CS(カスタマー・サティスファクション)2
DVDについて

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file-No. 031022
1、パソコンの購入
いよいよパソコンを買い換えることにした。基本ソフトはWIN−XPでDVDが見れて、CD−RWが付いていることが条件だ。市内の量販店で購入し、持ち帰って早速インターネットとアウトルックを設定。
2、DVD再生せず
いざDVDを試してみようとセットしたが、一向にソフトが立ち上がる気配がない。仕方がないので、手動で再生ソフトを立ち上げ、再生ボタンを押すが、ゆっくり「カチャッ、カチャッ」とデータを読み込むような音がするだけで、「ブーン」という高速で回転する様子がない
3、販売店へ持込
量販店に問題のパソコンと、再生しないDVDを持ちこんで状況を説明した。
サービスマンも試してみるが、やはり再生しない。
「じゃー、他のDVDで試してみましょう」(奥から市販のDVDを持ってきた)
「正常に再生しますね。このパソコンのドライブが故障という事ではないようですね」
4、他PCでも再生せず
「念のため、他メーカーのパソコンで、お客様のDVDを再生してみましょう。お待ち下さい」
奥に引っ込んで、待つことしばし、サービスマンが戻ってきた.
「三機種 試してみましたが、いづれも再生しませんでした
5、非売品のDVD
「このDVDは“非売品”のようですね。製造元も全部の機種で“動作確認”をしたわけではないと思いますよ」
このDVDは「スペシャル・エディション007」という40周年記念で出た動画カタログである。このままだとせっかく手に入れたDVDを見ることができない。
久英も必死である。そんな訳はない。再生できる機種は絶対あるはず・・・。
6、同機種でのテスト
「申し訳ありません。最後にもう一つだけ、これと同じ機種で試してもらえませんか。売り場にある展示品でいいんですけど・・・」
(売り場まで同行し、再生を試みる)
「あれー、再生しますね。」
“9回裏2アウトから逆転さよなら”の気分。久英 思わずガッツポーズ。
7、商品交換
「商品を交換してみましょう」(新しい同機種のパソコンを持ってきた)
「念のため、開梱して再生を試してみますね」(正常に再生しているのを確認)
8、機械との相性
「これはどういう事なんでしょうか。ドライブには、ちゃんとDVDのマークもありますよ」
「このDVDと機械の相性の問題だと思います」
「でも同じ機種で、読む・読まないというのもおかしくないですか」
「いや、あるんですよ。製品は多数の部品の組み合わせですから、同じ製品でも、組み立てラインや組み立てた日が違えば、全く同じ品質という訳にはいきません」
9、DVDとパソコン
「現在パソコンでのDVD再生は、まだ不安定な状況です。各DVDソフトのメーカーはVTRデッキと同じような再生専用のプレーヤーでないと保障していません」
「それなら、ソフトを購入しても、パソコンならリスクを伴うということですか」
「そうなります。パソコンだとDVDメーカーも“再生できるパソコンで再生してください”というのが現状です」「販売する方も、膨大な数のタイトルとの相性を把握することは不可能です」
10、DVDの規格
量販店で聞いた内容はだいたい次の通り。DVDは現在「+プラス」「−マイナス」「RAM」がある。一番出回っているのが「マイナス」で一般的に広まっている。互換性も高い。パソコンに搭載はほとんどがマイナスだが、デスクトップでは(+・−)兼用もある。「プラス」は性能がいい。RAMはFD感覚で取扱いできる。性能がいいからといって、主導権をとるとは限らない。昔の、「ベータ」と「VHS」の戦いの様相を呈している。どのパソコンも、マイナスは必ず搭載している。消費者が、DVDソフトを購入しても再生できないケースがある。
11、DVDソフト
帰りにDVDの販売店に寄ってみた。パッケージの裏を読んでみると、中には「DVDビデオ対応のプレーヤー、またはPCで再生してください」と書いてあるのもあるが、ほとんどが「DVDビデオ対応のプレーヤーで再生してください」とだけしか書いてない。つまり、どこまでメーカーが保障するかということだろう。この店の人の話では「去年大ヒットしたアニメのDVDが、某ゲーム機で再生できないということがあって、そのときは対応が大変でした」とのことだった。
12、あとがき      
パソコンにおけるDVDは、まだまだ不安定な世界のようである。規格も統一されておらず、今回のように「相性」と言われると なすすべがない。DVDというメディア自体が、新しいにもかかわらずあっという間に普及したのが原因だろう。いづれにしても、一番困るのは我々消費者である。
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