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FileNo.050305

出張で宮崎に行ってきた。交通手段は、行きが飛行機、帰りはJRとなった。急な出張だったので、帰りの飛行機が取れなかったのである。総務から連絡があったとき、即答でJRにしてもらった。飛行機MD−81”とJRの特急にちりん”、“ソニック新幹線レールスター”の乗り継ぎである。こんなぜいたくはない。朝、福岡空港へ着くと宮崎行の機は、1時間ほど遅れると告げられた。遅延の理由を聞くと、羽田空港が雪で乱れている影響だそうだ。しかし、やりくりして最終的には 松山からの機を使って20分遅れで飛んだ。久しぶりの飛行機である。いつもながら、離陸するときの加速で、シートに押し付けられる感触が心地いい。そして ふわっと浮き上がり、一気に街並みを眼下にする。この爽快感は、飛行機ならではである。地上の景色は、箱庭のように見え、ぼこぼこと盛り上がった雲が、まるで日本アルプスの山々のようだ。

夕方、JRの宮崎駅へ着くと、早速地方紙“宮崎日日新聞”と駅弁椎茸めし”を買い込んだ。駅弁は列車の旅の大きな楽しみの一つだ。ここの駅弁は、先日発表された九州の人気駅弁にもランキングされていた。乗り込んで、しばし、のどかな外の景色の移り変わりを楽しむ。天気もよく、明るい日差しが車内に差し込んでいる。そろそろ楽しみの駅弁を食べようかと思っていたら、タイミングよくワゴンサービスが来たので、お茶を買う。しいたけの味付けが実によく、期待通りのおいしい駅弁だった。買っておいた新聞に目を通し、地方紙ならではの記事を読む。ゆっくり時が過ぎ、いつしか車窓には、街の灯りが流れている。規則正しい“ゴトン、ゴトン”というリズムが妙に心地よく、“うとうと”と眠る。どれほどの時が経ったのか、遠くからワゴンサービスのお嬢さんの声が聞こえ、ふっと目が覚めた。暖かいコーヒーが、渇いたのどを潤す。

小倉で、新幹線に乗り換える。今回私が乗ったのは、700系の“ひかりレールスター”である。乗り心地は実にいい。ぐいぐい、ぐいぐい圧倒的な力で突き進んでいく感じだ。あっと言う間に博多に着いた。確かにすごい。今朝の新聞に、新幹線「次世代・N700系」の試作車が完成した記事が載っていた。鼻先が1.5メートル長くなりタイトルは「伸幹線」となっていた。3月10日で新幹線博多開業30周年を迎える。来週10〜13日には、「博多駅新幹線まつり」が開催され、「リバイバル“0系ひかり”の出発式」も開催されるという。楽しみである。一方、先日のダイヤ改正では、「ブルートレイン“さくら”“あさかぜ”」が廃止になった。我々の年代なら、何度か乗った経験があるはずだ。“はしご”をよじ登って三段になった寝台に寝る。今となってはなつかしい。人気だったブルトレも、圧倒的な時間効率の新幹線の登場などで世代交代もやもうえない流れだろう。

さてさて今日は、実にぜいたくな一日を過ごさせてもらった。

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2005/04/13
   東京出張:日帰り


機は往復とも 
   JAL B777−200

東京〜福岡 880Km
高度11000メートル
温度−(マイナス)50度
時速970Km



平成17(2005)年06月24日 西日本新聞
最速新幹線「2つの顔」
 JR東日本は24日、営業速度360キロの世界最速を目指して開発した新幹線の試験車両「ファステック」を、宮城県利府町の車両センターで報道陣に初披露した。日光を浴び、鮮やかなひすい色に輝く車両は、両端の先頭形状が異なる8両編成。1号車は丸みを帯びた流線型で、8号車は鼻先がとがったように長い。地震など非常時に緊急停車する際には、半円形の板が屋根で開き、空気抵抗で急減速する装置を搭載した。
 現在、山陽新幹線やフランス国鉄が300キロで運行するが、JR東日本は25日夜から3年間かけ、東北新幹線仙台〜北上間を最高速度405キロで走行試験を行う。八戸〜新青森が開通する2011年をめどに360キロの営業運転をするのが目標で、データを集積、実用車両の開発に備える。
 遠藤技術企画部長は「速く走るだけでなく、騒音対策や乗り心地の面でも世界最高レベルに達しているか、検証していきたい」と話ていた。
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