私の選んだ“2006年”十大ニュース 随筆のページへ

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FileNo.061231


定年を迎えて1年ちょっとが過ぎた。自由な人生を大いに楽しんでいる。2006年もあと数時間で終わろうとしている。今年私が注目したニュースを選んでみた。


☆安部政権が発足

私は小泉前首相の政治に接して、初めて自分が政治に参加しているという実感を得た。その小泉首相の後を受け、改革路線を引き継ぐ安倍首相は「私が総裁である限り、自民党が古い自民党に戻るということは決してない」と言った。目先の支持率に一喜一憂せず、ここは信念を貫いてほしい。道路特定財源の一般財源化をみるに、族議員こそ「癒着」の典型だ。その構造は、県知事の官製談合と大差はない。県知事は逮捕されたが、族議員は力を誇示して大きい顔をしている。

☆改正教育基本法成立

安倍内閣が掲げる「戦後体制からの脱却」に向け動き出した。「我が国と郷土を愛する態度を養う」「伝統と文化の尊重」など、自分の国に誇りに思う教育は当然のことだ。ところが、一部の先生たちは、国旗国歌法や指導要領などを無視。学校や教育委員会は、いじめを認めようとしない。教職不適格者も増えている。基本法の理念を、生かすも殺すもこの人たちなのだが・・・。今年を表す漢字一文字は「命」ですぞ。

☆防衛庁の「省」昇格法が成立
☆北朝鮮が地下核実験を実施


自衛隊の基地には「省」昇格のスローガンが大きく掲げられていた。ミサイル発射から着弾まで10分。「省」への昇格で、手続きが簡素化され、より一層迅速な対応できる。国民を守る国家の使命を果たす上で当然のことだ。これでやっと、諸外国なみになった。さらに司令塔としての官邸の機能を強化の方向である。北朝鮮の核武装化を目の当たりにして、危機管理体制の強化を急がねばならない。

☆飲酒運転の悲惨な事故で厳罰化へ

飲酒運転によるひき逃げで3人の幼い命が失われた。この痛ましい事故が福岡市(それも公務員)で発生したことは残念なことだ。この事故で高まった世論の後押しで、厳罰化の改正試案が公表された。安易な方へ、安易な方へと流されやすいのが人間だが、それを理性で引き戻すことこそ人間の人間たる価値だ。だからこそ罰則は、運転者のほかに、同乗した人、飲ませた人など関係者全部を対象にしている。

☆原油価格が高騰

家に毎月届く「ガソリン代」の請求書を見直してみた。今年最初の給油は111円だったが、8月頃には130円になっていた。ボリビア、ベネズエラをはじめとして、石油や天然ガスを産出している国の言いたい放題がまかり通る。特に許せないのが「サハリン2」ロシアの横暴だ。日本も早く「メタンハイドレード」を実用化して、エネルギー資源の産出国になりたいものだ。



☆冥王星を惑星から格下げ

当初、9個から12個へ増えるという話で、私は新しい惑星の日本名をあれこれ考えた。ところが、終わってみれば「冥王星」が格下げになって、「水金地火木土天海?」と首を傾げながら言うことになってしまった。新しい惑星の定義を見れば納得はするが、本音はちょっと寂しい。科学の進歩がそうさせた訳だから、残念に思うよりむしろ喜ぶべきことなのかもしれない。

☆新北九州空港が開港

12月18日新北九州空港の乗降客が100万人を突破した。途中、搭乗率が伸び悩んでいたようだし、近くにはスカイネットなどのこともあり、関係者はほっとしているだろう。更に、海上空港の利点を生かして、24時間営業となり深夜の航空貨物輸送も順調なようだ。問題は、パンクしそうな福岡空港のほうだ。PIも来年は、ステップ3になって更に具体的になっていく。

☆世界トップレベルの日本のロケットの打ち上げ技術

「きく8号」のテニスコート大の巨大アンテナ2枚が見事に開いた。打ち上げに使ったH2A11号機は、大型のブースター4本をつけ最強のロケットとなった。今年1月から2月にかけて、速射砲のごとく打ち上げた衛星も見事だった。先月は「ひので」から送られてきた画像が公開されたが、数万度のガスが上空2万キロまで噴き上がる様子は感動だ。日本の技術力の高さを、世界に向けて発信した。

☆反プーチン派の不審死

リトビネンコ元ロシアスパイ怪死事件のニュースは、一気に世界を駆け巡った。リトビネンコ氏は、その前に射殺された女性記者アンナ・ポリトコフスカヤの事件を調べていた。プーチン政権に批判的なガイダル氏も毒を盛られた可能性がある。この何年かで暗殺された人物は10人や20人どころではない。体制に都合の悪いやつは殺す、というのがロシアでは常識のようだ。それだけの強大な権力をプーチン大統領は手にしている。

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