15時間・西九州一周列車の旅 随筆のページへ

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File No.090414
JTB時刻表
1000号記念号


経路

(筑前前原)→(唐津)→(伊万里)
→(佐世保)→(長崎)→(佐賀)
(唐津)→(筑前前原)
今回の目的は(1)日本最西端鉄道・松浦鉄道に乗ること。(2)海上自衛隊佐世保基地で、護衛艦の見学をすること(3)大村湾の景色を楽しむこと。“うらうらに照れる春日に”誘われて、のんびり列車の旅でも楽しみましょうか。


JR筑肥線
103系でスタート

筑前前原→唐津へ
         

唐津駅


JR唐津線・筑肥線


→伊万里へ
なんとのんびりしていることでしょうか、走る列車の中を、迷い込んだ蝶々が飛び回っていました。


JR伊万里駅
黒澤明記念館・サテライトスタジオ

黒澤明監督が「乱」のロケの途中、伊万里を訪れたとき、豊かな自然が気に入り、記念館を作るなら「伊万里みたいなところがいいね」と言われたそうです。
サテライトスタジオは、アーケード商店街の中にありました。「乱」の衣装(打掛・陣羽織)や、「赤ひげ」のシナリオ生原稿、「乱」の台本には、紙を張り付けてセリフを書き直ししていたりと、貴重なものが展示されていました。3Fの「七人の侍」の創作ノート(レプリカ)は、自由に手にとって見れるようになっています。



松浦鉄道(MR)・伊万里駅
日本最西端鉄道

土・休日用フリー切符
松浦鉄道全線一日乗り放題

→佐世保へ

日本最西端
たびら平戸口駅

パンフレットによれば、日本最西端の駅「たびら平戸口」には「鉄道博物館」が設置されているそうです。また小佐々町の神埼鼻には、日本本土最西端の地を示す碑が建っているいると書かれていました。
            

(MR)清峰高校前駅
先日の選抜高校野球で、長崎県勢として初の甲子園優勝を果たした「清峰高校」です。日曜日でしたが、グランドでは、野球の練習をしていました。優勝した清峰ナインは、全員が長崎県出身者だそうです。そこがまた地元の誇りでもあるようです。県代表として戦うのなら、これこそ本来あるべき姿でしょう。
清峰高校

佐世保駅(JR・MR)
松浦鉄道の2時間半のゆっくり旅が終わり、午後1時過ぎ佐世保に到着。佐世保といえば“佐世保バーガー”ということで、アーケード街まで行こうかと思っていましたが、佐世保駅構内に、オープンしたばかりの店がありました。春風に吹かれながら、ベンチで食べるバーガーはまた格別でした。
佐世保バーガー店

海上自衛隊・佐世保基地
イージス艦
「こんごう」「ちょうかい」

公開の護衛艦「しまかぜ」

対艦ミサイル・ハープーン
 
佐世保基地では、土・日に護衛艦の一般公開(直前に確認したほうがよい)を倉島岸壁でしています。佐世保駅から歩いて15分。今回の旅の大きな目的のひとつです。対岸には、先日の北朝鮮のミサイル打ち上げ時、日本海に展開したイージス艦「こんごう」と「ちょうかい」が停泊していました。公開の護衛艦は「しまかぜ」でした。海自の護衛艦といえば、先日ソマリア沖で護衛対象外の外国船を救出したと報道されていました。大いに拍手を送りたい。新聞には「脱法的行為の疑い」などと書かれていましたが、現場の自衛官に過酷な判断をさせない為にも、早急な法的整備が望まれます。前にも書いたとおり「世界の常識は日本の非常識」。食料、資源などあらゆるものを世界に頼り、世界の市場で巨額な商売をしておりながら、海賊の追跡をうけている外国タンカーから助けを求められて助けたら「脱法的行為」とは如何なものか。
              

列車に乗り込むと、進行方向に向って右側の、景色の楽しめそうな窓位置のシートを確保。徹底して楽しむべく、シーサイドライナーではなく、長与経由の旧線でゆっくり行くことにしました。天候に恵まれ、おだやかな大村湾の美しい景色を十二分に楽しみました。 JR大村線・ 長与経由(旧線)

→長崎へ

絶景の大村湾(大草付近)

JR長崎駅
               


長崎本線 →佐賀へ

783系・特急かもめ

肥前山口駅で特急みどりと連結
 普通列車でゆったりの旅から一転、「特急かもめ」で佐賀へ。先頭車両の最前列の席を確保。有明海湾岸を疾走する“かもめ”、まさに“景色を切り裂いて突き進む”という表現がぴったりです。肥前山口駅では、佐世保からの「特急みどり」と連結します。この様子も座席から楽しめました。

佐賀駅


JR唐津線

→唐津へ
             
一路、唐津線を北上。今回乗ったのは2両編成でしたが、私的には「キハ」1両でのどかな田園を走る風景が好きです。


JR筑肥線
103系で締めくくり

→筑前前原へ

前原駅:新市誕生への
カウントダウン
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JTB時刻表1000号記念号
表紙には記念号らしく、金屏風を背景に「ハチロク」「151系」「0系」「787系」「さくら」がデザインされています。これを描いたのは、おなじみ水戸岡鋭治さん。別冊付録として戦後復興初編集「全国鉄道路線図」が付いています。記事には「時刻表のあゆみ」が特集されていました。(2009/04/28)
2009/05/23 「タモリ倶楽部」で「JTBの時刻表」をテーマに放映していました。その中で、時刻表がどういう風に作られているかの話がありました。驚いたことに、鉄道各社からは、ばらばらの書式で紙ベースで届くそうです。ATACSシステム(注)で列車が走る時代とも思えませんが。そして、あの膨大な数字の洪水を、ひとつひとつ手作業で打ち込んでいるというのです。ただ、打ち込むと言っても、ものすごい速さで打ち込んでいましたので、私の感覚とは違うのかもしれません。こうしてデータ化された後、腕の見せ所はレイアウトだそうです。今まではそうとも知らず何となく見過ごしていましたが、時刻表を開くのもまた一つ楽しみが増えました。
(注)ATACS(アタックス)システム・・・・JR東日本が開発した新しい信号システム。列車が自動的に自分の現在位置を算出し、前の列車との兼ね合いを、適切な速度やブレーキのタイミングなどで自動調整しながら走る。
DVD:JR長崎本線、島原鉄道、西鉄
新天町で見つけたDVD。一枚780円と激安だった。長崎本線は[長崎−鳥栖]間、島原鉄道は[諫早−島原外港]間、西鉄は、天神大牟田線、太宰府線、甘木線、貝塚線が収録されている。沿線景色はもちろんだが主要車両、主要駅、接続路線、観光スポットなどの情報が網羅されている。収録時間は、約40分ほどだがその路線を知るには充分だ。全編撮りおろしで、列車紀行は2008年11月、私鉄沿線は2009年3月と最新の情報である。