文章教室・課題「

希望ナンバー制

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file-No. 010527

私は、先日転勤で福岡に引越ししてきた。引越しの手続きの一つにの登録がある。新しい住所地のナンバーに変更する訳でであるが、最近「希望ナンバー制」という新しい制度が出来ている。これは、ユーザーが希望した番号がもらえるというものである。そう言えば最近「1000」とか「8888」とか見た目にいい番号を街でよく見かける。

しかし私としては、こういう見た目だけというのでは少々物足りない。奥深さがほしいとうことで、「1682」という番号を希望した。誰も希望がなかったのかすぐ取れた。「1682」は即ち「いろはに」である。4桁のデジタルに、この極めて東洋的な意味を持たせたところに私の意図するところがある。

ご存知「色は匂へど散りぬるを・・」、五十音のすべての「かな」を重複せずに使って詠んだ見事な歌である。誰もが知る「いろは歌」ではあるが、その意味となると「知る人ぞ知る」である。「人は生まれてもやがて死ぬ。無常は生ある者の免れない運命である。迷いを捨てて生きよ」と教える人生訓なのである。

私のような一小市民の人生などというものは、社会の枠の中における「ささやかな自己満足」の世界だと常々思っている。つまり「マイブーム」の連続性が人生なのである。そういう意味では「1682」も自己満足以外の何物でもないが、勝手なもので、せめて100人に一人くらいは、私の思いに気づいてほしいと思っている。

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