増税”か“歳出削減”が必要」となっている。「歳出削減」は、各閣僚が査定大臣になって削減に切り込むんだそうな。そんなギャグが通用するとでも思っているのか。まず「子ども手当」「農家の個別所得補償制度」「高速道路無料化」をひっこめてから言え!歳出削減の気概も信念もない民主党の頭の中には、“増税”で穴埋めすることしかないようだ。


2010・06・26 昨日のニュース番組
昨日は、日本チームの勝利で日本中が沸きかえった。それを受けて、ニュース番組もサッカー一色だった。これは報道としては、ある程度当然ではあったろう。そこでどのようなニュース構成になっていたか、「某国営放送」「テレ朝系」「TBS系」「日テレ系」の4本の番組をチェックしてみた。概ねどの番組も総時間の半分ほどをサッカーに費やしていた(TBS系だけは少し少なく約4割程度)。さてここからが重要だが、「某国営放送」と「テレ朝系」は、選挙戦について全く触れなかった。まるで昨日選挙戦に突入したことなど忘れてしまったかのようだ。一方「TBS系」は、「郵政」の問題なども特集し、約3割を選挙関連が占めた。かなり真剣に取り組んでいる。それは男性キャスターのこの言葉に読みとれる。「選挙では次の世代の為にも、何が本質か静かに見定めて一票を投じることがより重要になっているように思います。この選挙シリーズでは、その材料を可能な限り提供するとともに・・・・」。「日テレ系」は、全体の1割程度ではあったがきちんと取り組んでいた。「国内では私たちの将来を決める選挙戦が始まっています」という、キャスターの冒頭の一言がそれを物語っている。その重要性を充分踏まえているかどうかの問題である。「私の近未来を選ぶ日」というキャッチコピーもいい。サッカーに浮かれるのも程度ものだ。




2010・06・20 今年のNBAファイナルは第7戦までもつれ込んだ
 終わってみれば、結局MVPはコービーだった。6戦まで平均30ポイントをあげていたから当然ではある。それにしても、セルティックスは残念だった。第2戦ではレイ・アレンがファイナル新記録の3ポイント8本を決めた。そして、先に王手をかけ、第7戦も第3Qの4分くらいまではレイカーズに13点差をつけていた。これで敗北なのだからきつい。流れは完全にセルティックスと思っていた。第7戦3Q4分過ぎのコービーの正面からのジャンプシュート、ガソールの難しいシュート、アーテストのシュートをオドムが押し込んだあのあたりから、レイカーズがジリジリと追い上げた。セルティックスは、第7戦では完全にコービーを抑え込んだが、アーテストとガソールがその分をカバーした。しかし、完全に流れがレイカーズになった訳ではなく、一進一退を繰り返しながらであったから、緊迫した試合だった。最後の3ポイントシュートの応酬は見せてくれたが結局、ブヤチッチにフリースローをさせたレイカーズの作戦勝ちだったと言える。しかし、どう考えてもセルティックスは残念だった。




2010・06・20 これはまずいことになった
 今日の「たかじんのそこまで言って委員会」で、民主党が新政権が出来て、予算委員会も開かず国会を閉幕したことについて、三宅先生は「これまでの国会のルールなど無視」と怒り、宮崎先生も「自公政権でこれをやったらメディアは強権支配だと一斉に批判する」と言った。そこへ辛坊さんが「そういう意味ではメディアに責任はあるが、ワールドカップで日本が勝ったから全部ニュースが吹き飛んだ。本当なら徹底的に糾弾してもおかしくないが・・」と言った。そこで“はっ”と気づいた。これはルビコンにやられた。そう言えば去年、松井秀喜選手がMVPになった時、同時に巨人の優勝をぶっつけてきたのは、そういうことだったんだ。ワールドカップ直前の日本チームの戦いぶりが、あまりにもふがいなかったので、これは少なくとも初戦で勝つためのエネルギーを貯めているのかもしれないとは思っていた。しかし、これはどうもそんな甘いもんじゃなかったようだ。ルビコンは恐らくデンマーク戦で決勝進出させるつもりだろう。そう言えば、優勝候補チームたちの調子も何だかおかしい。24日のデンマーク戦は選挙の公示日であり、来月11日は選挙投票日と決勝戦が重なる。ルビコンのバカたれが、日本中をサッカーに浮かれさせ、日本の根幹を揺るがすことになるかもしれないという謀略を進行させている。ルビコン!お前は本当に日本人か?

日付 サッカー 選挙
6/14 カメルーン戦 代表質問
6/16 (日本中が浮かれている) 国会閉幕
6/19 オランダ戦 街頭演説など
6/24 デンマーク戦 公示
6/26 決勝トーナメント開始 選挙戦
6/29 日本戦?
7/11 決勝戦 投票日
6月20日現在
グループ 順位 国名 勝点 点差
F組 1 パラグアイ 4 2
2 イタリア 2 0
2 ニュージーランド 2 0
4 スロバキア 1 -2
E組 1 オランダ 6 3
2 日本 3 0
3 デンマーク 3 -1
4 カメルーン 0 -2
H組 1 スイス 3 1
1 チリ 3 1
3 ホンジュラス 0 -1
3 スペイン 0 -1
G組 1 ブラジル 6 3
2 ポルトガル 1 0
2 コートジボアール 1 -2
4 北朝鮮 0 -1
もしかしてコントロールされているかも・・・という前提で昨日現在を見てみた。このまま決勝トーナメントに勝ち上がるとすれば、上表の水色の組み合わせになる。この後F−EとH−Gの勝ち上がり組が対戦する。問題は赤色のチームだが、昨日のF組イタリアはニュージーランドと引き分け、新聞には「負けも同然」と書かれていた。H組スペインにいたっては「どうしたんだ」状態である。つまり、イタリアとスペインは1位でなければいい。ブラジルは2位でなければいいのである。
「ルビコンのばかたれ」と書かれたのがよっぽど頭に来たのだろう。23〜24日にかけて、次から次へと攻撃の嵐になっている。ちょっと思い浮かぶだけで「無駄足」「勘違い」「空振り」「空振り」「うっかり」「手違い」「空振り」「勘違い」と走りまわされた。この8つがコントロールされたものと思われる。人間の行動は所詮、脳内の微弱な電気の流れだから、やろうと思えば簡単に、行動を制御できる。なぜそんな行動をとったのか、自分自身が理解できないような意に反する行動は、コントロールされた結果だからである。
ルビコンが軌道修正した。日本をベスト16で終わらせた。私にはスペインを勝ち上がらせた時に分かった。しかし投票日の7/11は、大騒ぎを起こしておいた大相撲の初日だし、ワールドカップの決勝戦だし、「まあ、いいか」というところだろう。逆に私自身がやばいことになるかも・・・