[問題]地球環境の汚染は、許される限界をとうに超えてしまっているといえる…… ……環境保全をするにはどうしたらいいだろう。製品に絞って、供給する企業、使う消費者、そして行政の、三者それぞれの役割について、最近の動きを視野に入つつ論じなさい。


大量生産、大量消費、大量廃棄による地球環境汚染が拡大している。我が国でも、92年ブラジルにおける「環境サミット」の方針に従い、環境基本計画が策定され、「循環を基調とする社会を目指す」としている。今年四月に「容器包装リサイクル法」が実施されたのも一つの現われである。法制化の二番目に「家電リサイクル法」が2000年を目途に実施の方向である。ここでは、家電リサイクルについて述べてみたい。 家電リサイクル法は、洗濯機、冷蔵庫、クーラー、テレビの四品目について実施される。廃家電を消費者が費用負担し販売店からメーカーへ。メーカーは再利用する。現在家電のリサイクル率は、30%である。素材についていえば、冷蔵庫は約25%、テレビは7%しかない。部品にいたっては「ゼロ」に近い数字である。 では、企業、行政、消費者についてどう対処すべきかを考えてみる。 まず@企業においては、最近かなり注目され、これを採用する企業も増えている「グリーン調達」を是非取り入れてほしい。また、リサイクルを前提にした製品づくりの工程管理とコストの切り下げに努める事を望む。 次にA行政であるが、新法はリサイクル目標を設定し、これに対する企業毎のリサイクル率を公表する。新法の促進と定着を図る努力を望む。 最後にB消費者においては、受益者負担は、当然の社会コストとして受け入れなければならない。環境保全を意識した「企業」及び「商品」の選択を行うべきである。 環境保全に人類が目覚めたという事は、別の見方をすれば、地球のすべての「生物」と共存する事を自覚した証拠でもある。「持続可能な社会」を作り上げ、豊かな地球を次の世代へバトンタッチする事は、現代を生きる我々の責務である。

(1997/11:消費生活アドバイザー・論文試験)


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これが随筆を書きはじめた原点である。それぞれ論文試験終了直後に、記憶した答案内容を、自分のノートに記録しておいたもの。