「大食い」テレビ番組について

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新聞のテレビ番組表を見ていたら、「史上最強の激食'99春大食い王座決定戦」と言うタイトルが目についた。その下のコメントには、「72時間爆食大魔神伝説」「ケーキ180個・松阪牛17キロ・ラーメン60杯」と続く。この手の番組は、定期的に目にする。おそらくある程度の視聴率が稼げるのであろう。実際に番組を見た訳ではないが、また見る気もしないが、日本の感覚は、おかしくなっている。食料はそのすべてが、命あるものであり、その尊さが理解できていない。

先日テレビで、「おたまじゃくし」が誕生するまでを克明に記録した映像を見た。おたまじゃくしであろうが、その生命は、人間と何ら変わりがないという印象をうけた。また、昨日のテレビでも、「アメリカバイソン」の生態について放送していたが、「アメリカバイソン」が過去絶滅の危機に瀕したのは、人間が乱獲したときのみであったと言う。この地球における生態系は、永い永い時間をかけて作り上げられてきたものである。地球が永々と築いてきた時間からみれば、ほんの最後の一瞬に現れた「人間」がこの地球を制圧していることが諸悪の根元なのである。地球温暖化、オゾン層の破壊、森林の減少、砂漠化 等々あげればきりがない。

話は、大きくなってしまったが、少なくとも食料にたいする考えも、正常に戻さねばならない。日本の食料の自給率は、「41%」でしかない。要は、輸入に頼りきっているのである。その現実がありながら、某ハンバーガーショップでは、2時間(だったと思う)経過したものは、すべて廃棄処分するという。回転すし屋でも、時間経過に伴う劣化で大量廃棄している。日本全国では、どれだけ多くの命!!(食料)が、その目的を達しないまま、捨てられているのだろうか。リサイクルシステムの早急な整備が叫ばれている今、食べられるのに捨てられている食料もまた真剣に考えねばならない問題の一つである。少なくとも、テレビから「大食い」などいう番組はなくなってほしいものである。


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